首都高速道路、いわゆる「首都高」での運転は、ベテランドライバーであっても、緊張するという人が多いと思う。カーブや分流、合流が多いため、ちょっと見落とすと目的地が遠ざかるというだけでなく、急に前が詰まったりするため、ほんの少しの油断が、事故につながってしまう可能性がある。
渋滞の発生しやすい場所や分流、合流のある場所では、道路標識や看板などで注意を呼びかけてはいるが、やはり、交通事故が多発しやすい「魔のポイント」はある。首都高速道路が公開している、首都高の要注意ポイントをご紹介しよう。
世界一複雑な高速道路「首都高」の魔の要注意ポイント5選と安全な攻略方法
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_ Paylessimages
写真:首都高速道路株式会社、写真AC
下り坂と左コーナーが同時に!! 「4号線下り 西新宿ジャンクション付近」
まずご紹介したいのは、首都高4号線下り、西新宿ジャンクション付近の、坂道を下りながら左に曲がるコーナーのポイントだ。下り坂のためスピードがのりやすく、またコーナーのRもきついので、目の前に側壁が迫ってくる感覚に陥って急ブレーキをかけるドライバーも多いため、十分に車間距離をとっていないと、追突事故になりかねない。このような下り坂のきついコーナーでは、慌ててブレーキをかけて後続車を混乱させないよう、早めの減速と十分な車間距離が何よりも重要だ。
首都高4号線下りにある西新宿ジャンクション付近。下り坂のためスピードがのりやすく、またコーナーのRもきついので、目の前に側壁が迫ってくる感覚に陥って、急ブレーキをかけるドライバーもいる
2重3重の激しい合流が!! 「3号渋谷線上り 用賀本線料金所付近」
日本の大動脈ともいえる東名高速道路と首都高速をつなぐ、用賀料金所。渋滞が起きやすいポイントとして有名なポイントだが、用賀料金所を通過した直後、本線を走ってきたクルマと、用賀料金所の手間から合流してきたクルマ、そして休憩所から出てきたクルマが、本線2車線へと一気に合流する。
しかも、本線の右車線側は、本線の追い越し車線を走るクルマがそのまま直進するため、左車線側へ、2重3重の激しい合流が行われる。筆者もよく通過するが、ここではひと際、気を引き締めている。周囲のドライバーと空気を読み合いながら、タイミングよくジッパー合流できないと、交通の妨げとなってしまいかねない。
首都高3号渋谷線の用賀料金所を過ぎた直後は、クルマが本線2車線へと一気に合流する場所。左車線側へ、2重3重の激しい合流となる
4車線が1-2-1車線へと分岐する「6号向島線下り 江戸橋JCT-箱崎JCT」
首都高6号向島線下り、江戸橋JCTから箱崎JCT間では、2つの道路が合流していったん4車線となったあと、大きく左へ曲がりながら、1車線-2車線-1車線の3つへ分岐する。
なかでも中央の2レーンでクルマの移動が激しく行われており、渋滞しているときには、わずかな隙間を狙って合流してくるクルマも多いため、車両接触事故や急ブレーキによる追突事故が多いポイントだ。自身が進みたい車線にいくためには、事前に車線を移動しておくという、経験と安全かつ速やかに移動するスキルが求められる。
2つの道路が合流して一度4車線となり、1車線-2車線-1車線の3つへ分岐する。渋滞時には、わずかな隙間を狙って合流してくるクルマもあり、車両接触事故や急ブレーキによる追突事故などが多い
大量のクルマが合流してくる!! 「3号渋谷線下り 大橋JCT付近」
大橋ジャンクションを駆け上がってくる大量のクルマが、3号渋谷線下りへと合流する地点は、渋滞が頻発する筆頭エリアのひとつ。合流車線は比較的長めにとられているが、車線規制ポールを過ぎた直後のポイントは、我先に合流を仕掛けるクルマが多く、車両接触事故や追突事故が発生しやすい。
合流レーンの最終地点まで進んでジッパー合流をすれば、渋滞も少しは緩和されるだろうが、本線側を走行している場合は、事前に追い越し車線へ移動しておくなど、事前の対策が必要だ。
大橋ジャンクションを駆け上がってくる大量のクルマが、3号渋谷線下りへと合流する地点は、渋滞が頻発するエリア。車線規制ポールを過ぎた直後、我先に合流を仕掛けるクルマが多く、車両接触事故や追突事故が発生しやすい
短い合流車線で、C1本線へ右から合流!! 「C1内回り 西池袋入口付近」
西池袋入口から首都高C1本線へ合流するシーンも注意が必要な場所。西池袋入口のETCゲートを通過したあとに下り坂があり、速度が上がった状況でC1本線へと右から合流するが、合流車線が短いため、本線上を走っているクルマを確認できるのはわずか数秒。その間で、どの位置で合流させてもらうかを判断し、適切に速度をコントロールする必要がある。
合流される側も、この先にある3号渋谷線下りの分岐に進むために右側車線に移動しているクルマが多いため、渋滞が発生しがち。目測を誤って車両接触事故を起こしたり、合流に気を取られて渋滞末尾で追突してしまうなど、危険なポイントだ。
ETCゲートを通過したあとに下り坂があり、速度が上がった状況で、C1本線へと右から合流。本線上を走っている真横にいるクルマを補足できるのはわずか数秒。的確な判断が求められるポイント
◆ ◆ ◆
首都高速道路株式会社によると、毎年の事故年数は7,000件以上(一日平均でおよそ20件以上)、そのうち3,000件、約40%が追突事故だという(首都高速道路管理が把握した事故件数の集計)。事故の主な要因は、急な車線変更、スピードの出し過ぎ、車間距離不足だという。
事故が発生しやすいポイントとしては、料金所付近、なかでも料金所を通過したあと、走行車線が絞られるタイミングで追突する事例が多いそう。また雨天時のスピードの出しすぎによる事故も多いという。周囲のクルマの動きに注意しながら、十分な車間距離を確保しつつ、譲り合いの精神をもち、余裕のある運転を心掛けたい。
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みんなのコメント
かっ飛ばす人が多いから、渋滞・事故が多いんですよねぇ。