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F1アゼルバイジャンFP2:フェラーリワンツー発進。ホンダ勢はレッドブルのフェルスタッペン4番手、トロロッソ6番手&8番手

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F1アゼルバイジャンFP2:フェラーリワンツー発進。ホンダ勢はレッドブルのフェルスタッペン4番手、トロロッソ6番手&8番手

 F1第4戦アゼルバイジャンGPの金曜フリー走行2回目が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録した。タイムは1分42秒872だった。

 同日に行われたFP1では、コース上のマンホールの固定が緩むという安全上の問題が発生し、本来90分のセッションが12分ほどで終了となってしまった。そのため、このFP2では各チームがタイトなスケジュールで様々な確認をこなす必要が出てきてしまった。

■ラッセル、マンホールによるダメージ大きく……シャシー交換でFP2も走れず

 セッションが開始すると、各車FP1での遅れを取り返さんとばかりに続々とピットアウト。FP1で負ったダメージでシャシー交換を強いられ、FP2欠場が決まったジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)を除いた19台が、開始から5分前後で走行を開始した。

 真っ先にコースインしたメルセデスの2台は、お互いにスリップストリームを使いながらランデブー走行をする。しかし昨年のアゼルバイジャンGPで勝利を逃し、リベンジを誓うバルテリ・ボッタスは何度かタイヤをロックさせながらエスケープゾーンへと回避する光景が見られた。

 タイヤはダニエル・リカルド(ルノー)がソフトタイヤ、ダニール・クビアト(トロロッソ)がハードタイヤを装着している以外は全車ミディアムタイヤを装着。まずはミディアムタイヤでの連続走行で、確認作業を行ったようだ。

 開始15分、ランス・ストロール(レーシングポイント)がターン2でエスケープへ回避しきれずクラッシュ。セッションは赤旗中断となり、貴重な走行時間がまたしても削られてしまう格好となった。

 上位陣のタイムは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分44秒748でトップ。2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)以下を1秒近く離し、速さをアピールした。

 なお、クビアトはこの時点でまだタイムを計測しておらず、ピットではメカニックが忙しく作業している姿が映し出されていた。チームはステアリングシステムに問題が発生したと公式ツイッターで発表している。

 10分強の中断を経てセッションが再開。ここからは各車ソフトタイヤにスイッチしコースへと出ていくが、ミディアムタイヤを1セットしか持ち込んでいないリカルドは引き続きソフトタイヤで周回を重ねた。

 タイヤをソフトに変えてもフェラーリ勢のタイムが目立つ。セッション折り返しの時点で、ルクレールが1分42秒872、ベッテルが1分43秒196をマークし、上位を独占。対するメルセデスはハミルトンが1分43秒541、ボッタスが1分44秒003と遅れをとった。

 そんな中、中団勢で気を吐いたのがアレクサンダー・アルボン(トロロッソ)だった。アルボンは他車のスリップを駆使してセクター3で全体ベストタイムを記録し、1分44秒216で5番手につけた。タイムが伸びていなかったレッドブル勢も、マックス・フェルスタッペンが1分43秒793を記録し4番手と、メルセデス勢の間に入った。

 残り40分を切ったタイミングで、クビアトがソフトタイヤを履いてコースへ。残り30分の段階で1分44秒177を記録し、アルボンを上回って6番手につけた。しかし残り25分、クビアトはターン7の出口で姿勢を乱しクラッシュ。このセッション2度目の赤旗が振られた。

 8分間の中断の後、走行再開。残りの17分は、フェラーリをはじめ2台でタイヤ選択を分けるチームが多く見られ、各車がロングランを行いセッションが終了した。

 トップタイムはルクレール、2番手にベッテルと、結果的にフェラーリのワンツーとなった。フェラーリの好調ぶりをうかがわせる結果とも見えるが、中国GPではFP1で速さを見せながらも以降のセッションでメルセデスの後塵を拝しており、まだ今回の勢力図を読むには時期尚早と言えるだろう。

 メルセデスはハミルトンが3番手、ボッタスが5番手。そこにレッドブルのフェルスタッペンが割って入る格好となった。フェルスタッペンのチームメイト、ピエール・ガスリーは9番手だった。

 中団勢はトロロッソが大健闘。クラッシュを喫したクビアト6番手、アルボンが8番手につけた。他にはマクラーレンも2台がトップ10に食い込んでおり、ベスト・オブ・ザ・レストを巡る争いはこの2チームによって繰り広げられるかもしれない。

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