■初代リーフ登場から10年。日本のEV市場の現状とは
日産は、2010年秋から冬にかけて世界初の量産型電気自動車(EV)「リーフ」を発売。2020年には誕生から10周年を迎えています。
現在では、各メーカーがEVをラインナップしつつ、さらにはテスラなどのEV専門メーカーも登場していますが、先人を切って登場したリーフの功績とは、どのようなものなのでしょうか。
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日産の欧州法人は、同市場でのEV販売が2020年7月から9月にかけて販売台数が前年比132%増加したと明かしました。
年々、各国で「ガソリン車・ディーゼル車の販売禁止」の動きが活発化しており、欧州以外でも中国や北米の一部など2030年から2040年にその標準を合わせており、日本では2018年に「2050年までに販売するクルマのすべてを電動車にする」という方針を打ち出しています。
そうしたなかで、電動車にはガソリンエンジンとモーターを組合せたハイブリッド車(HV)、そのハイブリッド車に外部給電可能なプラグインハイブリッド車(PHEV)、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)、そしてリーフなどガソリンエンジンを搭載しないEVに大きく分けられます。
国産メーカーではリーフと同時期に三菱「i-MiEV」が登場。その後、試験的なEVはいくつかのメーカーから登場していましたが、量産普通車(軽自動車含む)の発売としては2020年まで間が空きます。
2020年には、ホンダが10月30日に「ホンダe」、2021年1月にはマツダが「MX-30」、2021年中頃には日産「アリア」と、各社のEVが続けて日本市場に投入される予定です。
リーフが登場した2010年頃は、EVは画期的な未来のクルマというイメージもあり、大きな話題となります。
しかし、実際に所有するには遠出をするには1充電の航続距離が短かったほか、ガソリン車の給油に比べて充電の時間が長いこと、そしてガソリン車やハイブリッド車よりも車両の価格帯が高額なことなどにより、「電気自動車はまだ早い」といわれていました。
また、充電設備の数が少なかったことなどインフラ整備や利用環境という面でも発展途上という状況がありました。
最近では、車種によっては航続距離が延びているほか、充電時間も徐々に短縮され、充電設備も2018年12月時点で普通・急速を合わせて2万9971台となっています。
しかし、国土交通省と経済産業省が発表した「xEV普及の考え方」によると、2018年時点でEVおよびFCVの国内での普及は1%未満と依然としてガソリン車やハイブリッド車並みに普及しているとはいえません。
そんななかで、リーフは2019年にEVとして史上初となるグローバル累計販売台数40万台を達成するなど、発売した2010年から今日に至るまでEV市場を牽引し続けています。
実際に、2019年では月間平均で約1600台を販売しており、従来のガソリン車やハイブリッド車と同じくコンスタントに売れているのです。
現在の日本市場におけるEVの販売動向について、国産自動車メーカーのEVパワートレイン担当者は次のように話します。
「2010年に登場したリーフは、日本では一定数の認知があります。また、EVの先駆け的なイメージもあり、EVを検討されるお客さまは最初に気にされる傾向にあります。
しかし、これまで価格帯ではリーフと競合しなかったテスラが『モデル3』を投入したことや、プジョーの『e-208』という比較的手の届きやすいEVが出てきたことで選択肢が広がると共に競争も激化するのではないでしょうか。
また、国産メーカーからも既に発売されているホンダeや投入予定のMX-30、アリアもEV市場を活性化させる要因となります。
とくに、日産のアリアは人気のSUVタイプかつ購入金額が500万円ほどとアナウンスしていることや、リーフが築いた販売ノウハウを活かすことで大きく販売台数を伸ばすことが出来るかもしれません」
※ ※ ※
日産は2023年度末までに、EVまたはe-POWERを搭載した電動車両の販売を年間100万台以上とする目標を立てています。
また、アリアについて日産の社長兼CEOの内田誠氏は、「アリアは、お客さまの希望を叶え、実用的なニーズにもお応えします。日産の強みであるEVとクロスオーバーを融合し、新しいデザインをまとったアリアは、ワクワクする日産の新しい扉を開きます」と述べています。
アリアの登場は日本のEV市場をさらに加速化されるキーポイントとなるかもしれません。
■開拓者リーフとはどんなモデル?
実際に、リーフに対しての評価には、どのようなものがあるのでしょうか。日産の販売店スタッフは以下のように話しています。
「販売台数には反映されませんが、試乗を希望されるお客さまは非常に多くいらっしゃるため、購入に関わらず電気自動車自体に関心をお持ちのお客さまは多いです。
私自身も乗っていますが、バッテリー容量が小さいモデルでも、満タンまで充電すれば280kmを走行することができる点は評価でき、この点はお客さまからも好評です。
また、最近ではSA・PA以外でも商業施設やコンビニ、スーパーなどに急速充電機が設置されているので、以前よりも長距離ドライブでの不安が減っています。
加えて、V2H(Vehicle to Home)システムを利用することによって、リーフに充電した電力を家の電気として使用することができます。
これにより、災害時の停電にも対応できるため、関心を持たれるお客さまは年々増えている印象です」
実際に、リーフに対しての評価には、どのようなものがあるのでしょうか。日産の販売店スタッフは以下のように話しています。
「販売台数には反映されませんが、試乗を希望されるお客さまは非常に多くいらっしゃるため、購入に関わらず電気自動車自体に関心をお持ちのお客さまは多いです。
私自身も乗っていますが、バッテリー容量が小さいモデルでも、満タンまで充電すれば280kmを走行することができる点は評価でき、この点はお客さまからも好評です。
また、最近ではSA・PA以外でも商業施設やコンビニ、スーパーなどに急速充電機が設置されているので、以前よりも長距離ドライブでの不安が減っています。
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