新時代のロータス 解釈変える時が来た
ロータスは9月7日、新型のEVセダン「エメーヤ(Emeya)」を欧州で発表した。高性能と洗練性の両立を目指したグランドツアラーであり、同社初のSUV、エレトレに続く新世代のロータスである。
【画像】新時代を迎えたロータス、僕らも認識変える時が来た?【ロータス・エメーヤとロータス・エレトレを写真でじっくり見る】 全62枚
新型エメーヤは、EV専用プラットフォーム「エレクトリック・プレミアム・アーキテクチャー」をベースとする。これまで製造してきたスポーツカーとは根本から異なるが、卓越したパフォーマンスが依然として最重要視されている。
最も高性能なデュアルモーターの四輪駆動モデルでは、最高出力905ps、最大トルク100kg-mを発生する四輪駆動方式を採用。0-100km/h加速2.78秒、最高速度256km/hを謳う。
102kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は未公表だが、エレトレ(標準車で600km、ハイパワーのRモデルで490km)と「ほぼ同等」だという。最大350kWの充電に対応し、条件が整えば10~80%の充電を18分で完了するという。
しかし、エメーヤは力強さだけを売りにしているわけではない。標準装備のエアサスペンションシステムは前方の道路を毎秒1000回スキャンし、ダンパーを適切に作動させることで厳しい路面環境に積極的に対応する。
また、可動式のグリル、リアディフューザー、高速走行時に拡張して安定性を高めるリアスポイラー(エレテレより100mm幅広)など、アクティブエアロもふんだんに採用されている。ロータスのデザイン担当副社長であるベン・ペイン氏は、アクティブエアロの使用は「チャンス」であるとAUTOCARの取材で語った。それは、エレガントな外観を併せ持つ高性能車を作ることができるからだという。
「高性能でエアロダイナミックなクルマは、かなり細分化されています。さまざまな位置にビットが配置されているため、クリーンでシンプルで首尾一貫していないように見えがちです。ロータスの今後の方向性を考え、可能な限りピュアなクルマにしたいという思いが強くありましたが、アクティブエアロはそれを可能にしてくれるのです」とペイン氏は言う。
高級感とスポーティ性をミックスした内装
インテリアでは、カーボン製フロントシートやフラットボトムのステアリングホイールなど、パフォーマンス志向の要素とラグジュアリーな要素が組み合わされている。
ロータスの中国EV部門であるロータス・テクノロジーは、55.0インチの広大なヘッドアップディスプレイにこだわっている。ルート案内や運転支援システムの警告など、重要な情報をフロントガラスの幅いっぱいに映し出すものだ。
2つのスリムなデジタルディスプレイ(ドライバー用と助手席用)に挟まれるようにして配置された大型のセンタータッチスクリーンなど、基本的にはエレトレと同様のセットアップとなっている。5G通信と無線アップデート機能も当然のように備わる。
センターコンソール、ステアリングホイール、ステアリングコラムには物理コントロールが備わるが、中核機能の多くはタッチスクリーンや音声アシストを使って操作できる。こうした設計は、エメーヤの先進的なアーキテクチャを「明確に示す」役割を果たしている、とペイン氏は言う。
キャブフォワードなシルエット、ロングホイールベース、ショートオーバーハングもそうしたイメージを作り出すことに貢献している。
「このクルマがEVであることを理解してもらい、(スケートボード)アーキテクチャの可能性を活用してもらいたい」とペイン氏は語った。
同氏は、これまでのグランドツアラーのプロポーションは「ボンネットの下にシリンダーがいくつあるか」によって決まり、「長く力強いノーズ」と「タイトなキャビン」を形成してきたと説明する。
こうした慣習を打ち破ることで、エメーヤは「無意識のうちに、これが電動化された製品であることを伝えている」のだという。「物理的に、ボンネットの下に大きなV8を搭載することはできません」
歴史を背景とするブランドイメージ再構築
エメーヤは、全高が低いことを除けばSUVのエレトレと非常によく似ている。ペイン氏によれば、これは「完全に意図的なもの」であり、ロータスは妥協のないスポーツカーを作り続けてきた歴史を背景に、より実用性が高く日常的に使えるEVを中心にブランドイメージを再構築することを目指しているためだという。
「ロータスの従来のお客様にとって、エレトレは最も大きく予想を超えた存在でしょう。ロータスがこれまで歩んできた道のりを踏まえると、この製品にスポーツカーのDNAを可能な限り盛り込む努力が必要でした。そのサイズとプロポーションから、人によっては無理があると感じられるかもしれません。デザインチームの目には、このクルマにはSUVのハイパーカーとして魅力的な特徴がたくさんあると映ったのだと思います」
「エメーヤでも、それを引き継ぎたい。わたし達は、ロータスが筋の通ったアイデンティティを構築し、スポーツカーからライフスタイル製品に至るまで1つの製品レンジとして完成させられるように、デザインを効果的に結びつける必要性を強く意識しています。現時点では、明らかにプロセスの途中段階です」
とはいえ、ペイン氏は「金太郎飴」的なスタイリングは避けたいと考えているようだ。ロータスは現在、SUVの「タイプ134」やエリーゼの精神的後継モデルである「タイプ135」などを開発しており、エレトレとエメーヤはいわば、これら新型車の「ジャンプ台」となる。
ペイン氏は新型車のデザインについては言及しなかったが、「超刺激的」なデザイン作業がすでに始まっていることを明らかにした。
エメーヤは2024年、中国・武漢にあるロータスの工場で生産が開始される。
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