現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 知らなかったでは済まされない!! 首都高速の一部区間で「二輪車タンデム走行禁止」の理由と罰則

ここから本文です

知らなかったでは済まされない!! 首都高速の一部区間で「二輪車タンデム走行禁止」の理由と罰則

掲載 更新 25
知らなかったでは済まされない!! 首都高速の一部区間で「二輪車タンデム走行禁止」の理由と罰則

首都高の一部ではタンデム走行が制限されている区間も

 ツーリングなど、遠出の予定を立てるライダーのなかには、高速道路を2人乗り(以下、タンデム走行)で走りたいと考えている人もいるでしょう。助けたい。

【画像】タンデム禁止の場所があるって知ってた? 高速道路でバイクの2人のりをする際のルールを画像で見る

 一般的に日本全国の高速道路(自動車専用道路を含む)では、タンデム走行が認められています。

 しかし、首都高速道路の一部ではタンデム走行が禁止されており、具体的な禁止区間は以下のとおりです。

・都心環状線、1号上野線、2号目黒線、9号深川線、11号台場線、八重洲線(長期通行止め):全線

・1号羽田線:(上り線)芝浦出口から都心環状線接続まで       (下り線)都心環状線接続から芝浦入口まで

・3号渋谷線:(上り線)渋谷出口から都心環状線接続まで       (下り線)都心環状線接続から渋谷入口まで

・4号新宿線:(上り線)新宿出口から都心環状線接続まで       (下り線)都心環状線接続から中央環状線接続まで

・5号池袋線:(上り線)東池袋出口から都心環状線接続まで       (下り線)都心環状線接続から東池袋入口まで

・6号向島線:(上り線)向島出口から都心環状線接続まで       (下り線)都心環状線接続から向島入口まで

・7号小松川線:(上り線)錦糸町出口から6号向島線接続まで       (下り線)6号向島線接続から錦糸町入口まで

・7号小松川線:(上り線)錦糸町出口から6号向島線接続まで       (下り線)6号向島線接続から錦糸町入口まで

 これらの区間にはタンデムを禁止する標識が設置されており、「二輪車タンデム走行禁止」を示す赤い斜線のピクトグラムで表示されています。

 もしうっかり侵入してしまった場合は「大型自動二輪車等乗車方法違反」となり、違反点数2点と反則金1万2000円が科され、標識の見落としによる違反でも、罰則は変わりません。

 そのため、通行前にルートをしっかりと確認しておくようにしましょう。

 なお、これらの規制はあくまでバイクのタンデム走行に対するものであり、側車付きのバイク、いわゆるサイドカーは対象外とされているため、同じ区間でも通行が可能です。

 ではいったいなぜ、タンデム走行が禁止されている区間があるのでしょうか。

 それには都市部特有の道路事情が関係しており、都心では限られたスペースに無理なく高速道路を設ける必要があるため、急カーブや複雑なジャンクションが連続する構造を採用せざるをえません。

 そしてタンデム走行は車体のバランスが不安定になりやすく、特にこうした構造では転倒や接触事故のリスクが高くなるとされています。

 そのため、現在でも首都高では前述区間において、タンデム走行が禁止されているというわけです。

 そもそも、高速道路でタンデム走行をするには、いくつかの条件を満たしている必要があります。

 まず、使用するバイクは、排気量が126cc以上でタンデム走行可能な仕様でなければなりません。

 さらに、自動二輪免許を取得してから3年以上が経過している必要があります。

 加えて、運転者の年齢は20歳以上であることも求められます。

 一般道とは異なり、高速道路は速度域が高く、車体の挙動も不安定になりやすいため、より厳しい条件が設けられているようです。

 なお、かつては日本全国の高速道路でタンデム走行が全面的に禁止されていた時期がありました。

 その始まりは1965年で、タンデム走行中の事故が相次いだことが背景にあるといいます。

 以後、長年にわたり高速道路ではタンデム走行が認められない状態が続きましたが、欧米諸国の動向や国内の規制見直しの流れを受け、2005年に法改正がおこなわれました。

 この改正によって条件付きながら、高速道路でのタンデム走行が解禁されることとなったのです。

※ ※ ※

 高速道路でのタンデム走行は全国的には認められているものの、首都高では依然としてタンデム走行が禁止されているエリアが存在します。

 こうした区間に誤って進入してしまうと、思わぬ違反となってしまうため、ルート確認は欠かせません。

 タンデムツーリングを安全に楽しむためにも、交通ルールの確認を徹底しておきましょう。(Peacock Blue K.K.)

文:バイクのニュース Peacock Blue K.K.

関連タグ

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

「水織音の宿 山水荘」で“水”の恵みに癒される【心を満たす温泉宿24選】
「水織音の宿 山水荘」で“水”の恵みに癒される【心を満たす温泉宿24選】
グーネット
市販化も近い!?ケータハム 注目のEVスポーツカー「プロジェクトV」最新プロトタイプ披露
市販化も近い!?ケータハム 注目のEVスポーツカー「プロジェクトV」最新プロトタイプ披露
グーネット
マツダ「CX-3」新たな装備を加え2グレードに集約!より選びやすいラインナップへ
マツダ「CX-3」新たな装備を加え2グレードに集約!より選びやすいラインナップへ
グーネット
より洗練されたN-BOXカスタムへ。黒のアクセント効かせた特別仕様車「ブラックスタイル」
より洗練されたN-BOXカスタムへ。黒のアクセント効かせた特別仕様車「ブラックスタイル」
グーネット
レンジローバースポーツ 2026年モデル発表 個性豊かな3つの「SV」グレード設定
レンジローバースポーツ 2026年モデル発表 個性豊かな3つの「SV」グレード設定
グーネット
12.8リッター「直6ターボ」搭載! 新「ビッグボーイ1200」がスゴイ! 走る高級ホテルな豪華“広びろ内装”×全長12mの「“真っ黒”ボディ」がイイ“ブラバスモデル”とは
12.8リッター「直6ターボ」搭載! 新「ビッグボーイ1200」がスゴイ! 走る高級ホテルな豪華“広びろ内装”×全長12mの「“真っ黒”ボディ」がイイ“ブラバスモデル”とは
くるまのニュース
『頭文字D』30周年記念はまだまだ終わらない! 渋谷ロフトにコラボ腕時計が登場!
『頭文字D』30周年記念はまだまだ終わらない! 渋谷ロフトにコラボ腕時計が登場!
ベストカーWeb
スバルの「新たな4ドアスポーツクーペ」に注目! 伝説「スバルブルー」に旧車風“ヘリテージデザイン”も採用! 高性能4WD搭載の「パフォーマンスE STI」コンセプトとは
スバルの「新たな4ドアスポーツクーペ」に注目! 伝説「スバルブルー」に旧車風“ヘリテージデザイン”も採用! 高性能4WD搭載の「パフォーマンスE STI」コンセプトとは
くるまのニュース
欧州の若手注目株がいよいよ登場! スレイターの素質をトムスも評価……2m級の巨人ウゴチュクはシートポジションに妥協強いられる
欧州の若手注目株がいよいよ登場! スレイターの素質をトムスも評価……2m級の巨人ウゴチュクはシートポジションに妥協強いられる
motorsport.com 日本版
ジョウンド×ニューバランス「990v4 “Mushroom”」は12月12日に先行予約開始──GQ新着スニーカー
ジョウンド×ニューバランス「990v4 “Mushroom”」は12月12日に先行予約開始──GQ新着スニーカー
GQ JAPAN
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新“ハチの巣”グリル×新たな「実用的インテリア」採用! 初のスポーティグレードもある「最新カローラクロス」ドイツ仕様とは!
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新“ハチの巣”グリル×新たな「実用的インテリア」採用! 初のスポーティグレードもある「最新カローラクロス」ドイツ仕様とは!
くるまのニュース
旧車っぽいレトロ感と最新技術の融合が魅力だよね! ミドルクラスの「ネオレトロ」丸目ネイキッドバイク3選
旧車っぽいレトロ感と最新技術の融合が魅力だよね! ミドルクラスの「ネオレトロ」丸目ネイキッドバイク3選
VAGUE
オーダー式カーマットのKARO、再生PET100%のフロアマット「グランシリーズ」を発売
オーダー式カーマットのKARO、再生PET100%のフロアマット「グランシリーズ」を発売
レスポンス
ウイリアムズ育成のブラウニングがスーパーフォーミュラ&鈴鹿を初体験「適応力は僕の強み。本当に楽しかった」
ウイリアムズ育成のブラウニングがスーパーフォーミュラ&鈴鹿を初体験「適応力は僕の強み。本当に楽しかった」
AUTOSPORT web
タイタニックの悲劇が現代にも影響! 超厳重に立ち入りが禁止される港湾エリア「SOLAS」とは
タイタニックの悲劇が現代にも影響! 超厳重に立ち入りが禁止される港湾エリア「SOLAS」とは
WEB CARTOP
この組み合わせ、強すぎ! 「#デリカミニ女子」×「#オプカン女子」 最強タッグでコラボ開催!!
この組み合わせ、強すぎ! 「#デリカミニ女子」×「#オプカン女子」 最強タッグでコラボ開催!!
ベストカーWeb
【トーヨータイヤ】ダカールラリーでハイラックス&ランドクルーザー300に「オープンカントリー」を供給
【トーヨータイヤ】ダカールラリーでハイラックス&ランドクルーザー300に「オープンカントリー」を供給
Auto Prove
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア 分解バラバラのフレーム各所の痛みは溶接修理
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア 分解バラバラのフレーム各所の痛みは溶接修理
バイクのニュース

みんなのコメント

25件
  • pfc********
    あぁ~誤解多いねぇ!ちゃんとルール守れば安全な乗り物なんだけどねぇ!
  • tam********
    暑苦しいタンデム
    背中に当たる胸の感触だけが
    救いだ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村