2018 FIA F3ワールドカップの決勝レースでクラッシュを喫した坪井翔(トムス)。事故直後は腰の痛みを訴えており、体の状況が心配されていたが、レーシングカーをドライブするのに関しては全く支障がないと語った。
11月18日にマカオのギアサーキットで行われたFIA F3ワールドカップの決勝レース。そのレース序盤に、他車との接触でコントロールを失ったソフィア・フルーシュ(ファン・アメルスフールト・レーシング)のマシンが坪井のマシンを飛び越える形で接触。フルーシュのマシンはコース外側のデブリフェンスを破り、カメラボックスに激突する大クラッシュが発生した。
■脊椎骨折のフルーシュ、7時間の手術が成功。合併症や四肢麻痺なし|F3マカオ
幸いにもフルーシュをはじめ、巻き込まれたマーシャルやカメラマンも命に別状はない怪我で済んでおり、坪井も自力でマシンを降りて無事だった。
坪井は念のため病院で精密検査を受け、異常はないとのことだったが、当日は腰の痛みを訴えていたという。彼の体の具合を心配する声も少なくなかったが、レーシングカーに乗る分には問題ないという。
現在の状況について、坪井はこのように語った。
「向こうでも精密検査を受けましたが、日本に帰ってきてからもちゃんと検査をしました。脳の検査と体の検査をしてもらって、問題はありませんでした」
「腰はちょっと痛いですが、(マシンのドライビングに関しては)全然問題はないです。重たいものを持ったりすると痛みを感じますが、走っている分には影響はないです」
12月に入ると各カテゴリーでテストも始まっていくが、そこに関して坪井は影響なく走れるだろうと語った。
「来月以降のスケジュールも問題ないと思います。今が大丈夫であれば、2~3週間後にはもっと良くなっていると思います。あまり無理をしすぎないようにするつもりですが、今のところクルマに乗れない……ということにはならないと思うので、そこはひと安心です」
坪井にとっては、マカオF3は3度目の挑戦だった。結果としては決勝リタイヤに終わってしまったが、初日のフリー走行からトップとの差を1秒前後にキープするなど、過去2回にはない収穫もあったという。
「正直、エンジンとかクルマとかはJAF規定でやっているのとFIA規定でやっているところで差がありますが、結果的には悔しい部分もあります。でも、僕的には(トップとの差が)1秒差まで縮まったというのが、すごく大きかったです。昨年は4秒差がついたこともあったし、良くても2秒差でした。それが今年は走り出しから1秒を切ったところにいられましたし、悪くても1秒強のラップタイム差で済んでいました」
「特にセクター2が速かったので、しっかり山側で攻めることができたという証拠だと思います。海側(セクター1とセクター3の直線メイン区間)はエンジンの差とかもあって仕方ない部分もあります。それも理解した上でのレースでしたし、今年はいかにタイム差を縮められるか……という部分がテーマでもありました」
「結果的にぶつかってしまってリタイヤになりましたが、タイム差は明らかに縮まっていたし、攻めることできたと思います」
「そういう部分も含めて、かなり成長できたかなというのが実感できたレースウィークでした。結果以上に得られたものが大きいです。過去2年のマカオとは全く別の景色が見られました」
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