2026年から始まるFIM世界格式レース向けの新規格「FRHP he-02」に対応
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が2026年から施行する世界格式レース参戦向けヘルメットの規格が「FRHP he-02」へアップデートされるにあたり、アライヘルメットは他メーカーに先駆け次期ロードレーシング用フルフェイ「RX-7V FIMレーシング#2」(海外名)のXSからXXXLまでの全サイズについてFIMから承認を受けたと発表した(従来モデルは「RX-7X FIMレーシング#1」)。
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FIMは世界最高峰二輪レースのMotoGP、世界耐久レース(鈴鹿8耐含む)、SBK(スーパーバイク世界選手権)など世界格式の国際モーターサイクルスポーツ活動の管理・権限を持つ組織で、FIM管轄のレースでは承認を受けたヘルメットを被ることが義務化されている。
安全基準をさらに高めたFIMレース用ヘルメットの新規格「FRHP he-02」とは
従来の「Phase1」を上回るこの新規格は、ヘルメット表面に分布する22ヵ所の衝撃点の内9~13ヵ所に無作為に衝撃を加えるのに付け加えて、新たな閾値(境界域の数値)要件を定めたほか、斜め衝撃アンビル(ヘルメットを打ち付ける鉄床)に対する新たな衝撃試験、衝撃時に生成される回転誘起を測定するための半球形アンビルに対する衝撃試験、緊急時の頬パッド取り外し試験や、頭蓋骨骨折基準の導入などの新しい基準が含まれている。
この安全水準を向上さた「FRHP he-02」規格のヘルメットは、2026年からFIM公認競技(トライアル、電動アシストバイク、オフロードラリー、流線形マシンのみによる陸上速度世界記録のライダーを除く)で義務化される。
新たに登場する「RX-7V FIMレーシング#2」は、あくまでFIM国際格式レース対応モデルだが、この高水準の技術が近い将来市販用ヘルメット製造にもフィードバックされていくことだろう。
なお「RX-7V FIMレーシング#2」の承認にあたり、FIMのホルヘ・ビエガス会長は「FRHPhe-02はライダーの安全性水準を高める目標であり、2019年のサーキットレーシング選手権で導入されたFRHP he-01の要件を超えています。FIMを代表してアライヘルメットに対し、ライダーの頭部保護を改善するという同社の取り組みと、この新しいプログラムの下で最初の公認ヘルメットモデルであるRX-7V FIMレーシング#2を発表したことについてお祝いを申し上げたい」とコメント。
そのうえで、アライヘルメット代表取締役社長の新井理夫氏は「FIMからのこのニュースは、アライが何十年も正しい道を歩んできたことを示唆している。アライで働く全ての人を代表して、FIMに心からの感謝の意を表させて頂きます」と述べている。
まとめ●モーサイ編集部 写真●アライヘルメット
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みんなのコメント
契約金をチラつかせて有名なライダーと契約するのではなく品質で選んでもらう姿勢も好感が持てます。ただ残念ながら高額契約金で新興メーカーがライダーと契約するので、ここ最近はアライユーザーがGPからもSBKからも減っているのが残念です。