2025年シーズン、スーパーGTで久々の復活を果たすことになったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでの海外戦。このレースはナイトレースとしての開催が検討されていることが明らかとなった。
スーパーGTにおける海外戦は2019年タイ以来、セパンでの開催は2013年以来となる。2020年にはセパンとタイで2戦を開催する予定だったがコロナ禍により実現せず。ただプロモーターのGTアソシエイション(GTA)はその後も、海外戦復活を模索し続けてきた。
■スーパーGT、セパンでの海外戦復活へ。JAF/FIA申請中の2025年開催カレンダーが公開
「インターナショナルシリーズとして海外戦をやらないいけないということもありましたし、東南アジアにおいてのスーパーGTの認知度と価値の向上、グローバル化というものを常に頭に入れて(海外戦に)取り組んできました」
そう語るのはGTAの坂東正明代表だ。
「2013年にマレーシアの開催が終わり、試行錯誤をしてブリーラム(タイ)にたどり着きました。2020年はマレーシアが復活して海外戦2戦を開催するという話までしていましたし、マレーシアに関しては内金までもらっていた状態でしたが、その中でコロナ禍がありました」
「日本車のアジア圏におけるマーケティング、営業戦略を確立することで、メーカーにも参加していただけるということもありましたので、これ(海外戦)をやっていける方向を、コロナ禍後も常に模索していました」
その中で、マレーシア政府の協力もあって復活することになったセパン戦。GTAが公開したスケジュールでは6月27日、28日の開催となっており、曜日にして金曜・土曜での実施が予定されている。これは、ナイトレースとしての開催を想定してのスケジューリングのようだ。
GTAは既にナイトレースが可能かどうかについて視察を重ねており、現在は検討中の段階。基本的にはナイトレースにしたいという意向のようだが、レース運営という面では懸念材料も残っているため、現在は“検討中”だという。
来季のセパン戦がナイトレースになるのかと問われた坂東代表は、服部尚貴レースディレクターが審議の面で懸念していると明かした。
「ヨーロッパの24時間レースを見ていると、正面からのカメラ映像ではライトの反射で何も見えないんですよね。あれで接触判定をしろ、モラルハザードを適用しろというのはなかなか難しい。その辺をどういう風にするかですね。コース上は明るくても、接触の判定が難しいと……服部くんは言っていました」
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