人気SUVが2代目へ
2代目となる新型メルセデス・ベンツGLCの英国向けの価格と仕様詳細が明らかになった。価格はエントリーモデルで5万1855ポンド(約840万円)から、マイルドハイブリッドの最上級モデルで7万2210ポンド(約1170万円)からとなっている。
【画像】新世代のメルセデス・ベンツGLC【新型をライバルの欧州SUVと写真で比較】 全75枚
新型GLCはボディサイズがわずかに大きくなったほか、インテリアの改善、新しいパワートレインが採用され、主力SUVとしての競争力を高めた。英国では、3種類のマイルドハイブリッドと2種類のPHEVが導入されている。
スポーティ仕様のAMGラインでは、スポーツサスペンション、スポーツシート、高解像度のデュアルスクリーンなどを装備。上級仕様のAMGライン・プレミアムプラスには、ヘッドアップディスプレイ、インテリジェントヘッドライト、ブラックレザーシートなどを標準装備する。
メルセデス・ベンツは、2015年に初代GLCを発売して以来、世界販売台数を約200万台に伸ばしてきた。同社で最も好調な市販モデルの1つとなっている。
パワートレインや構造の大部分を共有する最新のCクラスとともに開発された2代目GLC(X254型)は、メルセデス最新のMRAプラットフォームを採用。オプションの後輪操舵や最新世代の運転支援システムなど、さまざまな新機能の基礎となるものだ。
また、GLCクーペは2023年に発売予定。
正常進化したデザイン
スタイリングは、先代から大きく離れることなく、滑らかな表面加工とディテールの変更で正常進化的な外観となっている。
フロントグリルは大型化し、より目立つようになったスリーポインテッドスター(メルセデスのエンブレム)を備えている。ヘッドライト(オプションでデジタルライト機能付き)も形状が変更され、バンパーは以前より重厚な印象を与えるようになった。
リアエンドでは、テールゲートのワイド感を強調するために、テールランプが中央でトリムエレメントによって結合されている。ホイールは標準の18インチから、オプションの20インチまで用意される。
全長は先代より60mm長い4716mm、全幅は21mm狭い2075mm、全高は4mm低い1650mm、ホイールベースは15mm長い2888mmとなっている。また、中国市場向けにロングホイールベースモデルも計画されているが、そのサイズはまだ明らかにされていない。
強力なハイブリッドシステム
英国では当初、6種類のモデルが販売され、全車四輪駆動の「4マチック」となる予定。
まず、「GLC 200」と「GLC 300」には、2.0Lターボガソリンエンジン(M254)のマイルドハイブリッドが搭載され、それぞれ最高出力204psと259psを発生。48Vの統合スターターモーターにより23psの追加出力を得る。
「GLC 220d」には、2.0Lターボディーゼルエンジン(OM654M)のマイルドハイブリッドが搭載され、最高出力197psを発生させる。
また、新たに3種類のPHEVモデルも導入される。
「GLC 300e」と「GLC 400e」は、前述の200と300をベースに、2.0Lターボガソリンエンジンを搭載。これに出力136psの電気モーターを組み合わせ、それぞれの合計出力は312psと380psとなる。
「GLC 300de」は、220dと同じ2.0Lターボディーゼルに電気モーターを組み合わせ、合計出力334psを発生する。
電気のみでの走行可能距離は、GLC 300eおよびGLC 400eで105~120km、GLC 300deで101~117kmとされている。充電はACシステムで最大11kW、DCシステムで最大60kWに対応し、後者であれば30分未満でフル充電が可能とのこと。
インテリアも最新世代へ移行
また、2023年には、2種類のAMGモデルも発売される予定だ。
その1つは、最近発表されたAMG C 43と同じマイルドハイブリッド2.0Lターボガソリンエンジンを搭載した、最高出力408psの新型GLC 43である。
その上に位置するのは、現行GLC 63の後継で、電気モーターを中心に新開発された2.0LのPHEVシステムを搭載する、最高出力500ps超のモデルである。
足回りもCクラスとの共通点が多く、フロント4リンク、リアマルチリンクのサスペンションを採用する。しかし、可変減衰力制御のエアマチック・エアサスペンションがオプションで用意(PHEVモデルには標準装備)されている点はCクラスとは異なる。
オプションでオフロード用サスペンションがあり、標準仕様より最低地上高が20mmアップしている。また、硬めのスプリングとダンパーを備えたスポーツサスペンションも選択可能だ。
インテリアは、Cクラスのデザインに大きく影響を受けている。12.3インチのメーターディスプレイと11.9インチのポートレートスタイルのセンターディスプレイ、マルチファンクション・ステアリングホイール、新スタイルのエアベントが装備されている。
メルセデス・ベンツによると、先代より上質な素材を使用し、高級感と快適性を高めることを意識したという。
トランク容量は50L拡大し、最大600Lを確保。テールゲートはワンタッチ式の「イージーパック」が標準装備される。
オプションとして、ヘッドアップディスプレイ、パノラマガラスルーフ、710W Burmesterサラウンドサウンドシステム(15スピーカー)が新たに追加されている。
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みんなのコメント
そんなにデカくないだろ。
記事は正確に書いて欲しいな。
これなら、100万以上の値上がりは円安も含めて納得かな。