1989年の終わりに初登場したスズキのネイキッドモデル「バンディット250」。リミテッドやVZなどのシリーズモデルを追加しつつ1990年代を駆け抜け、2000年に生産終了となった、まさに90年代を生きたモデルだ。
1990年代を駆け抜けたバンディット250シリーズ
オートバイが本来持つスタイリングの美しさを取り入れて、シンプルな外観に、機能的な美しさを強調し誕生したのが、スズキの「バンディット250」。
発売されたのは、カワサキのゼファーが4月25日に発売され、12月までに7300台が売れたという1989年。空前のネイキッドブームの始まりとなったこの年の12月22日に発売が開始された。
レーサーレプリカ一辺倒ではなくなり、多くの魅力的なモデルを生み出した90年代のオートバイは、バンディット250と共に始まったのだ。
上位機種であるバンディット400と共通の車体構成を持ち、剛性の高い鋼管製ダイヤモンドフレームを採用。エンジンはGSX‐R250譲りの水冷エンジンを搭載し、美しいスタイルと洗練された走りに加えて、セパハン仕様とアップハン仕様が選択できたことと、250ccモデルということが大きなメリットとなり、多くのライダーから支持された。
1995年のモデルチェンジで2代目となり、可変バルブタイミング機構を搭載したモデル「バンディット250V」が登場。さらに1997年には「V」にビキニカウルとセパハンを搭載した「バンディット250VZ」が追加された。
スズキ「バンディット250」(1989)
アーバンスポーツの新時代を開くニュージャンルの250モデル
初期型はイタリアーノグリーン、マーブルピュアレッド、ブラックの3色展開。セパレートハンドルながら市街地走行に無理のないライディングポジションだ。
1991年にはカラーチェンジが行われ、パールコスメティホワイト、マーブルアドリアティックブルー、マーブルピュアレッド、ブラックの4色となりグリーンは廃止となった。
スズキ「バンディット250」アップハンドル仕様(1990)
アップハン仕様は1990年4月に発売開始
バンディット250の発売から約4カ月後、アップハンドル仕様が発売された。変更点はセパレートハンドルからパイプハンドルになり、ハンドルの変更にともないポジションはグリップエンドで上方100mm、後方50mm移動した。
カラーは、デスターティイタリアーノグリーン、ブラック、マーブルピュアレッドの3色展開。
スズキ「バンディット250 リミテッド」(1991・1993)
ロケットカウルを標準装備したリミテッドをラインアップ
1991年と1993年にバンディット250リミテッドが仲間に加わった。1991年モデルはツートーンのカラーリングにスモークスクリーンのFRP製ロケットカウルを装着。
エンジンのシリンダーヘッドフィンやエンジンカバーにバフがけなどして質感をアップ。当時の価格で58万5000円。スタンダードモデルの7万円高だった。
スズキ「バンディットV」(1995)/「バンディットVZ」(1997)
フルモデルチェンジで2代目へ可変バルタイの「V」が誕生
それまで兄貴分であったバンディット400にのみ採用されていたエンジンの可変バルブタイミング機構を搭載したモデル、バンディット250Vが1995年の2代目から登場。
エンジン回転数に応じてカムプロフィールを高速用に切り替えることで低中速での扱いやすさと直4らしい爽快なフィーリングを両立した。この2年後にVZを追加。2000年で生産終了となる。
まとめ:オートバイ編集部
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みんなのコメント
初代のGJ74はエンジンのかかりが悪くて大変でした(ミクニのキャブが原因か?)
2代目GJ77は改善されていましたね。
ちなみにGF250(GJ71)も乗ってましたが音が最高でした!
ドカティ900SSみたいで格好良かった。
スズキらしいシャリシャリしたエンジンの音と感触が
スムーズなホンダと違ってまた良かった。