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池沢早人師が愛したクルマたち『サーキットの狼II』とその後【番外編2:サーキットの狼ミーティング】

サーキットの狼ミーティング in トヨタ博物館 2020.2.9

トヨタ博物館で開催された「サーキットの狼ミーティング」。作者である池沢早人師先生のトークショーには予想を超える300名以上のファンが会場を埋め尽くし大盛況を呈した。1975年から週刊少年ジャンプで連載された『サーキットの狼』だが、既に45年という歳月が流れたにも関わらず、現在でもその人気は衰えることはない。もはや「クルマ好きのバイブル」として定着し、不変の存在として君臨する。

池沢早人師が愛したクルマたち『サーキットの狼II』とその後【番外編2:サーキットの狼ミーティング】

特設駐車場に『サーキットの狼』に登場した名車たちが大集合!

ここでは同イベントの目玉としてweb上で「サーキットの狼に登場するスーパーカー」を募り、会場へと駆けつけた47台の名車たちの中から池沢先生が注目したモデルをピックアップし、池沢先生の思い出と共に振り返ってみたい。

1/1スケールで蘇った風吹裕矢の愛車が登場!

「ロータス ヨーロッパ スペシャル」

『サーキットの狼』といえば絶対に欠かせないのがロータス ヨーロッパ スペシャルだ。主役である“風吹裕矢”の愛車として登場し、ファンを魅了した英国製のライトウェイトスポーツ。純白のボディに真紅のライン、そして星の撃墜マークなど作中に描かれたスタイルが忠実に再現されている。オーナーの渡邊さんは40歳ということもあり、リアルタイムで『サーキットの狼』と対峙した世代ではないというが、京商からリリースされた“風吹裕矢”仕様のロータス ヨーロッパのスケールモデルを手に入れたことがきっかけとなり、そのスタイルを実車化したというから驚きである。

池沢早人師先生(以下:池沢):やっぱり『サーキットの狼』と言えばロータス ヨーロッパは欠かせない存在だよね。茨城県の潮来にある“サーキットの狼 MUSEUM”にも同じスタイルを再現したモデルが飾ってあるけど、展示車の中では人気が高い。こちらのオーナーさんは年齢的にリアルタイムで作品に触れていないと思うけど、40歳の“風吹裕矢”がいてくれたことは漫画家冥利に尽きる。時代や世代を超えてボクが描いた作品が愛されていることは本当に嬉しいよね。

街中で藤原豆腐店仕様のAE86を見かけることがあるけど、狼ファンなら“風吹裕矢”仕様のロータス ヨーロッパと出逢ったら感動するはず。このクルマはリヤウイングまで忠実に再現しているのはサスガだね。今では手に入らない超貴重なレアアイテムになっているらしいから、よく探し出したと思うよ。40歳の“風吹裕矢”にはこれからも大切に乗って欲しいね。間違っても多角形コーナリングに挑戦しちゃダメだよ(笑)。

2台の跳ね馬を救った救世主に“フェラーリの女豹”も感謝!

「フェラーリ 308GTB」

真紅のボディが美しいフェラーリ 308GTB。フロントを大破させて朽ち果てる寸前の個体をオーナーが引き取り、もう一台手に入れて移植作業の末に復活させたという武勇伝を持つ。オーナーの原さんは「不動車になって土に還るのが可哀そうで見ていられなかった」と語ってくれたが、2台の跳ね馬を救ったオーナーの姿には作中で308を駆った“フェラーリの女豹”こと“田原ミカ”も感謝していることだろう。流石島レースで“風吹裕矢”をかばってクラッシュしたフェラーリ 308が原さんの手によって蘇ったのだから・・・。

池沢:個人的にもフェラーリ 308は大好きなクルマの一台。ボクが乗っていたのは308クワトロバルボーレだったけど、サイズ的にも日本の公道にジャストサイズだからね。アメリカやヨーロッパではV12モデルの廉価版のように扱われていたけど、日本ではポルシェ 911に匹敵する「使えるスーパーカー」だと思う。ディーノ 246GTに乗っていた時には満足に走ることができなくて悔しい思いをしたけど、フェラーリ 308には楽しい思い出がたくさんある。

今思えばけして速いクルマでは無かったけど乗りやすいクルマだった。昔はリトルフェラーリと呼ばれていたV8モデルだけど、今ではF8トリブートに代表されるようにフェラーリの王道になっている。もし、これからフェラーリを買いたいという人がいるなら、ボクは絶対にV8モデルをおすすめする。その歴史を築いたパイオニアが308シリーズだね。朽ち果てていくフェラーリをサルベージしてくれたオーナーはものすごく苦労したはず。2台の跳ね馬を救ってくれた心意気に拍手を送りたい。

悪役専門だったけど不動の人気を誇る米×伊の合作モデル

「デ・トマソ・パンテーラGTS」

ちょうど10年前、ここトヨタ博物館で開催された同イベントに参加したというデ・トマソ・パンテーラが登場。オーナーが変わることなく再会できたことは奇跡であり、その当時に池沢先生にサインしてもらったというプレートが現在も車内に飾られていた。オーナーの寺澤さんは「ここまで所有していると世界遺産を管理するような使命感で維持しています」と笑うが、その苦労は並大抵ではないという。

水まわり、オイル関連のトラブルは既に二巡目を迎え、終わりなき戦いを繰り返している。アメリカ製のフォードエンジンを搭載したイタリアンスーパーカーは、作中では“四国の獅子”や“ぼっちゃん”が駆る悪役のイメージが強かったが、不思議なことに『サーキットの狼』ファンの間では不動の人気を誇っている。コンビニ限定のミニカーやプラモデルなども市販化され、絶妙なサブキャラとして愛され続けているのだ。

池沢:フォード製のエンジンを載せたイタリア車として注目を集めたデ・トマソ・パンテーラだけど、これほど個性の強いクルマは他にないと思う。今まで数多くのパンテーラを見てきたけど、ノーマルで乗っている人はほとんどいないでしょ。それだけ自由度が高いってことなんだろうけど、フェラーリやランボルギーニとは違った世界観が面白いよね。

スタイル的にはエッジが効いていてスーパーカー的なんだけど、ワイルドなイメージが強すぎて作中では悪役専門だった。ランボルギーニ カウンタックやランチア ストラトスと同じマルチェロ・ガンディーニのデザインなんだけど何かが違うんだよね。今まで数多くのパンテーラ オーナーと出逢ったけど優しくて良い人ばかり。今となっては悪役に描いてしまったことを申し訳ないと思ってる(笑)。

オーナーが「世界遺産の管理者」といっていたけど、その気持ちがある限りこの個体は安心できそうだね。会場では10年振りの再会だったけど、ボクのサインも大切にしてくれていたことは嬉しかった。今、息子さんがフェラーリ 348に乗っていると聞いたけど、父親は悪役で息子は『モデナの剣』の主役! スーパーカーを通じて親子関係を楽しんでいるなんて素敵だよね。

今や代名詞と化したカウンタック リバースの猛者!

「ランボルギーニ・カウンタック 500QV」

会場で注目を集めていた純白のランボルギーニ カウンタック 5000 QV(クワトロバルボーレ)。1985年、双璧のライバルであるフェラーリ テスタロッサに対抗するため5000Sにバージョンアップを施した5000 QVは、その名前の通りV型12気筒DOHCエンジンを4バルブ化し、合計48バルブというハイメカによって390psの最高出力を発揮する。作中では“ハマの黒ヒョウ”の愛車(LP400)として登場し、マルチェロ・ガンディー二が手掛けた最高傑作として高い評価を誇る。

V型12気筒エンジンを縦置きにミッドシップする豪快なレイアウトとシザーズドアがスーパーカー小僧たちを熱狂させ、今もなおランボルギーニを代表するアイコンとしてその伝説が語り継がれている。この個体のオーナーである日下部さんは今やカウンタックの代名詞と化した「カウンタック リバース」の伝道師(!?)としても知られ、YouTube上に動画がアップされているので必見だ。

池沢:スーパーカーブームの主役といえるのがランボルギーニ カウンタック。ボクもLP400Sに乗っていたけど、日本での1号車ということもあってオーバーフェンダーの装着が問題になって車検を通すのに苦労した記憶がある。車検を取って納車されるまで半年もかかったからね。でも、世の中にカウンタックが存在していなかったら、あれほどのスーパーカーブームにはならなかったかもしれない。ロータスやポルシェ、フェラーリとは違った斬新さというか、本当に漫画から生まれてきたようなインパクトのあるスタイルをしていた。

何せ、ドアが上に開くなんてどう考えても普通じゃない。でも見た目とは違って意外と乗りやすいのがカウンタックなんだよね。こちらのオーナーさんは「カウンタック リバース」で有名だけど、カウンタックを所有したら一度はやる“あるある”だね。でも本当は運転に慣れると普通にバックできちゃう。今でいう“インスタ映え“は他のクルマではできないパフォーマンスだと思う。

カウンタックは1974年にデビューしたLP400から1990年の25thアニバーサリーまで16年間も作られたロングセラーモデル。会場で出逢った5000 QVは最終型に近い進化版だからかなり熟成されているよね。初期のLP400のようなトラブルも無いし、乗っていて快適なのもいい。1975年に連載を開始した『サーキットの狼』から、その第二章として週刊プレイボーイで始まった『モデナの剣』の時代まで基本的なスタイルを変えることなく生き続けたカウンタックはまさに「キング・オブ・スーパーカー」。

今でもカウンタックを見ると胸がときめくし、何と言っても見る人を笑顔にするのがイイ! ランボルギーニはその後、ディアブロやムルシエラゴ、アヴェンタドールにもシザーズドアを受け継ぎ、いまだに元祖であるカウンタックをリスペクトしている。スーパーカーファンだけではなく、ランボルギーニにとってもカウンタックは「永遠のキング・オブ・スーパーカー」だよね。

『サーキットの狼』並びに往年のスーパーカー小僧は次号を待て!

1975年、週刊少年ジャンプでの連載開始から約半世紀を経てトヨタ博物館の駐車場に集まった47台のスーパーカーたち。今回は印象に残る4台をご紹介したが、本文で紹介しきれなかったスーパーカーたちの一部は、本記事の「すべての画像を見る」から閲覧できるのでそちらもご覧頂きたい。

次回も続編として池沢早人師先生にとって思い入れの深いモデルを会場からピックアップして紹介する。『サーキットの狼』並びに往年のスーパーカー小僧は次回もお楽しみに。

REPORT/並木政孝(Masataka NAMIKI)

PHOTO/降旗俊明(Toshiaki FURIHATA)

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