■めちゃ斬新! 「後ろだけハイエース」の正体とは
2024年2月2日、幕張メッセ(千葉市美浜区)でアウトドア・レジャーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2024(JCCS2024)」が開幕しました。
全国から350台以上のキャンピングカーが出展されますが、そのなかでも特に異彩を放っていたのがトヨタ「ハイエース」を用いた「Cab2(キャブキャブ)」でした。
【画像】めちゃカッコいい! 謎の「“カオナシ”ハイエース」を画像で見る(30枚以上)
新型キャブキャブは、後ろから見るとワンボックス型商用バンの人気モデルであるハイエース(200系・現行型)そのものの姿をしています。
しかし前のほうへ回ってみると、前席やフロントタイヤがあるはずの部分が、すっかりなくなっていることがわかります。
この謎のクルマは一体何なのでしょうか。
JCCS2024会場の説明スタッフに話を聞きました。
「キャブキャブはけん引式のトレーラーです。ハイエースの後部を用いて作りました。
例えばハイエースのユーザーがさらに荷物を積みたくなった時に、後部へキャブキャブをけん引することで、ハイエースそのものの大きな空間が拡張できます。
スチール製のボディで耐久性もハイエース同様なので、安心して長く使えると思います。
重量も650kgと軽量なので、けん引免許も不要です」
今回のモデルは参考出品車で、室内は畳敷きの空間となっています。
商用バンとして定評のあるハイエースの荷室だけに、シートも何もない状態は非常に広々としていることがわかります。
「例えばここに、就寝用ベッドや炊事設備といったキャンピングカー用の架装を施したとしても、けん引免許が必要となる750kg以上になることはないはずです」(前出のスタッフ)
ボディサイズは、全長4680mm×全幅1695mm×全高2208mmで、国内の狭い道路や駐車場事情にもマッチした大きさです。
なお前出のスタッフは「200万円程度に抑えた安い価格から提供したい」と話します。
通常のキャンピングカーとは異なり動力源を持たないことから、保有した後も維持費が安く抑えることができるのも、キャンピングトレーラーの魅力です。
軽商用バンベースのキャンピングカーでも400万円クラスの価格帯が主流となっているなか、低コストで楽しめる新たな車中泊スタイルとして支持を集めるかもしれません。
※ ※ ※
なお新型キャブキャブは、キャンピングカーの製造・販売店であるKRC・カーショップスリーセブン(福岡県柳川市)、ホワイトトップ(熊本県大津町)、カーショップアシスト(大阪府門真市)の3社による出展というかたちをとっていました。
市販化の計画などはまだ一切未定だといいますが、JCCSに訪れたキャンピングカーユーザーからの意見を募り、今後につなげていきたいとしています。
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