ピレリは、来季2025年の初めから市街地サーキットで使用される新たなウルトラソフトコンパウンドの開発に取り組んでいるが、先週フェラーリがポール・リカールで行った“C6”タイヤの最初のプロトタイプのテスト結果に非常に勇気づけられたようだ。
先月行われたモナコGPでは、1周目のアクシデントによって出された赤旗中のタイヤ交換の後、もう一度ピットストップをしないで済むように全員ができるだけ遅く走行していたため、多くのドライバーがレースが非常に退屈だったと不満を漏らしたが、テストがこの数日後に行われたのは偶然であり、プロトタイプの製作に長い時間がかけられたためだった。
ピレリ、フェラーリと実施のF1タイヤテストに満足。冬場にできなった雨用タイヤの開発プログラムが前進
イタリアのタイヤメーカーは、タイヤのオーバーヒートに関するチームやドライバーの不満を受けて新しいコンパウンドを開発しているところだが、同社のレーシング・ディレクターであるマリオ・イゾラによると、多くの可能性が示されているという。
同氏は「2025年に向けてオーバーヒートを抑えるための非常に有望なコンパウンドがある」と語り、次のように明かした。「よりソフトな新しい“C6”コンパウンドも導入する考えだ。なぜなら、カレンダーではストリートサーキットがますます増えており、よりソフトなコンパウンドが必要だからだ」
イゾラはさらに次のように説明した。「レンジを少しソフト寄りに動かし、つねにオーバーヒートを減らそうとしている。本当の問題は、オーバーヒートとデグラデーション(劣化)の適切な妥協点を見つけることだ。(現在の)デグラデーションレベルを維持しながらオーバーヒートを減らす必要がある。このふたつの要素はつながっているので、必ずしも簡単ではない」
2025年のF1はモナコ、アゼルバイジャン、シンガポール、ラスベガスで本格的なストリートレースが開催される。オーストラリア、サウジアラビア、マイアミでは仮設サーキットでのグランプリが開催され、2026年にはスペインのマドリードがこのリストに加わる予定だ。
F1がますますストリートサーキットに移行していくのを目の当たりにしたイゾラは、次のように認めた。「我々には、カレンダーとレースの行き先を考慮するというアイデアがあった。そして当然ながら、目指すべきことは1ストップ戦略と2ストップ戦略のミックスだ。そのため我々は、もう少しソフトにする、という提案をした」
「求められていたのはオーバーヒートを減らすことだった。リスクとして、オーバーヒートを減らせばタイヤ交換が少なくなることがある。もちろん、ひどいデグラデーションを起こさずにさらに周回を重ねられるからだ。この方向に進むとなると、各イベントでコンパウンドを適切に選ぶために、よりソフトなコンパウンドを選択肢にいれる必要がある」
結論として、イゾラは次のように説明した。「我々の提案は、ホモロゲーションの数に制約を与えるものではない。『C5よりもソフトで、さまざまな戦略を利用できるC6を考えよう』と我々は話し、数日前にそれをポール・リカールでテストした。これは最初の試みだが、この方向に進み、おそらく来年には6つのコンパウンド(C1~C6)をホモロゲートする考えだ」
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