12月8日、アゼルバイジャンの首都バクーで開催されたFIA表彰式において、2023年のWRC世界ラリー選手権で活躍したクルーとチームが表彰を受け、正式にチャンピオンシップタイトルが授与された。
華やかな式典では、自身2度めのドライバーズチャンピオンに輝いたカッレ・ロバンペラと彼のコドライバーのヨンネ・ハルットゥネンがそれぞれ壇上にて、ドライバー選手権とコドライバー選手権のトロフィーを受け取った。また、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラもTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)を代表してマニュファクチャラー選手権のチャンピオントロフィーを受け取っている。
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2022年、22歳でWRCの史上最年少チャンピオンに輝き歴史にその名を刻んだロバンペラ。2023年シーズンも強さを見せた彼とハルットゥネンのペアは、ポルトガル、エストニア、ギリシャで優勝を果たした。さらに13戦中一戦を除いてすべてのラウンドで4位以内に入り、都合8回の表彰台を獲得する安定感を武器に、2年連続となるドライバーズタイトル獲得を達成。ディフェンディングチャンピオンの座を守ることに成功した。
来季2024年は一旦フルシーズンエントリーを中断しパートタイム参戦となることが決まっている2連覇王者は、2度めの戴冠を果たした2023年シーズンを振り返り、次のように語っている。
「今年は前年よりも少しハードワークだったね。新しいマシン(ラリー1カー)が2022年に投入されてから、チャンピオンシップはチーム間で少し不平等になり、誰もが学習していかなければならなくなったんだ」とロバンペラ。
「今年は(各チームが力をつけて)より激しい戦いになったけれど、僕たちは本当に安定していた。それが今年のカギだったね」
チームメイトと終盤までタイトル争いを演じ、最終的にドライバーズランキング2位となったエルフィン・エバンスは既報のとおり、自転車事故によって痛めた肋骨を労わるため式典への参加を見送ったが、コドライバーのスコット・マーティンは僚友とともに会場に姿を見せ、シリーズ2位の表彰を受けた。
さらにFIA表彰式にはヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームのティエリー・ヌービルとマルティン・ウィダグのふたりも、シリーズ3位のトロフィーを受け取るために出席していた。
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