トヨタGAZOOレーシングは2021年9月22日、サウジアラビアを舞台として2022年1月2日にスタートを切る「ダカールラリー2022」に、4台体制で参戦すると発表しました。
ダカールラリー2022は前年と同様にサウジアラビを舞台とし、その砂漠地帯を時計回りに回るルートで開催されます。ラリーは1月2日にサウジアラビア北部の都市ハイールをスタートし、南下してエンプティクォーターへと向かいます。スケジュール中間となる1月8日にはサウジアラビアの首都リヤドでの休養日が設けられ、ラリーは南西へとルートを取り、1月14日にジェッダでフィニッシュを迎えルスケージュールとなっています。
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より進化した2022年型ハイラックス・プロトタイプGAZOOレーシングのダカールチームは、これまでのT1カテゴリーを拡張する形で設定されたT1+カテゴリーに適合する、ダカール仕様のハイラックスを新たに開発。この新開発車両で総合優勝を目指すことになります。なおこのプロトタイプ車両は、開発中のカーボンファイバーボディのままテストを行っており、最終的なカラーリングは2021年終盤に発表される予定です。
2021年大会に引き続き、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組をリーダーに、ジニエル・ド・ヴィリエールがデニス・マーフィをナビゲーターに、そして2回目のダカール挑戦となるヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組、シャミア・ヴァリアワは新たに加わるダニー・スタッセンとのコンビという4台体制としています。
ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組 GAZOOレーシングチームはこれまでの経験を踏まえ、チームはアル-アティヤ/ボーメル組という経験豊富なスペシャリストと、ラテガンのような前途有望なドライバーの組み合わせとなっています。アル-アティヤ/ボーメル組は2019年にハイラックスでトヨタに初のダカールラリー総合優勝を遂げており、最近では2021年5月に行なわれたアンダルシア・ラリー、そして7月のバハ・スペイン・アラゴンという2つのクロスカントリーラリーで優勝しています。
2021年参戦車両(左)と2022年参戦予定のハイラックス・プロトタイプ 新カテゴリーT1+に適合させたハイラックスは、2018年に最初のバージョンが開発され、2019年にダカール制覇を成し遂げた実績ある既存のハイラックスをベースにしており、タイヤは32インチから37インチへと一段と大径化させ、タイヤ・トレッドは245mmから320mmへと拡げられ、サスペンションストロークも280mmから350mmへ伸ばされるなど、シャシー周りは大きく進化しています。
エンジンは発売されて間もない新型ランドクルーザー300 GR-Sへ搭載された新開発の V35A-FTS型のV6ターボエンジンへと変更。このエンジンは市販状態で415ps/5200rpmの出力、650Nm/2000rpmのトルクを発揮しますが、ラリー仕様はさらにチューニングされ、より高出力化されることになります。
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