現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 5連勝中のトヨタ、WRC初開催のベルギーで今季7勝目を狙う。最終日の舞台はスパ・フランコルシャン

ここから本文です

5連勝中のトヨタ、WRC初開催のベルギーで今季7勝目を狙う。最終日の舞台はスパ・フランコルシャン

掲載 更新 2
5連勝中のトヨタ、WRC初開催のベルギーで今季7勝目を狙う。最終日の舞台はスパ・フランコルシャン

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは8月13~15日、ベルギーで開催される2021年シーズン第8戦『イープル・ラリー』で今季7勝目に挑む。最高峰クラスに投入される3台のトヨタ・ヤリスWRCをドライブするのは、選手権リーダーのセバスチャン・オジエとランキング2位につけるエルフィン・エバンス、そして前戦エストニアで史上最年少優勝を達成したカッレ・ロバンペラの3名だ。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムからは引き続き勝田貴元がトヨタ・ヤリスWRCで参戦するが、今戦では彼のコドライバーを務めてきたダニエル・バリットが第7戦で負った怪我の影響で欠場。代わってキートン・ウイリアムズとのコンビでラリーに臨む。

勝田貴元、WRC第8戦ベルギーは代役コドライバーと出場へ。負傷のバリットは欠場

 2020年のWRC開催が新型コロナウイルスの影響で中止になったことから1年後しの開催となるイープル・ラリーは、ベルギーを代表する伝統のターマック(舗装路)ラリーだ。

 1965年に初開催されて以降、ERCヨーロッパ・ラリー選手権やIRCインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジの1戦としても開催された高い人気を誇るイベントだが、WRCのカレンダーに加わったのは昨年が初めて。今季、改めて実施が決まった同ラリーはベルギーで行われる初めてのWRCイベントとなる。

 そんな今大会は、ラリーの名称にもなっているベルギー西部の都市イープルを中心に展開される。このラリーは農場内の幅が狭い道で競技が行われるのが特徴だ。その関係で峠道のようにコーナーが続くステージよりも、直線とジャンクション(曲がり角)が連続するステージが多い点が他のターマックラリーとは異なる。なお、ジャンクションでは多くのクルマがイン側の路肩にタイヤを落としながら走る“インカット”を多用するため路上には土や砂が撒かれ、その部分ではタイヤのグリップが著しく低下する。

 またコースの脇には排水溝や電柱がある他、道幅自体が狭いため小さなミスが大きなアクシデントにつながりやすい難しいラリーでもある。

 近年のイープル・ラリーにはヒュンダイ勢を中心に数名のWRCトップドライバーが出場している一方、トヨタのレギュラードライバーは全員が未経験。今回のラリーが初参戦となるため、ライバルとの経験差をいかに埋めるかが大きなテーマとなりそうだ。

 ラリーは13日(金)午後に競技がスタート。初日は同日夜にかけて8本のSSで争われる。翌14日(土)も8つのSS、最終日の15日(日)はF1やWEC世界耐久選手権の開催地として知られるスパ・フランコルシャンに移動し、同地を起点に4本のSSが行われる。最終SS20“フランコルシャン”はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。

■出走順が早く、クリーンな路面を走れることが「自信につながるはず」とラトバラ代表

「WRC初開催となるイープル、そしてベルギーに行くことがとても楽しみだ」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「私自身は出場経験がないが、幅が狭い道を走るハイスピードなターマックラリーであることは知っている。イン側をカットして走るコーナーが多くあり、そのため大量のダートがステージ上にかき出される。ミスを冒しやすく、その代償も非常に大きいイベントであると理解しているよ」

「そのようなステージでの経験豊富なライバルを相手に戦うのは大変だと思うが、我々のクルマはターマックラリーで非常に競争力があるし、ドライバーたちもクルマに慣れている」

「また、我々は選手権でいい位置につけており、それによって出走順が早くもっともクリーンな状態の路面を走ることができることも、きっと自信につながるはずだ」

 僚友のエバンスに対してポイント差を37に広げて今戦に臨むオジエは、「非常にチャレンジングなラリーとして知られているので、初めて出場し、どのようなステージであるのかを探ることが楽しみ」と余裕も感じられるコメント。

 対するエバンスは、「ここ数戦は望んでいたような成績を残せていないので、何としてもいいリザルトを狙いたいと思う」と意気込む。

 エストニアで、ラトバラ代表が保持していたWRCの史上最年少優勝記録を塗り替えたロバンペラは「初勝利を待ち焦がれる必要がなくなったことは、もちろんうれしい。今はイープルをとても楽しみにしている」と語っている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE

みんなのコメント

2件
  • 負ける要素は見当たりませんが。

    圧倒的な実力差で勝利する光景を求めてしまうというのが正直なところ。

    完膚無きまで。

    モリゾウも太鼓判。
    すべては絶好調のラトバラに託します。

  • WRCは本当にドライバーの冷静な技術が要求されるレースであり、ドライバーの技術レベルが引き立つ。
    どちらかというと、車よりもドライバーが主なレースであり、自動車メーカーは関係ないよね、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2250.02550.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

268.0750.0万円

中古車を検索
コンチネンタルフライングスパーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2250.02550.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

268.0750.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村