ペター・ソルベルグ、WRCラリー・イタリアでピレリタイヤを実戦テストへ

　2003年のWRC王者であるペター・ソルベルグは、10月8～11日に開催されるWRC第6戦ラリー・イタリアのパワーステージに出走し、ピレリのグラベルタイヤをテストするようだ。

　ピレリは、ミシュランに代わって2021年からWRCのタイヤサプライヤーとなる予定であり、来季に向けてタイヤテストを進めている。

　現在45歳のソルベルグがドライブするマシンは、シトロエンC3となるようだ。コドライバーを務めるのは、同じノルウェー人のアンドレアス・ミケルセン。彼は6月末にピレリに加わり、研究開発プログラムを主導することになった。

　ラリー・イタリアの木曜日には、ミケルセンが新タイヤのポテンシャルを実証するため、多くのゲストと同乗走行を行なう予定になっているようだ。

「ピレリのチームにはすでに意見を述べ、いくつかの提案をしたが、サルディニアでは必ずまた同じことをするだろう」

　そうソルベルグはmotorsport.comに語った。

「彼らはすでに（タイヤ開発で）素晴らしい仕事をしてくれているが、プロのコメントがあれば（改善に）役立つだろう」

「ピレリのWRCカーは、私が乗ったことのある最初の現世代マシンではない。すでにフォルクスワーゲン ポロWRCに乗ったことがあるが、素晴らしかった」

「しかしもちろん、公式戦とは違う。それにサルディニアはいつもドライブするのに挑戦的な場所だ。あまり速く走るつもりはないが、素晴らしいショーになることは間違いない」

　ソルベルグは昨年、ラリーGBのWRC2クラスにポロR5で出走。クラス優勝を収めた後、トップレベルのモータースポーツから引退した。

　2003年にWRCチャンピオンに輝いた際もピレリタイヤを使用していたソルベルグは、ピレリとの良好な関係を維持しており、息子のオリバーもヨーロッパラリー選手権でピレリタイヤを使用し、成功を収めている。

　ピレリのラリー活動マネージャーであるテレンツィオ・テストーニは、「ピレリのアンバサダーであるペターは、2000年から我々のタイヤを使用してきた」と語った。

「彼は来年に向けて我々が行なってきたことを評価し、フィードバックをしてくれるだろう」