5月24~26日、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』が開催されるが、59台のエントリーのうち、ST-ZクラスのTECHNO FIRST R8 LMS GT4が残念ながら予選を前にリタイアすることになってしまった。
激戦区のST-Zクラスで、第1戦SUGOでは3位表彰台を獲得するなど活躍をみせるTECHNO FIRST R8 LMS GT4は、加納政樹/大草りき/安田裕信/平安山良馬のラインアップに加え、先日のスーパーフォーミュラ第2戦オートポリスでも優勝を飾った牧野任祐を加え、充実の体制で第2戦富士SUPER TEC 24時間に臨んでいた。
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そんなTECHNO FIRST R8 LMS GT4は今回優勝候補とも言える一台だったが、残念ながら公式予選が行われる5月24日を前にリタイアすることになってしまった。原因はエンジントラブルだという。
チームは今回、水曜のスポーツ走行枠で安田がドライブして週末に向けた走行をスタートさせ、好タイムを記録していたという。ただ、次のセッションでは大草がドライブしコースインしたものの、エンジンに異音が発生してしまった。
テクノファーストの市成聰監督によれば、急遽ピットインして原因を調査し、パーツ交換を行おうとしたところ、本来、スーパー耐久にはアウディのカスタマーサービストラックが帯同しているはずだが、まさかのパーツがない状況だったという。急遽、市販車を用意し部品取りを行ったが、さまざまな対策を施したものの修復することができなかったという。
以前であればアウディのカスタマーレーシングサービスは世界的に定評があるものだったが、24時間レースで原因も特定しきれず、パーツもなくリタイアとなってしまうのは非常に残念なところだ。ユーザーとしてはやり切れるものではないだろう。市成監督、チームからも憤りの声が聞こえた。
5人のドライバーたちもレースを戦うことができなくなってしまったが、ただ富士SUPER TEC 24時間レースはファンもチームも、楽しむことをコンセプトに掲げている。今回、助っ人ドライバーとして参戦する予定だった牧野は「残念ですけどね。明日、明後日は場内実況に出演することになりましたし、大草選手はYoutubeを撮ると思います」と前向きに楽しむことに切り替えたとのこと。
「あとは、最近ハマっているので写真を撮ります」と牧野は急遽メディアパスも取得。これから「以前から買おうと狙っていた」というレンズも買いに行くという。ドライバー目線の写真を届けてくれそうだ。
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