現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本でも売れたかも!? 北米専用のイカした車3選

ここから本文です

日本でも売れたかも!? 北米専用のイカした車3選

掲載 更新 7
日本でも売れたかも!? 北米専用のイカした車3選

■北米で販売したスポーティなモデルを振り返る

 日本でモータリゼーションが一気に花開いたのは1950年代です。当時、アメリカや欧州にも輸出が始まりましたが、日本車の性能や品質は低く、海外展開はなかなかうまくいきませんでした。

アメ車にしか見えない? 日本車離れしたデザインの日本車5選

 その後、1960年代の終わりから1970年代にかけて、日本車の性能や品質が向上すると、本格的な海外進出が始まります。

 当初は日本で生産して輸出していましたが、1980年代になると海外にも生産拠点をつくり、現地生産を開始。

 日本で販売されている車種だけでなく、海外のニーズに合わせた車種も販売するようになり、現在に至ります。

 そこで、海外専用車のなかから、国産メーカーにとって最重要なマーケットだった北米で販売したイケてるクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「アコードクーペ」

 ホンダは他メーカーに先駆けて海外生産をおこなっており、オートバイは1979年、クルマは1982年に、アメリカのオハイオ州メアリーズビル工場で生産を開始しています。

 なかでもアメリカ製のモデル第1号は2代目「アコード」で、現在もアコードは北米で販売するホンダ車のなかで、主力車種の1台です。

 その後、生産だけでなく企画やデザインもアメリカホンダでおこなうようになり、北米専用モデルを展開。1988年に日本へ輸入・販売された初代「アコードクーペ」は、まさにメイドインUSAのクルマです。

 初代アコードクーペは3代目アコードセダンのシャシをベースに、アメリカ国内での嗜好にあわせてボディ形状や装備、足まわりなどがホンダの現地法人によって設計変更されています。

 1990年には2代目アコードクーペ、1994年には3代目が登場しましたが、4代目以降は日本での人気低迷もあって、販売されていません。

 アコードクーペは代を重ね、2012年には7代目が登場。トップグレードには3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載するなど、ミドルクラスのスペシャリティカーとしてポジションを担いました。

 しかし、2018年には北米でも人気の低迷から7代目をもってアコードクーペは廃止され、現在、ホンダのクーペは、同じく現地生産されている「シビッククーペ」のみとなってしまいました。

●日産「セントラ SE-R」

 1966年に発売された日産を代表する大衆車の「サニー」は、2代目からアメリカにも本格的に輸出され、後に北米市場では「セントラ」の名前となりました。

 2006年に国内でサニーの生産が終わると、セントラは独立した車種として、現在も販売されています。

 1998年に発売された9代目サニーをベースにしたセントラは、サニーに対して前後のデザインを専用の意匠に変更した、コンパクトセダンとなっています。

 日本仕様は直列4気筒1.8リッターから1.3リッターガソリンエンジンと、2.2リッターのディーゼルエンジンを搭載し(最終型では1.5リッターと1.3リッターガソリンエンジンのみ)、比較的年配のユーザーが多い印象でした。

 一方で、セントラにはスポーティグレードの「SE-R」をラインナップ。最高出力は167馬力を発揮する2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、車重1.1トンほどのボディと相まって、走りの良さから人気となります。

 さらに高性能な「セントラ SE-R Spec V」では最高出力が176馬力にアップし、6速MTが設定され、オプションでブレンボ製フロントブレーキキャリパーを選べるなど、小型軽量なスポーツセダンとして仕立てられていました。

 現在、セントラのスポーティグレードとして「セントラ NISMO」が設定されており、1.6リッターターボエンジンに6速MTも選択でき、内外装も国内のNISMOシリーズに準じたドレスアップが施されています。

■ブランド消滅で消えてしまった、トヨタのコンパクトクーペとは

●サイオン「tC」

 2003年にトヨタは北米において、それまでのトヨタブランドとレクサスブランドに加え、若い世代をターゲットとしたブランドのサイオンを展開しました。

 サイオンのラインナップは独特で、国内仕様の「bB」をベースとした「xB」や、「86」と同様なモデルの「FR-S」、「iQ」など、まさに若者受けする車種を中止に販売。

 そして、完全にサイオン専用モデルだったのが、3ドアハッチバッククーペの「tC」です。

 初代tCは2004年に発売され、ボディサイズは全長4420mm×全幅1755mm×全高1415mmとコンパクトながら、2.4リッター直列4気筒エンジンを搭載。駆動方式はFFのみとなっていました。

 外観はショートデッキのリアまわりが特徴的なクーペスタイルで、精悍なデザインのFR-S(86)よりもカジュアルな印象です。

 2010年には2代目tCが登場。基本的なフォルムやサイズ感は初代からのキープコンセプトで、フロントフェイスはシャープなデザインに変貌します。

 搭載されたエンジンは180馬力を発揮する2.5リッター直列4気筒のみで、トランスミッションは6速ATと6速MTが設定されました。

 2014年にはフロントフェイスにキーンルックを取り入れ、「マークX」にも似た、より精悍なイメージに一新するビッグマイナーチェンジがおこなわれ、同時にサスペンションやトランスミッションもスポーティな味付けにチューニングされるなど、走りの質を向上。

 しかし、販売は好調とはいえない状況が続き、2016年にサイオンブランドの廃止とともに、生産を終了しました。

 なお現在、86やカローラハッチバックなど若者向けのモデルは、トヨタブランドに集約されて販売していいます。

※ ※ ※

 かつて、貿易摩擦の問題から海外生産、とくにアメリカで生産されたモデルを、日本で販売する取り組みは珍しくありませんでした。

 その後、貿易摩擦も沈静化すると、コストの関係からアジア圏で生産されたモデルが日本でも販売されるようになり、現在も日産「マーチ」や、トヨタ「ハイラックス」、三菱「ミラージュ」などが輸入車として販売中です。

 品質的にも国内生産のモデルと遜色なく、今後、世界情勢が落ち着けば、海外生産のモデルの拡充も考えられます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
レスポンス
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
ベストカーWeb
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
WEB CARTOP
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
AUTOCAR JAPAN
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
レスポンス
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
ベストカーWeb
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
乗りものニュース
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
VAGUE
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
バイクのニュース
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
くるまのニュース
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
レスポンス
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
motorsport.com 日本版
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
ベストカーWeb

みんなのコメント

7件
  • 日本の基準に合致していたら、そりゃ売る事は可能だろう
  • 北米向けは売れない。レクサス、インフィニティ、アキュラの高級車以外は日本で売れたためしは無いんじゃないかな!?

    最新のカムリくらいか?日産のマキシマも売れなくなって販売終了してるもんな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

215.2279.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

137.0186.5万円

中古車を検索
アコードクーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

215.2279.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

137.0186.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村