WRC第8戦のラリー・フィンランドでは、既報のとおり、トヨタGAZOOレーシングWRTが今季2勝目を挙げた。その背後ではPWRC王者の新井敏弘を父に持つ新井大輝、JRC王者の勝田範彦を父に持つ勝田貴元ら日本人のジュニアドライバーたちも、フォード・フィエスタR5を武器に世界を目指し、WRC2クラスを戦っていた。
2015年よりフィランドをベースに武者修行を行ってきた両ドライバーはともに25歳。「まだトップドライバーと差はあるけれど、過去3年間の経験でアベレージは上がってきたと思う」と勝田は語る。事実、彼らにとってのWRCプログラム緒戦となったラリー・スウェーデンで勝田がWRC2で優勝。「自信に繋がりました。WRCのフィンランドは3度目の参戦なので行けるところは勝負したい」と語っていた。
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一方の新井は「今年もトラブルが多いです」と語るように、スウェーデンでクラス7位に終わったほか、ラリー・フランスではクラス9位となるなど、WRC2では目立った成績を残せていない。しかし、ポルトガル選手権では初優勝を経験したり、ラリー・イタリアからコドライバーがヤルモ・レーティネンに変わったことで「自分でもびっくりするぐらいペースノートの精度が高くなった。過去2回ともWRCのフィンランドは完走していないので、きっちり完走したい」と手応えを語っていた。
しかし、今大会で躍進が期待されていた勝田と新井だが、参戦3度目のラリー・フィンランドも苦戦を強いられることとなった。
まず、好タイムを連発しながらクラス5番手につけていた勝田だったが、「ジャンプの着地でステアリングがロックしてしまって、どうしようもできなかった」と語るようにデイ2のSS8でクラッシュを喫し、そのままリタイアを余儀なくされた。
一方の新井もデイ1のSS1でクラッシュを演じたほか、デイ2では2本のタイヤをパンクさせてしまい、その日の走行を断念する。その後も新井はデイ3でスタビライザーとブレーキのキャリパーにトラブルが発生し苦労が続いたが、それでもクラス7位でフィニッシュを果たした。
両ドライバーともに期待通りのリザルトは残せなかったが、SSタイムからも確かな成長が伺える。
「不完全燃焼に終わったので悔しいけれど、残りのフィンランド選手権では優勝したい」と勝田が語れば、「まともに走れたのは2本のスペアタイヤを搭載した最終日だけでしたが、ペース自体は悪くなかったので次回のフィンランド選手権で勝負したい」と新井も今後への意気込みを語った。彼らの動向には、今後も注目したいところだ。
一方、2017年よりコドライバーとしてフィランド選手権への参戦を開始した足立さやかもヤルッコ・ニカラとともにフォード・フィエスタR5で参戦。足立にとってWRCイベントは2月のスウェーデン以来2戦目だったが、SS2でコースアウトを喫し、デイリタイアを喫するなど厳しい立ち上がりを強いられていた。
それでもデイ3で再出走を果たすと足立のリーディングに合わせてニカラが好タイムを連発。そのまま最後まで安定した走りを披露し、WRC2で14位完走を果たした。
「SS2のコースアウトは残念でしたが、速いドライバーと長いステージを走ることができたので、コドライバーとして貴重な体験をできました。この経験を生かして次のステップにつなげたい」
そう語る足立にとっても、価値ある一戦となったに違いない。
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