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電動ファンで圧倒的なダウンフォースを発生、軽サイズに1000馬力の『スピアリング』が新記録

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電動ファンで圧倒的なダウンフォースを発生、軽サイズに1000馬力の『スピアリング』が新記録

英国製の電動ファンカー、マクマートリー『スピアリング』が米国で開催されたモントレーカーウィーク2024に初参加し、「ラグナセカ・リバース・コークスクリュー・ヒルクライム」で2つの新記録を樹立した。

マクマートリー・スピアリングは、全長およそ3200mm、全高およそ1500mmと、日本の軽自動車とほぼ同じサイズのボディに1000hpのモーターを搭載するハイパーカー。さらに電動ファンによる独自のダウンフォース・オン・デマンドシステムを採用しており、発進と同時に4400ポンドものダウンフォースを生成、速度を問わず優れたダウンフォースとグリップを可能にする。Molicelの先進的なP50Bバッテリーセルを使用し、GT3ペースで20分間のサーキット走行が可能で、再充電は20分で完了するという。

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元F1およびインディカーのドライバー、マックス・チルトンがモントレー・モータースポーツ・プレリユニオンの2日間のイベントでこのスピアリングのハンドルを握った。

このイベントは、マクマートリーにとって、米国デビューの場でもあった。米国には既存のマクマートリーの顧客が多く、彼らはチームが持ち込んだプロトタイプの試乗を楽しみにしていたという。

マクマートリーが破った最初のヒルクライム記録は、以前のイベントで使用された長いレイアウトで達成された。マクマートリー・スピアリングは、1976年のF1マシンのロータス「タイプ77」が記録した34.69秒に対し、28.6秒を達成した。この6秒の差は、独自のファンダウンフォースシステムと1000hpの電動パワートレインの瞬時のトルクを組み合わせることで実現された。

また、マクマートリー・スピアリングは、2024年に導入された短いレイアウトでも新記録を樹立した。トップ3のシュートアウトで21.958秒を達成し、2位の1967年フォード『ファルコン』の29.004秒、3位の2022年フェラーリ『SF90』の29.822秒を上回った。

マクマートリーは、主にプライベート顧客の試乗を行い、8月16日のクエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング、8月17日のラグナセカ・フルサーキットでのデモラップ、8月18日のローベルジュ・カーメルに登場した。

リバース・コークスクリュー・ヒルクライムは、伝説的なコークスクリューコーナーとターン11、10、9を通常のレースとは逆方向に走行する。ラグナヒルクライムは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの壮観さと多様な参加者に触発され、3年前に始まった。

マックス・チルトンは、「コークスクリューは世界で最も有名なコーナーの一つ。通常はエントリー時に視界が遮られますが、リバースヒルクライムでは出口が見えない。18mの高低差を一気に駆け上がり、正しいラインを選んだことを祈るしかない。幸いにもファンダウンフォースのおかげで、路面にしっかりと密着できた。ラグナセカのヒルクライムで記録を樹立できたことは特別な経験」と語った。

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