トム・クラークソンが配信するポットキャスト番組“Beyond the Grid”において、なぜ7度もの優勝経験を持つダニエル・リカルドがチーム離脱を決定したのかについて、レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーが口を開いた。
「5年間の後、新たな挑戦や計画が必要だと感じたんだろうね」とホーナーは語った。
「ルノーを選んだのは、そこに明らかな優位性があると感じたからだと思う。我々と過ごしながら、彼はルノーの製品のことを熟知するようになった。私にはどうすることもできないが、もっと規模の小さな環境のなかで、リーダーとしての役割を求めたのだろう」
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「彼とマックス(・フェルスタッペン)の争いは、とても激しいものだ。マックスはどんどん強さを増していく。ダニエルはここを離れ、何か違うことに挑むタイミングであるとの決断を下したのだと思う」
「マックスはスピードや強さの面で成長していった。上手い言葉がみつからないのだが、彼はサポート役を引き受けたくなかったのだろう」
「彼らが異なる扱いを受けていたというわけではない。けれども(フェルスタッペンのことが)ダニエルの決断に大きな影響を及ぼしたということは感じている」
「移籍先がフェラーリやメルセデスなら理解できた。けれどもこれは現時点での彼のキャリアに置いては、大きなリスクとなる」
同等の地位を保証することや金銭的な要求に至るまで、リカルドを残留させるためにできるかぎりの努力はしたと、ホーナーは主張する。それでも結局のところ、それは十分な策ではなかった。ホーナーは全く同じ条件をオファーしたという。
「まるで女の子に付き合ってもらえるように頼むよな感じだった。でも彼女はどうにも乗り気ではなくてね。最善は尽くしたが、心ここにあらずという状態だったんだ」
「我々はダニエルに、彼が望むものすべてを与えてきた。そして頼み込んでもみたが、まだ十分ではなかったということだ」
「12ヶ月後にフェラーリやメルセデス行きの可能性があるならと、1年契約の準備すらしてあったんだ」
「金銭面、ステータス、献身、継続。そのどれでもなかったんだ。『キャリアのこの段階で、なにか違うことをする必要がある』と考えたのだろうね。直感的な選択だったのかもしれないし、後悔することになるかもしれない」
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