どちらを選ぶ?電動キックボードと電動バイクのメリットデメリット
近年、ガソリンバイクに代わる新たな移動手段として、バッテリーが搭載されていて電気の力でモーターを動かして走る乗り物「電動モビリティ」が注目を集めています。
【画像】電動キックボードと電動バイクのメリット・デメリットを画像で見る(10枚)
電動モビリティには大きく分けて「電動バイク」と「電動キックボード」の2種類があります。電気の力で走る点は同じですが、この2つは形や乗り方、ルールなどが異なる部分があるので、購入を検討している人はどちらを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
では、電動バイクと電動キックボードには、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
まず電動バイクのメリットとして挙げられるのが、燃料代が安くすむこと。たとえば、国内メーカーで販売されている電動スクーターのフル充電1回あたりの電気代を見ると、ホンダの「EM1 e:」で約50円、ヤマハの「E-Vino」にいたっては約15円の電気代となっています。現在のガソリン価格が1Lあたり170程度と考えるとその差は歴然です。
また、車体に積まれているバッテリーを家に持ち込んで充電することも可能なので、ガソリンスタンドに行って給油する必要がありません。加えて、家庭用コンセントに差し込むだけなのでスマートフォンと同じような感覚で充電できます。
電動バイクは充電したバッテリーの電力でモーターを動かして走りますが、とても音が静かであることもメリット。ガソリンバイクの場合、早朝や深夜にエンジンをかけると近所迷惑になってしまう可能性がありますが、電動バイクではエンジン音はほとんど気になりません。
またエンジンに比べて走行中の振動が少なく、乗り心地も快適です。ガソリンバイクのように排気ガスを出さないため、環境にもやさしくエコな乗り物として注目されています。
そして電動キックボードにも電動バイクと同じようなメリットがありますが、電動キックボードならではの利点もあります。
まず、通常のバイクよりも車両価格が安いという点です。たとえば2024年2月現在、国内メーカーの原付バイクで一番安いモデルが約18万円程度。電動スクーターにいたっては約30万円ほどの価格設定がされていますが、電動キックボードには10万円以下のモデルも多くラインナップしているので、初期費用を大幅に抑えやすい傾向にあります。
また電動バイクに比べてコンパクトで、重量も20kg前後のモデルが主流なので置き場所に困りません。ほとんどのモデルが折りたためるので、自宅の玄関やクローゼットなどに保管することも可能です。また、公共交通機関に持ち込んだり、クルマのトランクに積み込んで旅先での移動手段としても活躍します。
そして一定の条件を満たした電動キックボードであれば、運転免許が不要でヘルメットの着用については努力義務で運転できるようになりました。これは2023年7月の法改正によって、原付の区分に「特定小型原動機付自転車」という新しいジャンルが新設されたためです。
特定小型原動機付自転車に該当する電動キックボードの条件は、「定格出力0.6kW以下」「最高速度20km/h以下」「車体の長さ190cm、幅60cm以下」のほか、走行モードを知らせる「最高速度表示灯」などの保安部品がすべて揃っているということ。
これらの条件を満たした電動キックボードは、車道のほか自転車レーンも走ることができます。さらに、最高速度6km/h以下の「歩道通行車モード」に切り替えれば、歩道と路側帯の走行も可能です。
上記の条件をクリアした電動キックボードであれば免許不要で運転でき、車道以外も走れるようになります。ただし、運転するには年齢が16歳以上に達していることが条件なので注意してください。
電動バイクと電動キックボードのデメリットとは
どちらもガソリンスタンドに行く手間がかからないというメリットがありますが、その反面、充電に時間がかかるのがネックです。充電時間は車種によって異なりますが、フル充電までに3時間から8時間ほどかかることも。通勤通学で毎日乗るという人は、寝る前に充電するなどの対策が必要になりそうです。
また、ガソリンバイクに比べて航続距離が極端に短くなっています。ガソリンバイクは、1回の給油で300km以上走れるモデルも少なくありません。しかし、電動バイクと電動キックボードは、1回の充電で30kmから長くても50kmほどの距離が限界です。
なお電動バイクに関しては、車両価格が高いので初期費用がある程度必要になります。一般的な原付スクーターは20万円前後ですが、国内メーカーの電動スクーターは30万円ほどするので割高です。
また、電動キックボードはタイヤが小さく立って運転するため、路面の段差を拾いやすくバランスが取りづらく不安定です。そのため、車道を走行中に大型車に追い抜かれた際などに、風圧でふらついて転倒する可能性もゼロではありません。電動キックボードを運転するときは、こうしたリスクがあることを理解して運転することが大切です。
※ ※ ※
電動バイクと電動キックボードは、電気の力で走る点は同じなので、燃料代があまりかからず、音が静かという利点があります。ただ、そのほかの部分では異なる部分も多いのも事実です。どちらにするか迷ったら、メリット・デメリットを考慮して、自分のライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
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みんなのコメント
電動バイク=一般原付または自動二輪
電動キックボード=特定小型原付
ではない。
電動バイクであっても特定小型原付に該当するものはあるし、電動キックボードであっても一般原付、時に、自動二輪に該当するものはある。
従って、
>一定の条件を満たした電動キックボードであれば、運転免許が不要でヘルメットの着用については努力義務で運転できるようになりました
電動キックボードでなくても、電動バイクでも特定小型原付である限り同じ。