シトロエンの新たなフラッグシップモデル
シトロエンは4月12日、パリにて新型クロスオーバーモデルとなる「C5X」をワールドプレミアした。C5Xはサルーンのエレガンスとステーションワゴンのダイナミズム、そしてSUVの高いスタンスを組み合わせたユニークなモデルで、同社の独創的なデザインが表現されているのが特徴となっている。
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そのファストバック型のボディスタイルは、長いフロントフードに流れるようなエアロダイナミックなライン、高い位置にあるウエストラインと後輪の上のキックアップで構成されており、スリーサイズは全長4805mm×全幅1865mm×全高1485mmで、ホイールベースは2785mmと、ゆとりある室内空間を実現しているという。
また、新型C4で導入されたV字型のライトシグネチャーをフロントとリアに採用。このライトシグネチャーは、一目でシトロエンであることがわかるもので、LEDヘッドライトで構成され、C5 Xのユニークなボディスタイルを強調している。
インテリアには、リビングルームでくつろいでいるかのような快適な座り心地を実現したアドバンスド・コンフォート・シートを採用。これは特別なパッドの加工により、あたかもマットレストッパーのような仕上がりとなっており、独特の心地よさと視覚に訴えるコンフォートを感じることが可能で、長時間の移動の後でもリラックスした気分にさせてくれるという。
一方で、魔法のカーペット効果を再現するシトロエン・アドバンスト・コンフォート・サスペンションも搭載。これは、あらゆる障害物、くぼみ、縁石、スピードバンプ、その他の路面のジョイントなどの走行を克服するために設計されており、プラグインハイブリッド仕様のC5 Xでは、さらに一歩進んだ制御を実現するシトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンションを搭載している。3つのモードから選べるこのサスペンション・コントロールシステムは、プログレッシブ・ハイドロリック・クッションの効果を高め、路面の上をまるで飛んでいるかのようなフィーリングを実現、走行中のダンピングを弱めるとともに、コーナリングにも対応して効率的なサスペンションの動きを制御してくれるという。
前席では、快適なシートとすっきりとしたダッシュボードにより、広大でクリーンな居住空間を実現。広々としたリアエリアは、優れたレッグルームスペース、ゆったりとした車幅、ルーフ部分までに余裕のある空間を備え、乗る人にリラクゼーションをもたらしてくれる。
トランクは、実用性を細部に至るまで考慮。寸法面からも機能面からもステーションワゴンの精神を念頭に設計されており、フラットなフロア、広く機能的な開口部、低い乗り込み口、フラットな側面などにより、標準状態での容量は545L、リアシートを倒すと最大1640L積載量を実現している。また、テールゲートと連動したラゲッジロールアップは荷物の積み込みを容易にし、電動テールゲートにはハンズフリー機能が備わるため、両手が塞がった状態でも開閉することが可能となっている。
パワートレインは、ガソリン仕様のほかにプラグイン・ハイブリッドもラインアップ。出力225psを発揮するこのPHEVは、ZEVモードでは50km以上の走行が可能で、最高速度は135km/hまでと、日常的な移動に最適化されているという。
この「シトロエンC5X」は、2021年後半には欧州で発売される予定だ。
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