鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦の予選。GT300クラスの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は得意の予選で存在感を見せて2番グリッドを確保したが、予山内はこの好結果をあまり喜んでいない様子に見えた。
ここ2戦噛み合わないレースが続いているスバルは、予選Q1 B組で井口が777号車D'station Vantage GT3に次ぐ2番手タイムをマークすると、Q2では山内がその77号車をも凌駕する最速タイムをマーク。Q1、Q2のタイム合算により61号車は予選2番手となったが、好調さを伺わせた。
昨年までの予選方式であれば、Q2最速でポールシッターになっていた山内。予選最速男にとっては朝飯前のように感じられるが、予選を終えた山内はフィーリングは良かったと語る一方で、ライバルと比較したパフォーマンスには満足していない様子だった。
「僕らが今回良いというのは、シンプルにウエイトを積んでいない(※搭載ウエイト2kg)からというだけだと思います」
「前回の(鈴鹿での)テストでは、BS(ブリヂストン)勢の方が全然速かったですから。重量の差で僕らが前に来ているだけだと思います」
そう語った山内。サクセスウエイトの搭載されていなかった開幕戦岡山を振り返ると、61号車はブリヂストンタイヤ勢の65号車LEON PYRAMID AMG、2号車muta Racing GR86 GTに及ばず予選3番手。今回もBS勢の前に出たとはいえ、3番手にはポイントリーダーで54kgものウエイトを積む2号車mutaが控えている。「あの重量を積んでいる中で3番手というのは、(自分たちと)かなりの差があるんじゃないかと正直思っています」と山内は言う。
また山内は、新予選方式になって以降、自分たちも良い方向に進んでいるとはいえ、BS勢とのパフォーマンス差は依然としてあると語った。
「この予選方式になってから、クルマの考え方だとかトライの仕方を大きく変えていて、確実にそれが良い方向だとは思っています」
「ただそれ以上に、2号車だったりBS勢の皆さんのパフォーマンスが高いというところが大きな課題だと思っていて、その差をどう埋めたらいいかというのは、正直答えが見えてません」
「1戦目と2戦目は、僕らにトラブルもあってポイントは取れていないですけど、取れていたとしても表彰台にも届いていない位置だったので。そういう意味では全然足りていないなと感じています」
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