■ハリウッドスターも愛するホンダブランドの魅力とは
ホンダは、1959年に米国で事業を始めてから2019年で60周年になります。当初は、二輪車を主体とした販売事業でしたが、いまでは北米市場で人気を誇る「アコード」や「シビック」など四輪車でも「ホンダブランド」を確立しています。
なぜホンダの技術はマネされない? 他社が「センタータンク」採用しない理由
なぜ、ホンダは二輪車から四輪車へと事業を拡大し、現在のような多くのホンダファンを獲得出来たのでしょうか。
ホンダが米国で二輪車の販売を開始したのが1959年。二輪車を生産するメーカーとして、責任をもってアフターサービスをおこなっていました。
しかし、自社で販売網を広げていくスタイルは困難を極めました。そこで、ホンダは1960年代に自社の二輪車を輸送する用途として、シボレーのピックアップトラック「アパッチ10」を購入し、販売網などを拡大させていきます。
そして、ホンダは1965年頃には米国市場で人気の二輪車ブランドとなり、市場シェアは約7割を超えるほどでした。
その後、二輪販売を始めて10年後の1969年に、ハワイで四輪車の「N600」を販売。1982年には日本の自動車メーカーとして初めて米国での四輪車生産を開始しました。
わずか8人で始めた米国での活動から60年たった現在では、全米に12か所の生産拠点を持ち四輪車やエンジン、トランスミッションの製造はもちろん、航空機(ホンダジェット)までを生産する体制となっています。
生産活動に携わる従業員だけで2万人以上。2018年には、米国における四輪車の累計生産台数2500万台を突破するなど、いまや米国の自動車市場に無くてはならないブランドです。
そんななか、世界最大級のカスタムカーイベントとして米国で開催される「SEMAショー」では、このホンダ60年の歴史を祝うさまざまな展示がおこなわれていました。
SEMAショーでは、自動車メーカーやカスタムパーツメーカーがさまざまな最新カスタムモデルをお披露目することもで有名です。
今回、ホンダは米国で事業を開始してから60周年を祝うべく、常識にとらわれない多くのカスタムモデルを出展しました。
前述のアパッチ10(1951年型)は、当時の様子を再現するべく米国ホンダがフルレストアしたものです。
当時の従業員や残された資料からボディカラーを再現。また、荷台には当時の「ホンダ50」や「CB160」が積まれています。
また、ハリウッド映画にも数多く出演している香港の俳優ダニエル・ウー氏の愛車(S800)も展示されていました。
取材時は、偶然にも御本人がブースを訪れ、話を聞く機会を得ました。このS800は、新車時にイギリスで販売され香港に渡って来た車両を以前からウーさんが入手したといいます。
その後、友人であるカスタムビルダーの三浦慶氏(Pandem)によって、前後のバンパーを取り払った特徴的なボディキットが作られたそうです。
ウー氏は、「Keiは実車を一度も見る事無く3Dの図面だけであっという間に素晴らしいボディキットを作ってくれたよ! 彼はまさに天才だね!」と驚いていました。
800ccの4気筒エンジンは完全にリビルトされGReddyステンレス製カスタムエグゾーストシステムをセンター出しにて装備。DJデザインズによる赤い本革の内装も印象的です。
■ホンダ「N600」にバイクのエンジンをタンクごと搭載?
1968年製の「N600」(最高出力36馬力)に、ホンダの二輪車「VFR800」(最高出力115馬力)のエンジンをタンクごと横置きしてエンジンを換装したカスタムモデルも展示されていました。
エンジンルームにバイクのエンジンが丸ごと入っているのが凄いですが、さらに前後のサブフレームは、マツダ「ロードスター」用を加工して搭載。
前後のバンパーには1967・68年型シボレー「カマロ」のリアバンパーが取り付けられ、シートは「ポラリスRZR」から移植されるなど、さまざまなモデルのパーツを流用しています。
また、米国で人気のSUVモデル「パスポート」のラリー車も展示されていした。
これは、ホンダのオハイオ工場のエンジニア達が、パスポートの悪路走破性の限界にチャレンジすべく、プライベートで集まって作ったラリー車です。
アメリカン・ラリーアソシエーション4WDクラスのレギュレーションに則って作られています。
2019年6月には、クリス・スラデック氏とジョン・シャープス氏のコンビでサザン・オハイオ・フォレストラリーに参戦した結果、クラス2位を獲得し、75台中12位という好成績をおさめました。
また、ホンダブースの中央に展示されていた2台の「CR-V」も注目を集めていました。アメリカでは日本のSUVが大変な人気となっており、CR-Vもトヨタ「RAV4」、日産「ローグ」とともに常にトップ争いをしています。
展示されていた2台のCR-Vは新しい2モーターのハイブリッド車と、ガソリン車です。いずれも、Jsport Performance Accessoriesによってデザインされました。
ハイブリッド車は、1.5インチリフトアップ、Nitto テラグラップラーオールテレーンタイヤ、17インチKMCオフロードホイール、キャノンデールマウンテンバイクを上に搭載したJsportルーフバスケットなどを搭載しています。
一方のガソリン車は、1.5インチリフトアップ、Nitto テラグラップラーオールテレーンタイヤ、17インチKMCオフロードホイールを装着。
さらに、Jsportオフロードスタイルサイドステップ、スキッドプレート&バハデザイン製ライトニング付きフロントバンパー、リアタイヤゲート、Jsportのモジュラールーフラックにはファルコン製クラムシェルテントを装備。ラゲッジルームには整理用キャビネットとスライド式冷蔵庫が備わっています。
※ ※ ※
米国ホンダの日本人担当者は、「(日本の)ホンダとしてはできないことも、SEMAならやり放題ですよ(笑)」と楽しそうに話していました。
日本でも毎年カスタムカーの祭典として「東京オートサロン」が開催されていますが、米国のSEMAショーはひと味もふた味も違うイベントでした。
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