アルゼンチンが誇る最新鋭トラック、テルマス・デ・リオ・オンドで4月29~30日に開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズ第3戦では、今季初となる1時間の耐久イベントが実施され、ラファエル・レイスとホルヘ・バリオ(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)の実力派コンビがポール・トゥ・ウインの圧倒的な戦果を挙げた。
その一方で開幕以降の2戦4ヒート中、ここまで3勝を挙げているイグナシオ・モンテネグロ組(スクアドラ・マルティーノ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が11位に沈み、ベルナルド・ラヴァー組(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)が3位表彰台を獲得している。
トヨタ・カローラGRS TCR同士のポール争いから一転、ホンダの新鋭が連勝/TCRサウスアメリカ第2戦
4月中旬に開催されたサンタフェ州ロサリオでの1戦を経て、シリーズは今季初の長距離戦を控えるなか、昨季タイトルを獲得したディフェンディングチャンピオン、ファブリツィオ・ペッツィーニがPMOモータースポーツを即時離脱すると表明。その数日後には、今季よりトヨタ・ユーザーとして参戦するファビアン・シャナントゥオーニ(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)のペアとして、新型トヨタ・カローラをドライブすることがアナウンスされた。
そんな意外な移籍劇で幕を開けた週末はゲストドライバーからの予選アタックで始まると、まずは同国を代表するツーリングカー選手権、TC2000(旧スーパーTC2000)の経験者たちが躍動。
TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)のカローラSTC2000に乗っていたバリオのクプラが早い段階でリードを築き、同じくプライベーターのフォードで活躍し、TGRAにも所属したダミアン・フィネンチ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が2番手に続く。
さらに背後にはラヴァーとペアを組むガストン・イアンサ(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)に、叔父のアダルベルトとチームを組んだロドリゴ・バプティスタ(コブラ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)と、カローラGRS TCRが好調さを披露する。
■決勝はピット作業速度で決する。レイス/バリオ組のクプラが完勝
残る15分間はレギュラードライバーの占有枠となり、劣勢のプジョーで奮闘するファクンド・マルケス(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がフィネンチとの合算タイムで上位に喰い込んだものの、最後のニュータイヤで自己ベストを更新したラファエル・レイス(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が、最終的にポールポジションを奪う結果となった。
明けた日曜現地11時25分から1時間のタイムレースとなった決勝は、スタートドライバーを事前申告したうえで、15周目から21周目の間に交代義務が設定されるフォーマットを採用。
スタートを担当したバリオが順当にホールショットを奪ってリードを維持すると、3番手発進だったイアンサのカローラとマルケスのプジョーが続く展開に。6周目には7番グリッドから出たホセ-マニュエル・サパーグ(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)がアクシデントで早々に戦列を去り、ドライバーウインドウが開いた15周目にはイアンサとマルケスがすぐさまピットへ飛び込み、ともにラヴァーとフィネンチにスイッチする。
この作業速度でライバル陣営を上回ったPMOレーシングは、フィネンチのプジョーをラヴァーのカローラより前に送り出すことに成功。2周後には首位のバリオもレイスに交代し、トラック上の全体では20周目までに全車が必須のドライバー交代を完了する。
この段階で実質的なレースの雌雄は決し、レイス/バリオ組の77号車クプラは、2位のプジョーに6.911秒差、3位のトヨタに19.826秒差をつけて完勝。その背後にはファン-マヌエル・カゼッラ/マティアス・ミラ組(スクアドラ・マルティーノ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)、ラファエル鈴木/マティアス・シニョレリ組(PMOモータースポーツ/リンク&コー03 TCR)が続くトップ5となった。
続くTCRサウスアメリカの第4戦も耐久イベントが予定され、隣国ブラジルに移動しインテルラゴス、ホセ-カルロス・パーチェでのTCRブラジル併催戦が6月10~11日に争われる。
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