この記事をまとめると
■2022年4月単月での通称名別販売ランキングが発表された
開発時間の短さが奏功! 新しくもない「ルーミー」がいま実質販売1位に君臨する理由とは
■ホンダN-BOXに続いて2位となったのは納期が短いトヨタ・ルーミーだった
■現状の販売ランキングはメーカーがいかに生産台数を確保し販売したかの結果となっている
納期が最速クラスのトヨタ・ルーミーが2位に食い込む
自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車、それぞれの2022年4月単月の通称名(車名)別販売ランキングが発表された。例年でも年間で新車総販売台数が極めて少なくなるのが4月なのだが、2022年4月は前年比で85.6%となっており、全体の販売台数が少ない時ならではの興味深い結果となるが、2022年4月も同様の結果となっている。
軽自動車も含めた(含軽統計)販売ランキングを作成すると、販売トップはホンダN-BOXとなっているが、これはまあお約束といった結果となるが、2位にトヨタ ルーミーが入っている。筆者はコロナ禍となり、そして今日のような納期遅延が半ば社会問題化してきたなかでの販売ランキングの見方のひとつとして、納期に比較的余裕のある車種も上位に入りやすいとしてきたが、ルーミーはまさにその好例といっていいだろう。
本稿執筆時点でトヨタのWEBサイトに掲載されている「工場出荷時期目途」では1~2カ月となっているので、納期としては2~3カ月が目安となる。軽自動車も含め現状では最速に近い納期になっているといえよう。登録車トップの常連となるトヨタ ヤリスは納車時期目途がガソリン車でも4~5カ月なので、納期の目安は5~6カ月となっている。セールススタッフとしても、直近での自分の実績(登録できた時点でカウント)にしたいので、ルーミーにお客を誘導するのは自然の流れだ。それでもヤリスは登録車のみのランキングではルーミーに1000台ほど及ばす2位となっている。
年度末(2021年3月)登録を狙って受注したルーミーのなかで、3月登録に間に合わなかった分が4月にこぼれたこともあったかもしれない。ちなみにルーミーより納車環境の良い(早い)とされるパッソも3402台を販売し、登録車のみで13位と健闘している。
総合ランキングで5位に入っている日産ノートは、前年同期比で142.1%と絶好調にも見えるが、これはノートがルーミーに近いぐらい納期が早めとなっていることが影響しているといえる。ヤリスだけでなく、改良が入る関係でフィットも納期遅延が顕著となり、同クラスコンパクトカーで納車が早いとのことでノートに流れていることも影響しているようだ。
法規対応のための改良後モデルの生産開始が5月13日(本校執筆時点での予定)となっていたアルファード。4月は当然工場への新規オーダーができないなかで6699台を販売しているのは人気の根強さを物語っている。
11位のトヨタ ライズは、e-SMARTに関しては納期遅延となっているので、ガソリン仕様がかなりの割合で含まれているものと考えられる。
販売ランキングにはメーカーの苦労が滲み出ていた
新型ノア&ヴォクシーでは、ノアのほうが販売台数は多くなっている。2022年3月は逆に僅差でヴォクシーがノアを上まわっている。販売現場で聞くとヴォクシーのほうが人気はあるとの声が多いので、限られた部品供給数に対し、3月と4月で生産配分を調整したか、ノアには標準仕様があるのでレンタカーも含めて標準仕様が上積みされた結果なのかもしれない。
ホンダ フリードは改良が近づいており、在庫販売がなかなかできない状況下でどこまで踏ん張ることができるのか注目したいところ。また、新型ステップワゴンが5月下旬に正式発売となるので、フリード希望のお客にステップワゴンを販売促進していることも十分考えられ、フリードの動向はその意味でも興味深い。
トヨタ シエンタもすでにオーダーストップしている状況とのことで、今後しばらくは限られた在庫(完成車を待っている)のなかから選ぶこととなっているようである。
末期モデルで納期にも余裕があるとされる日産セレナだが、3月の年度末決算セールで納期の短い車両を売りつくした結果が、4月の新車販売台数に反映されたという印象を強く受ける。
現状の販売ランキングは人気のバロメーターではなく、メーカーがいかに苦労してそこまで台数を生産し販売したかの結果という色合いが強いので、その数字の裏側に隠されたトピックは平常時に比べると多岐にわたっているのである。
2022年4月単月 通称名(車名)別販売ランキングトップ30
ホンダN-BOX(1万5450台) トヨタ ルーミー(1万1108台) トヨタ ヤリス(1万45台) トヨタ カローラ(9906台) 日産ノート(8114台) スズキ スペーシア(7600台) ダイハツ タント(7270台) ダイハツ ムーヴ(7116台) トヨタ アルファード(6699台) スズキ ハスラー(6690台) トヨタ ライズ(6343台) ダイハツ ミラ(6120台) トヨタ ノア(5697台) ホンダ フリード(5605台) スズキ アルト(5315台) スズキ ワゴンR(5160台) 日産ルークス(5093台) ダイハツ タフト(4732台) トヨタ ヴォクシー(4707台) トヨタ ハリアー(4325台) トヨタ シエンタ(4165台) ホンダ フィット(3509台) トヨタ パッソ(3402台) トヨタ プリウス(3305台) 日産デイズ(3124台) 日産セレナ(3057台) ホンダ ヴェゼル(2727台) スバル インプレッサ(2696台) トヨタ アクア(2693台) ホンダN-WGN(2538台)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ほとんど箱車じゃん