この記事をまとめると
■アウディのBEVに初のSモデルとなる「e-tron S / e-tron S スポーツバック」が登場
【試乗】e-tron GT quattroがアウディの解答! EVでも思いっきり楽しいクルマを作ってきた
■モーターを3基搭載し、パフォーマンスを高めているほか、専用デザインとなっている
■デジタルマトリクスLEDヘッドライトを初めてオプションとして採用
e-tronファミリーとして初のSモデルが登場
アウディのBEVであるe-tronは、まだ日本ではあまり馴染みのなかったBEVをドイツ御三家のひとつがリリースしたことで大きな話題となった。2021年1月にSUVタイプのアウディe-tronを発売すると、同年11月にはプレミアム電動グランツーリスモのアウディe-tron GT/RS e-tron GTを追加し、2022年1月には新たにプレミアムコンパクトSUVのアウディQ4 e-tron/Q4 e-tron スポーツバックを発表するなど、アウディは電動車のラインアップを拡大し続けいる。
そんなアウディから、BEVのe-tronシリーズで初となる「S」の名を冠したモデルが登場する。それが、アウディe-tron S/e-tron S スポーツバックだ。
このモデルは、バッテリー総容量95kWhで、ベースモデルの前後にモーターを各1基、計2基に対して、フロントに150kWのモーターを1基、リヤに132kWのモーターを2基の計3基の駆動用モーターを搭載していることが特徴だ。システム最高出力370kW、最大トルク973Nmを発揮し、ブーストモードでの0-100km/h加速は4.5秒と圧倒的な動力性能を実現。Sモデルの名に恥じないスペックを有している。なお、一充電走行距離は415km(WLTCモード)となっており、長距離移動も可能となる。
また、電動トルクベクタリング機構を搭載する伝家の宝刀、quattroシステムももちろん搭載される。通常走行時は効率を高めるため、リヤモーター2基で駆動し、ドライバーがより多くのパワーを求めた際、あるいは天候や路面状況に応じて、フロントモーターが作動して四輪駆動となる仕組みだ。リヤにある2基のモーターは、左右独立してホイールに駆動力を伝達することが可能で、従来のリヤスポーツディファレンシャルと同じ機能を果たし、より俊敏で自然なハンドリング特性を実現し、旋回性能を向上させている。
高性能でユニークなヘッドライトを用意
エクステリアは、S専用デザインの前後バンパーや、アルミニウムルックのエクステリアミラーハウジング、リヤにはスポイラーリップや幅広のディフューザーインサート、20インチのアルミホイールを装備。ボディサイドにはセレナイトシルバーのパネルを配し、さらにベースモデルに比べて左右それぞれ2.3cmずつ張り出したホイールアーチを装備し、Sモデルならではのスタイリングを実現する。
また、100万個のデジタルマイクロミラーを5000分の1秒単位で制御することで、高精細な光を路面に照射することが可能なデジタルマトリクスLEDヘッドライトを初めてオプションとして採用しているのもトピックだ。周囲を走行する車両への配光を正確にカットすることで照射範囲を広げ、夜間のドライブをより快適にする装備だ。また、自らの走行レーンを明るく照らす「レーンライト」や、車線内の自車位置を示す「オリエンテーションライト」も備えており、安全に車線内に留まることをサポート。カミングホーム/リービンクホーム機能使用時には、シグネチャーライトに加え、車両前方の壁や路面に5種類のアニメーションを投影することができるユニークな仕組みも見逃せない。
最後に価格だが、e-tron Sは1398万円、e-tron S スポーツバックは1437万円となっている。
走りを楽しめる魅力的なプレミアムBEVとなっているe-tron S / e-tron S スポーツバック。電気自動車を検討しているユーザーは候補に加えてみてが如何だろうか。
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