スペイン・バルセロナで開催されているMotoGP第6戦カタルニアGPのフリー走行1回目は、プラマックのホルヘ・マルティンが最速タイムを記録した。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)の今シーズン限りでの引退というニュースで始まったカタルニアGP。地元のファンの眼前で走る数少ない機会でどんな走りを見せるのかが、初日から注目された。
■ヤマハがカタルニアGPで新エアロパッケージを投入。苦戦仲間ホンダとのアプローチの違いが浮き彫り
なおFP1前のサーキット上空は雲で覆われた部分も多かったが、日差しがその後強まっていくコンディションでスタートした。またセッション開始後には、エスパルガロとその弟子的な関係にあるホルヘ・マルティンとがランデブー走行するシーンも見られた。
FP1序盤の走行ではマルク・マルケス(グレシーニ)が記録した1分39秒871が暫定トップタイムになった。エスパルガロも好調な走りで、序盤はマルケスに次ぐ2番手につけた。
ドゥカティ、そしてアプリリアとKTMという欧州勢が上位につける中、新しいエアロパッケージを持ち込んだヤマハはファビオ・クアルタラロが序盤15分の段階では1分40秒493で10番手となっていた。
なお今回ホンダはワイルドカード参戦するテストライダーのステファン・ブラドルにアップデート版のエアロパッケージ搭載のマシンを託している。
セッションは転倒など大きなアクシデントは起こらない平和な進行具合となり、終盤を迎えた。
FP1のタイム自体は予選Q1とQ2の振り分けに関係ないが、終盤にはアタックが行なわれた。
残り4分、マルティンが1分39秒579を記録し、暫定トップタイムを更新。他のライダーもアタックで自己ベストは更新していたが、なかなか暫定トップを更新するようなペースは発揮されないままだった。
そして結局、マルティンのタイムは更新されないままFP1が終了。カタルニアGP最初のセッションはマルティンがトップタイム、2番手マルケス、3番手にブラッド・ビンダー(KTM)という結果となった。
引退表明後初セッションを終えたアレイシ・エスパルガロは、5番手タイム。昨年勝利した相性の良いグランプリだが、今年も好調のようだ。
アップデート効果が注目されたヤマハは、クアルタラロが15番手。ホンダは陣営最上位が13番手となったヨハン・ザルコ(LCRホンダ)で、日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は20番手だった。
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