ロータス初の電動SUVの姿が明らかに
ロータスは3月29日に同社初のSUV「タイプ132(コードネーム)」を正式に発表する予定だが、オーストラリアのオンライン知的財産プラットフォームでデザイン特許の内容が確認され、外観が明らかとなった。
【画像】ロータス「タイプ132」の姿とは?【エミーラやライバル車と写真で比較】 全109枚
これまでにも公式の予告画像が公開されているが、全体像が確認されたのは今回が初めて。タイプ132と呼ばれる新型SUVは、ジャガー Iペイスやアウディeトロン・スポーツバック、フォード・マスタング・マッハEの対抗馬となるであろう完全電動モデルだ。
ロータスの新型スポーツカー、エミーラに通じるようなシャープなスタイリングで、三日月型のヘッドライト、ラップアラウンド型のリアライトバー、突き出たボンネットの前縁などが特徴的だ。
大きく湾曲したルーフライン、スリムなサイドミラーカメラ、フラッシュ式ドアハンドル、彫りの深いサイドパネル、リアスポイラーなど、航続距離を最大化するために空力効率を重視していることが伺える。フロントスプリッター上部には、公式画像で予告された可動式グリルシャッターも確認できる。
このグリルシャッターは、三角形と六角形のモチーフが採用されているのが特徴だ。ロータスによると、冷却と空力効率の向上という2つの目的を果たす「真のエア・マネジメント・システム」であるという。
0-100km/h加速は3秒以下?
今月始め、ロータスは、「ハート、パワー、エネルギー、ソウル」をテーマにした予告映像で、内装の一部をプレビューしている。
映像では、イルミネーションボタン付きステアリングホイール、デジタルメーターディスプレイ、アルミホイールのデザイン、ヘッドライト、パワートレインなどが垣間見える。また、リアのライトバーを見せながらカメラの前を素早く通り過ぎ、遠くへ加速していく様子も映し出されている。
中国の自動車メーカーであるジーリー(吉利)の傘下に入ったロータスは、タイプ132が成長戦略の重要な要素となることを期待している。
すでに報じられているように、タイプ132は2016年から開発が進められており、608psと760psの2種類の4輪駆動モデルが発売される予定だ。また、92~120kWhの容量のバッテリーを搭載でき、800Vの充電が可能になる。
パフォーマンスの向上にも力を入れており、0-100km/h加速のタイムを3.0秒以下にするという。
タイプ132は、中国・武漢に9億ポンド(約1380億円)で建設される新工場で製造され、ロータスが今後5年間に発売する2台の中国製EVのうちの1台となる。
また、アルピーヌと共同開発している待望のEVスポーツカー「タイプ135」は、2026年以降、英国のヘテルで製造される予定だ。
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