英国ベントレーは2023年2月22日(現地時間)、W12エンジンの生産を2024年4月に終了すると発表した。
ベントレーは創業100周年を迎えたのを機に、“ビヨンド100(Beyond100)”戦略を展開すると2020年にアナウンス。そのなかで、パワートレインの完全電動化へと舵を切ることを表明している。そのため、フラッグシップユニットのW12エンジンの生産は終焉を迎えることとなった。また、生産に従事する22名の熟練エンジニアの全員を再教育し、再配置する予定。一方、W12エンジンの生産施設はプラグインハイブリッドモデルに使用する他のベントレーエンジンのための拡張ラインに移行する計画である。
ベントレーのアイコニック「Rタイプ コンチネンタル」の誕生70周年を祝うワンオフモデルのコンチネンタルGTが登場
6リットルの排気量を有するW12エンジンは、2003年にベントレーを代表するモデルの「コンチネンタルGT」に初めて搭載。以後、出力特性や排出ガス、洗練性の面など継続的に改良を施し、この20年間で出力は37%、トルクは54%向上し、また排気ガスは25%削減する。また、ベンテイガの発売に当たり2015年には再設計。気筒休止や直噴およびポート噴射、ツインスクロールターボを採用して、完成度を高めた。
ファイナルを飾るW12エンジン搭載車は、昨年8月に発表した18台限定販売(完売済)の2ドアクーペモデル「マリナー・バトゥール(Mulliner BATUR)」で、手組で製造される6リットルW12ツインターボエンジンはリファインした吸気システムやアップグレードしたターボチャージャー、新しいインタークーラーなどを組み込んでさらなるチューンアップを図り、史上最もパワフルな750psの最高出力と1000Nmの最大トルクを発生する。一方、コンチネンタルGT/ベンテイガ/フライングスパーのスピード(Speed)バージョン、コンチネンタルGT マリナー、フライングスパー マリナーのW12モデルは引き続き限定数で注文することが可能。ただし、非常に高い人気が見込まれるため、ベントレーはなるべく早めの注文を推奨している。なお、W12エンジンは生産を終了する時点で10万5000基以上の納品に達する予定だという。
ベントレーのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは、「2003年に初めてW12エンジンを発表した時、私たちはクルマとブランドの両方をスピードアップさせる強力なエンジンを手に入れたと確信しました。20年の歳月と10万基以上の生産を経て、私たちは電動化に向けて前進するため、このアイコニックなパワートレインを引退させることになります。しかし、ベントレー史上最もパワフルなエンジンで、最高の見送りをすることも忘れてはいません」とコメントしている。
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みんなのコメント
W12気筒のエンジンを作ったメーカーが
あったんですよ〜
な〜に〜?やったまったな!
漢は黙って 蒸気機関!
漢は黙って 蒸気機関!
カーボンフリーなんてクソ喰らえだよ〜