現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【MotoGP】消えたタイヤマネジメントの価値……ドヴィツィオーゾ、対マルケスの“武器”失う

ここから本文です

【MotoGP】消えたタイヤマネジメントの価値……ドヴィツィオーゾ、対マルケスの“武器”失う

掲載 更新
【MotoGP】消えたタイヤマネジメントの価値……ドヴィツィオーゾ、対マルケスの“武器”失う

 2019年のMotoGPは、4戦を残してマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がタイトルを確定させた。これまで15戦中9勝を挙げ、転倒リタイアを除いたワーストリザルトは2位と圧倒的な成績で最高峰クラス6度目のチャンピオンとなった。

 一方、今季そのマルケスのライバルになると見込まれていたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は失速。ここまでに2勝を挙げたもののマルケスに挑めないレースも多く見られた。

■LCRホンダの中上貴晶、肩に負傷? 日本GP後はヨハン・ザルコが代役か

 第15戦タイGPでは、ドヴィツィオーゾは4位でフィニッシュ。マルケスよりも前でゴールしていた場合は戴冠を遅らせることが出来たが、それも叶わなかった。

 2017年、2018年シーズンと、ドヴィツィオーゾはタイヤマネジメント能力を活かして、マルケスと激しく争ってきた。しかし今シーズンはその様相が変わったようにも見える。

 ドヴィツィオーゾ曰く、タイヤはこれまでと変わってきたことで、マネジメントの意味がなくなっているのだという。

「ライバルたちはより速くなっている。そしてタイヤが異なってきているんだ」

「1周目から最後までかなりの速度でレースをしている。去年や一昨年のレースはもう少し違っていた。それはタイヤが(今とは)違っていたからだ」

 ドヴィツィオーゾは今年のレースの違いをそう語った。

「(タイGPのラップリーダー/ファビオ)クアルタラロのレースペースを見れば分かるけど、(振れ幅が)コンマ3秒とかなんだ。それが実際のところだ。去年と比べて、今年のMotoGPは大きく変わっている」

「僕らはレースを“管理”することに慣れていた。でも今、それ(レースマネジメント)はほぼ無くなってしまった」

 タイGP2勝目を挙げたマルケスだが、去年と比較すると約20秒もタイムを短縮している。

 ミシュランのタイヤはより耐久性を増していて、それがMotoGPの勢力図を変化させているのか? それを訊かれたドヴィツィオーゾはこう答えた。

「たしかにそう考えられる。でも確実な答えとは言えない」

「僕は以前と同じだし、トラックも変わっていない。でもミシュランは全員に同じタイヤを供給しているから、それに適応する必要があるんだ」

 ドヴィツィオーゾのチームメイトであるダニーロ・ペトルッチは、ここ数戦は好調とは言えない結果だったが、タイGPでは復調の気配を見せた。ただ最終的には9位フィニッシュに留まった。

「僕が満足していないのは確かだ。特に最初の6~7周についてはね」と、ペトルッチは言う。

「ターン1を4番手で回ったのに、メインストレートの終わりで8番手だった……それが何故なのか分からないんだ」

「レース序盤に遅くなった理由を調べる必要がある。でも僕はバイク自体の問題だとは思っていない。ただそうは言っても5周ほど遅かったから、何故かを理解する必要がある」

「序盤の遅かったペースの後、ドヴィとのギャップは1周あたり0.2~3秒だった。これについては満足している。確かにギャップが0のほうが満足できたと言えるだろうけどね」

「前戦に比べて前進しているのは確実だけど、僕が望んだような形じゃなかったよ」

関連タグ

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

渋滞をバイクがすり抜けていく……道路での「追い越し」と「追い抜き」って意味が違うって知ってた?
渋滞をバイクがすり抜けていく……道路での「追い越し」と「追い抜き」って意味が違うって知ってた?
ベストカーWeb
エンジンが超気持ちいい! ビートは遊び心から生まれた傑作だった!! 今なお愛され続ける軽オープンスポーツ
エンジンが超気持ちいい! ビートは遊び心から生まれた傑作だった!! 今なお愛され続ける軽オープンスポーツ
ベストカーWeb
新型ランクル250がついに登場!! 今年買うことができるトヨタのSUV12選
新型ランクル250がついに登場!! 今年買うことができるトヨタのSUV12選
ベストカーWeb
日産「ハコスカGT-R」の神話は傑作パワーユニット抜きには語れない! レースで勝つために磨かれた「S20型エンジン」の真実
日産「ハコスカGT-R」の神話は傑作パワーユニット抜きには語れない! レースで勝つために磨かれた「S20型エンジン」の真実
Auto Messe Web
勝田範彦が圧勝でシーズン2勝目。連勝狙った新井大輝はSS1直前に無念のリタイア
勝田範彦が圧勝でシーズン2勝目。連勝狙った新井大輝はSS1直前に無念のリタイア
AUTOSPORT web
4年前の優等生 今の実力はいかに? プジョーe-208 GTへ試乗 ハンサムさは変わらず 競合多し
4年前の優等生 今の実力はいかに? プジョーe-208 GTへ試乗 ハンサムさは変わらず 競合多し
AUTOCAR JAPAN
20台以上のランボルギーニ軍団がタスマニアの大自然を走破! 美観と美食の「エスペリエンツァ・ジロ・オセアニア」の旅路とは
20台以上のランボルギーニ軍団がタスマニアの大自然を走破! 美観と美食の「エスペリエンツァ・ジロ・オセアニア」の旅路とは
Auto Messe Web
日本育ちの新星ラッツェンバーガーの事故死から30年。遅咲きの逸材が歩んだF1までの道のりと悲劇
日本育ちの新星ラッツェンバーガーの事故死から30年。遅咲きの逸材が歩んだF1までの道のりと悲劇
AUTOSPORT web
D’station Racing、スーパーGTでのチャーリー・ファグの第3ドライバー起用を正式発表
D’station Racing、スーパーGTでのチャーリー・ファグの第3ドライバー起用を正式発表
AUTOSPORT web
両側スライドドア採用 VW新型キャンピングカー5月7日公開へ 「カリフォルニア」初のPHEVも
両側スライドドア採用 VW新型キャンピングカー5月7日公開へ 「カリフォルニア」初のPHEVも
AUTOCAR JAPAN
アイルトン・セナが所有していたホンダNSXが中古車サイトに。約9800万円で売りに出される
アイルトン・セナが所有していたホンダNSXが中古車サイトに。約9800万円で売りに出される
AUTOSPORT web
限られた選択肢のなか、2025年に向けF1チームとの交渉を行うボッタス。他カテゴリーへの転向は考えず
限られた選択肢のなか、2025年に向けF1チームとの交渉を行うボッタス。他カテゴリーへの転向は考えず
AUTOSPORT web
トヨタ新型「“セダン”SUV」発表! まさかの“シャコ上げ”&ゴリゴリフェンダー採用! タフすぎる「新クラウン“RS”」誕生に販売店でも反響アリ
トヨタ新型「“セダン”SUV」発表! まさかの“シャコ上げ”&ゴリゴリフェンダー採用! タフすぎる「新クラウン“RS”」誕生に販売店でも反響アリ
くるまのニュース
アイルトン・セナは「マールボロ」だけでなく「JPS」のF1にも乗っていた!! 没後30年を記念して3台のF1とホンダ「NSX-R」が集まりました
アイルトン・セナは「マールボロ」だけでなく「JPS」のF1にも乗っていた!! 没後30年を記念して3台のF1とホンダ「NSX-R」が集まりました
Auto Messe Web
レッドブルF1、ニューウェイ離脱に備え、上級職員の移籍を阻止か。テクニカルディレクター&空力責任者と新契約との噂
レッドブルF1、ニューウェイ離脱に備え、上級職員の移籍を阻止か。テクニカルディレクター&空力責任者と新契約との噂
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン、『ポロGTI』に誕生25周年を祝う限定車を設定。日本へは227台が上陸
フォルクスワーゲン、『ポロGTI』に誕生25周年を祝う限定車を設定。日本へは227台が上陸
AUTOSPORT web
そういえば街の郵便車がキレイになったような… なんと全国通達「8000台コーティングせよ!」 大仕事の舞台裏が明らかに
そういえば街の郵便車がキレイになったような… なんと全国通達「8000台コーティングせよ!」 大仕事の舞台裏が明らかに
乗りものニュース
グラベルのWRCポルトガルにトヨタが4台エントリー。オジエとロバンペラが今季初の両出走へ
グラベルのWRCポルトガルにトヨタが4台エントリー。オジエとロバンペラが今季初の両出走へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村