スリリングな物語と美麗アクションを兼ね備えた女性スパイ映画『355』

『ゼロ・ダーク・サーティ』（2012年）や『モリーズ・ゲーム』（2017年）など社会派映画での名演で評価の高いジェシカ・チャステインが、主演とプロデューサーを務めたスパイ・アクション映画が『355』です。

　アメリカやイギリス、ドイツの諜報機関や中国政府、コロンビアの心理学者など多種多様なエージェントたちが集結する本作。戦闘や射撃、ハッキングなどそれぞれ異なる分野のスペシャリストである彼女たちが、世界を破滅させかねないほど危険なデジタル・デバイスの闇マーケット流出を阻止するべく集結します。

　やはり本作は、チャステインを筆頭にペネロペ・クルス、ダイアン・クルーガー、ルピタ・ニョンゴ、ファン・ビンビン、さらにエドガー・ラミレスとセバスチャン・スタンという豪華なキャストが大きな見どころ。彼女／彼らの共演を見るためだけに劇場に足を運ぶ価値があるといっても過言ではないでしょう。

　そして、熟練スタントマンの指導による迫力満点のアクションシーンや、まるで『オーシャンズ8』（2018年）のような燃えるチーム感、世界ロケを敢行した美しい映像も見逃せません。中でもダイアン・クルーガーが演じるマリーが電動バイクのスーパーソコTC MAXに乗るシーンは、市街ロケの迫力を含めて要注目です。

『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズなどのスパイ映画ファンはもちろん、『オーシャンズ』シリーズなどのケイパー映画好きにもおすすめの『355』は、2022年2月4日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーです。