シルバーストン・サーキットでMotoGP第10戦イギリスGPのMoto3クラス決勝レースが行なわれた。優勝したのはMT Helmets - MSIのイヴァン・オルトラだった。
後半戦最初のレースとなるイギリスGPだが、日本人ライダーの古里太陽(Honda Team Asia)はトレーニング中の負傷が原因で、今回は欠場することになった。
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日本勢では山中琉聖(MT Helmets - MSI)がグリッド2列目5番手を確保。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)も3列目9番手とトップ10以内から決勝に挑んだ。
全15周の決勝はポールシッターのオルトラをかわしてジョエル・ケルソ(BOE Motorsports)が先行。オルトラ、そしてポジションを上げた山中、ダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)、ダビド・アロンソ(CFMOTO Valresa Aspar Team)という面々が続いた。
そこからしばらくケルソが集団を引っ張って行き、8台ほどが先頭集団として分離。8番手には鈴木も食らいついていた。
3周目、オルガドがケルソを追い抜いて先頭が交代。同時に先頭集団内部でのポジション争いも活発になり、2番手をステファノ・ネパ(LEVELUP - MTA)やオルトラ、アロンソらが争った。
その後6周目以降にケルソやオルトラがオルガドに仕掛けていき、トップが入れ替わっていく形が中盤にかけて続いた。しかし結局、誰かが明確にトップを引っ張っていく展開にはならず、オルガドが先頭に立つ形に戻ってレースは10周目に突入した。
残り5周を切ると、トップ争いが激しく動き始め、ハンガーストレートで一気に隊列が動き、オルトラが先頭を奪取。彼は先頭に立つとペースアップし、彼につられて他のライダーもプッシュし始めた。
バトルを制してトップに立ったアロンソは後続を上手く抑えつつ立ち回っていたが、ラスト2周でミスがあり一気に4番手へ下がってしまった。そこでコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)がトップとなり、レースはラストラップへ入った。
ラストラップではオルトラがターン9でベイアーをかわして先頭に浮上。そして次の勝負どころとなるバックストレートエンドではオルトラがしっかりと抑え、そのまま最終コーナーを立ち上がってトップチェッカー。オルトラが結果的にポールトゥウィンとなり今季2勝目を挙げた。
2位はアロンソ。ポイントリーダーとしてはダメージを最小限に抑えたレースとなった。3位はベイアーだ。
日本勢は山中が最後までトップ集団で争った末に、6位入賞を記録。鈴木も10位でポイントを獲得した。
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