もくじ
どんなクルマ?
ー 新型RS3のハイライト
どんな感じ?
ー 洗練とダイナミックさの両立
ー いざ、ワインディングへ
「買い」か?
ー 理想サイズの高性能スポーツサルーン
スペック
ー アウディRS3セダンのスペック
どんなクルマ?
新型RS3のハイライト
アウディA3系のトップスポーツモデル、RS3。通常は4気筒を搭載するエンジンルームに、アウディ自前のスポーツエンジン、直列5気筒ターボを横置きし、クワトロシステムで4輪を駆動する。走り出した途端に、オッ、コイツはいい、と感じたクルマだった。
アウディA3はフォルクスワーゲン・ゴルフの姉妹車で、基本はゴルフと共通するプラットフォームの上に成り立つクルマだ。ただし、ゴルフとの差別化を明確にするべく通常のハッチバックは存在せず、4ドアセダン、および5ドアワゴンといえるスポーツバックの2種類のボディを架装する。
標準モデルのエンジンはいずれも4気筒ターボで、1.4 TFSIが122ps、2.0 TFSIが190ps、さらにS3用の2.0 TFSIが290psを発生、1.4系はFWD=前輪駆動、2.0系はクワトロ=4WDで、S3も当然クワトロである。トランスミッションは全車ツインクラッチの7段Sトロニックを採用している。
これらすべてのモデルの上に位置するのが、今回乗ったRS3で、エンジンは2.5 TFSI、つまり2480ccの5気筒ターボにアップグレードされ、なんと400psのパワーと48.9kg-mのトルクを捻り出す。それが、7段Sトロニックとクワトロシステムを介して4輪に振り分けられる。
エンジンの5気筒化と同時にシャシーも強化され、サスペンションが固められると同時に試乗車にはオプションのマグネティックライド電子制御ダンパーが備わっていたほか、ブレーキも大径のローターと専用のキャリパーを備えるものが装備され、タイヤは試乗車の場合、19インチのピレリPゼロを履いていた。
RS3にはセダンとスポーツバックの2種類のボディがあり、ボディ内外装にもRS3の名に相応しい仕上げが施されている。車両本体価格はそれぞれ780万円と767万円で、A3系としては最も高価だが、RSシリーズのなかでは最も安価なモデルではある。
どんな感じ?
洗練とダイナミックさの両立
かなりバケット風な形状のシートに腰を下ろし、ポジションを調整しようとしたら、ちょっと意外なことが。800万円近い高価格車なのに、意外にもシートの調整はすべて手動なのだった。ま、そうだとわかっていれば別にどうということはないが。
走り出してみるとすぐに、冒頭に書いた、オッ、コイツはいい、という感触を得た。それは、カッチリとしたボディの剛性感と、硬いけれどもそのなかにしなやかさを感じさせる脚、適度にソフトでありながら路面感覚を繊細に伝えるステアリングなどによるもので、コイツは並みのクルマではないな、という印象をうける。
RS3のステアリングを受け取ったのは某SAで、そこから東名高速を走り出したのだが、その時点で走行モードはダイナミックにセットされていた。ところが、意外なところにあるモード切り替えスイッチが見つからず、ちょっと硬いなと思いつつそのまま走ったのだが、高速道路では乗り心地も充分許容の範囲にあった。
さすがアウトバーン育ち、という表現は今や完全に死語だが、高速クルージングは快調そのもので、ストレート部分での直進性はもちろんのこと、山間部のコーナー連続するセクションもすこぶる安定した挙動を保って、快速で走り抜けていく。
もちろん、400㎰の2.5ℓ5気筒ターボが繰り出すパフォーマンスは鮮烈で、必要とあれば目覚ましい追い越し加速を振る舞ってくれるが、Sトロニックをトップ7速に入れたまま平和なクルージングを味わうことも可能だ。ダイナミックモードゆえにマフラーからはけっこうな爆音が出るが、室内は決して騒々しくない。
いざ、ワインディングへ
御殿場に着いたところでモードスイッチを探すと、ダッシュ中央のスイッチボードの左端に、それはあった。さすがにダイナミックだと低速では硬いので、コンフォートもしくはオートに切り替えると硬さが取れて、乗り心地はぐっと快適になった。これなら街中でもまったく問題ない。
そこで、こういうスポーツ系のクルマの晴れ舞台、ワインディングロードに攻め込むと、RS3はその本領を発揮してみせた。幹線道路も兼ねたワインディングにはコンフォートモードで臨むが、それでもまったく不満のないコーナリング能力を披露してくれる。
やがて幹線道路を離れ、アップダウンと変化に富んだコーナーが続く、しかし雨上がりでセミウエットのワインディングロードに至ったところで、モードをダイナミックにセット。スロットルを踏み込むと、2.5ℓ5気筒ターボが爆音を炸裂させて、パワーとトルクを4輪に送り込む。
そういった舞台においてRS3は、ほとんど非の打ち所のない身のこなしを披露して見せた。前記のように完全には乾ききっていない路面にもかかわらず、タイトベンドからの脱出でも5気筒搭載によるフロントヘビーを感じさせず、スロットルとステアリングの命じるままに、速いペースを保って狙ったとおりのラインを見事にトレースしていく。
そういったニュートラルに近い挙動には、電子制御が関与しているのを比較的明確に感じさせるが、だからといってその挙動が特に不自然なものではないのも好ましい。それに加えて、フロントに19インチホイールの内側目一杯の大径ローターと、ちょっと奇妙な形状のキャリパーを配したブレーキの効きも強力で、すこぶる頼りになる。
「買い」か?
理想サイズの高性能スポーツサルーン
アウディRS3に試乗したことを、インプレッションを一切書かずにフェイスブックの自分のタイムラインに公開したら、何人かのベテランドライバーから、大きすぎない理想的なサイズの高性能スポーツサルーンの登場ではないか、という期待のコメントが寄せられた。
たしかに、全長4480×全幅1800×全高1380mmというボディサイスは、特にコンパクトとはいえないものの、ますます大きくなる昨今のクルマのなかにあって、都会でも普段使いし易い大きさの範疇に入るのだろう。それでいて、居住空間やラゲッジスペースも不足なく確保されているのも、好ましい。
そのボディに400㎰の5気筒ターボを搭載し、痛快なパフォーマンスとスポーティにして洗練されたハンドリングを実現したRS3は、たしかにそういうクルマを求める層には、魅力的な1台であるはずだ。
問題があるとすれば、セダンで780万円、スポーツバックで767万円というプライスだろう。同じボディに290psの2ℓ4気筒を積んだS3セダンは630万円だから150万円強の違いがあるわけだ。当方、S3の試乗経験がないためそれとの比較はできないが、RS3が「買い」の気分にさせる魅力を持ったクルマなのは間違いないと思う。
アウディRS3セダンのスペック
■価格 7,800,000円
■全長×全幅×全高 4480×1800×1380mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費 11.0km/ℓ
■CO2排出量 211g/km
■車両重量 1600kg
■パワートレイン 直列5気筒2480ccターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 400ps/5850-7000rpm
■最大トルク 48.9kg-m/1700-5850rpm
■ギアボックス 7速デュアルクラッチ
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