ポルトガル料理と観光も満喫!
オラ~!なんと、11年ぶりにポルトガルにやってきました。
連載【桃田健史の突撃!キャンパーライフ「コンちゃんと一緒」】~「キャラバン マルチベッド」とコンちゃん、揃い踏み~
DTM(ドイツツーリングカー選手権)の取材でやってきましたが、私の住むミュンヘンからの飛行機が、希望日の往復では非常に高額だったために前後1日ずつ延長して滞在しましたので、仕事とはいえ、少しゆっくりする事ができました。
飛行機に乗るのも2019年の12月以来初ですし、準備からちょっとした楽しいパニックです(笑)。
先月にイタリア・フランス・スペイン・ポルトガルで利用できるETCを購入したばかりなので、実は自走で行こうかちょっと迷ったくらいなんですよ。でも私を踏み止まらせたのは相変わらずめっちゃくちゃ高いガソリンの価格と走行距離です。片道が約3000km!往復で6000km近くは流石に……やっぱりや~めた!となりました。往復で恐らく10数回は満タンにしなければなりませんので、ガソリン代だけでもかなりの金額になりますから、飛行機で3時間ちょっとで到着できる方を選びました。
イワシをはじめ色んな缶詰が売ってました。 お土産物も名物のイワシのモチーフの物多し。 ガソリンスタンドの軒先でガスボンベがよく売られていた。安全でしょうけどちょっと怖い。 ガソリンスタンドの売店にもエッグタルトはいつもあって嬉しい。 この3つで1ユーロ
実は某ドイツ御三家自動車メーカーのトランスポーターのドライバーさんたちが、ドイツから大型トラックを連ねて行くので一緒に乗って行く?と聞いてくださったんです。一瞬、楽しそう!と思ったのですが、時速90kmで往復6000kmもなかなかのものですよね。40トントラックの車窓からの旅にも興味をそそられますね。いつか実現したいものです。
さて、久々過ぎるポルトガルは、降り立ったファロ空港以外全く何も覚えていませんでした。ポルトガル語なんてオラ!(いつでも使える便利な挨拶)とオブリガーダ(ありがとう)しか知りません。しかし、ポルトガルの方たちはお優しい!空港から行く街へ向かうバスの時刻表を見ていると、『May I help you?』とお声を掛けてくださり、『この番号の何時何分のバスに乗ってくださいね』と分かりやすい英語で教えてくださいました。
この日は空港からバスで30分ほどのファロの町へ宿泊。荷物をホテルに置いて、早速散策開始です。ポルトガルの特徴的なタイルのおうちがいちいちカワイイのです。スマートフォンの地図アプリを見ても迷う私は、最初こそは地図を見ながら歩いていましたが、途中からいつもながら面倒くさくなってテキトーに色んなところを気の向くままに歩いていたらあっという間に16000歩超え。でも全く痩せないんですよね。
パン屋さん。 ファロの町の街路樹いはオレンジの木も! ファロ市内の商店街の道もステキ! ファロ市内の道路案標識
ポルトガルには自国の自動車メーカーがありませんので(ベンチャーは除く)、一体みなさんはどんなクルマに乗っておられるのか興味がありました。ましてや、最近の電気自動車事情はどうなっているのでしょう。
ルノーキャトルとお散歩中おじさんがいい味出してる。 ラゴシュの街並み。 ラゴシュの海岸の道。 ラゴシュの宿の屋上から。 ヤングタイマーもそこら中に走ってます。
私の住むミュンヘンはBMW本社があり、2時間ちょっとの圏内にアウディ、メルセデス・ベンツ、ポルシェがありますので、それらのメーカーを中心としてあらとあらゆるクルマの最新モデルは街に溢れています。ポルトガルはよい意味で、日本で流行りのヤングタイマーが、いまも現役で当時のそのままで走っているという感じでしょうか。高速インターネットもスマートフォンも他の世界の各国同様に普及していますが、クルマや街並みを見ると、なんだかノスタルジックな昭和の懐かしい感じでとてもステキなんです!
甘食にそっくりなお菓子。 観光用ではない馬車がきちんとレストラン前で縦列駐馬していました。 魚屋さんにはおいしそうなまぐろが! 魚屋さんには魅力的な魚介類がいっぱい。
地方都市にしかいなかったからかも知れませんが、大型チェーン店などが殆どなく、個人商店や個人経営の食堂的な雰囲気の地元のレストランが元気で、それらも昭和を思い起す感じなのかも知れませんね。そんな感じで懐かしいクルマを数多く見掛ける位ですから、電気自動車など殆ど見掛けませんし、充電設備も非常に少なったので、欧州委員会が掲げるEV化をどこまで実現できるのかな?と思いました。
教習車はコンパクトカーが多い。 空港のレンタカーの大半がコンパクトカーのMT。
さて、ファロの町に一泊した翌日にはまた空港へ行き、ドイツのメディア関係者と一緒にレンタカーで、滞在先のラゴシュへ向かいました。スペインのメーカー セアトのコンパクトカーのイビサを借りました。セアトは日本での正規販売はされていませんが、VWグループ傘下のメーカーで、ドイツでも人気のメーカーです。
生ハムメロンも絶品。 日本でも人気の固めの素朴なプリン。フランというデザート。 日本の郵便ポストにそっくり! 名物イワシは道路にも。
イビサはグレードにもよりますが、95~110PS位です。さすがに大人3人とカメラ機材などの荷物が多かったので、空港の往復時はかなりしんどい感じでしたが、それ以外は高速道路の制限速度が100~120km/hのポルトガルでは十分でした。
ポルトガルの高速道路では日本のような料金所がありませんので、ETCには先にクルマのナンバーや所有主の個人情報、引き落としの支払い先などを登録しておくようです。ですので、日本の料金所のようなETCレーンを通る代わりに、天井から吊るされているセンサーの下を通るとピッ!と鳴り、精算されるようです。しかし、料金がビックリする位に安いんですよね。自動車で区間価格が0.55€(約75円)です。
昭和な三菱車。 建物とちょい古いクルマがいい味出してます。
高速道路は毎日に通りましたが、いつもガラガラに空いていてのんびりな雰囲気です。そんな雰囲気だからか、高速道路入り口の標識も独特です。でも本当に人が路肩を歩いていたり、ヒッチハイクしていてビックリしましたよ!他にもチャリで逆走してる方にも一度遭遇してヒャッとなりました。いくらガラガラとはいえ、さすがに危ないと思いますけどね。
そんなラテンなおおらかさはイタリアやフランスなんて比じゃない位にボコボコや傷だらけのクルマをたくさん見掛けました。そんな小さな?事は気にしないという南国気質なのでしょうね。
ドイツでも依然とレギュラーが毎日2ユーロ以上(約274円)するガソリン価格。やっぱりポルトガルでも気になります。少しは安い事を期待していたのですが、これはびっくり、ドイツと同じような価格ではありませんか!
ポルトガルのパトカーはいろいろな車種が。
スーパーマーケットに併設されているガソリンスタンドでは10セント(約14円)ほど安いですが、大体が2ユーロ越えでした。ヤングタイマーを多く見掛けたポルトガルですが、いまのように低燃費設計になっていないクルマが多くないと思いますので、なかなかこのガソリン価格はシビアですよね。帰りに空港近くでガソリンを給油したこの日は、ほんの少し価格が下がっていたせいか、大混雑でした。
ただ、めちゃくちゃショックな事に、私達が給油する際に給油ノズルがブロックされているではありませんか。レジに行くと、支払いをしていなからだ、と言われました。私達はこれから給油するので、支払いをしてないと言われても……。どうやら前の人が支払いをせずに逃げたようですが、お店の方は私達に支払いを迫られ、押し問答が繰り返されたのですが、飛行機の時間も迫っている事もあり、仕方なく入れ逃げされた分を先に払って、自分達の分を給油しまして腑に落ちない気分でレンタカーを返却しました。
給油ノズルがブロックされていたなら、給油レーンを換えればよいいのですが、大混雑のこの日は後続車も多く戻れない上、一回出るとまた行列に並ぶという事態でした。ホテルのフロントのおねえさんに鉄砲伝来の話をしてみましたけど、全くご存知じゃなくて残念!
日本は鉄砲もそうですし、多くの文化や食べもの、キリスト教の信仰などもポルトガルから受け継いだものが多くあるんですよ、という話をしてみたのですけど、フロントのおねえさん、『へぇ~インドは知っているけど、日本とポルトガルにもそんな関係があったのね~』とやや上の空(笑)。そりゃ遠くの島国の事なんてなんのこっちゃでしょうね。案の定、『漫画とアニメ、モチ(最近ヨーロッパの若者に雪見大福にそっくりなモチアイスが人気)と寿司は好きよ』と言われました。
私はポルトガルには興味津々。スケジュール的にも少し余裕があったので、地元のスーパーマーケットや市場や商店や食堂を楽しく廻る事ができました。甘食やブッセのようなものや、卵ボーロなどによく似たお菓子を見掛けたのですが、それらは南蛮菓子の影響を受けてできたものだという事を調べて楽しみました。
たまごボーロそっくりなお菓子 ちょっと大きめで中にはアーモンドペーストが入ってました。 タコのガーリックとパクチー炒め めちゃくちゃおいしい! ポルトガルと言えばエッグタルト パステル・ダ・ナータ 毎日食べてました。 ポルトガル名物のお鍋 カタプラーナ これで1人前 日本だと軽く3~4人前の量でお腹いっぱい。
カステラの起源となったお菓子の名前を調べて、お菓子屋さんで見せて、グーグル音声翻訳(便利!)を使って聞いてみたのですが、差し出されたのはホールケーキのスポンジで、ん?となったのが心残りです。きっとこんな風に学校で歴史を勉強できたら、もっと学生時代に興味を持っていたのにな、と思います。
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