世界で最も売れるモデル・カローラのSUV追加は当然だった
「カローラ」シリーズに新しいコンパクトSUV「カローラ クロス」が追加されました。まずはタイで販売を開始、順次導入国を拡大していくそうです。
そもそもカローラは世界でもっとも売れているクルマ。単独でひとつのブランドといえるほどの販売規模ですから、カローラの中にセダンがあったり、ステーションワゴンがあったり、ハッチバックがあったり、さらにSUVが生まれたりするのは不思議ではありません。他のモデルでいうと「BMW MINI」が同様に同じ名前の下、様々なボディバリエーションを展開していますから、ビジネスモデルとしても珍しくないといえるでしょう。
ただ、急速にSUVラインナップを充実させているトヨタの場合、「またSUVの登場か! 同じようなクルマを立て続けに出して意味ないじゃないの」などと思うかもしれません。今年秋までにはコンパクトカー「ヤリス」のSUV版である「ヤリスクロス」も日本市場に導入される予定なのです。
狙いはヤリスクロスでは小さくRAV4では大きいファミリーユーザー
では、トヨタのSUVラインナップは本当に似たようなモデルばかりなのでしょうか。2番目の表を見てほしいのですが、全長やプラットフォームで比べてみると、意外にもきちんとセグメント分けされていることが見て取れます。
「ライズ」はダイハツが主体となって開発したDNGAというアーキテクチャに基づくモデルですが、DNGAは軽自動車メインで使うことが前提なのでAセグメントといえます。
ヤリスクロスはプラットフォームがGA-BとなっていることからもわかるようにBセグメントのプラットフォーム。
「C-HR」はカローラクロスと同じCセグメントのGA-Cプラットフォームですが、C-HRがデザインコンシャスなクーペSUV的キャラクターなのに対して、カローラクロスはファミリー向けSUV。
カローラクロスの基本コンセプトは、「車格感+ユーティリティ(使い勝手の良さ)の両立」というものですし、具体的には後席のチャイルドシートに子どもを乗せやすいよう開口部を広くしているなど、同じCセグメントでもC-HRとはキャラクターが異なります。
その意味ではDセグメント向けのGA-Kプラットフォームを用いる、「RAV4」と「ハリアー」も明確にキャラクターが異なります。RAV4はオフロード性能を重視したクロカン4WDであり、ハリアーはスタイルの魅力を優先したクーペフォルムが特徴です。
こうしてみると、日本のラインナップにおいて、オーソドックスなCセグメントSUVというポジションがちょうど空白であり、そこをカローラクロスが埋めることができると考えると、日本市場への導入はおおいに期待でます。また、ヤリスクロスではちょっと小さく、RAV4はちょっと大きいと感じるユーザーに刺さるモデルとなりそうです。
カローラクロスの日本導入については、まだ明言されていませんが、このモデルが販売されることで、トヨタのSUVラインナップが完成するのではないでしょうか。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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ただ国内販売するにはガソリンとハイブリッドの両方に4WDモデルが必要でしょうね。