アルピーヌF1のピエール・ガスリーは、F1第9戦カナダGPの決勝レースでいち早くドライタイヤに交換したことについて1周早かったと認めたものの、カートに乗っていたような気分で楽しかったと振り返った。
ガスリーは、カナダGPでスリックタイヤを履く最初のドライバーになるというギャンブルに出た。あやうく早々にリタイアを喫するところだったが、ガスリーの賭けは見事に報われ、最終スティントで非常によいペースを見せて9位まで順位を回復した。
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最終的には全員がスリックタイヤを履いたが、フィールドはミディアムタイヤとハードタイヤに分かれていた。アルピーヌは2台とも好ペースを見せたが、ガスリーはコース上に濡れた部分がかなり残っていたことが、ペースを発揮する助けになったかもしれないと認めた。
ガスリーは、「ホイールを正しい位置に置くことがとても重要だった」と説明し、彼はカナダGPの最後の30周を心から楽しんだと認め、その経験をカート時代の経験になぞらえた。
「違ったアプローチがあることはわかっていたし、カートに乗っていた頃のような気分だったのでとても楽しかった。取ったラインは理想的なラインではないかもしれないし、時には縁石に乗り上げてしまうこともあるが、外側のタイヤが乾いた部分にあれば、グリップがさらに高まる。路面が乾きつつあるなかで、グリップが最も効く場所を見つけ出すのはとても楽しかったよ」
「僕たちはこのようなコンディションでうまくやれたと思う。最後の数周で、全員がいつものペースで走っていたとき、誰もが通常の予選順位に近づいていたが、ペースはかなり強力だったと思う。とても楽しめるコンディションだった」
ガスリーは、スリックタイヤでピットから出た直後にウォールに衝突しそうになったにもかかわらず、その判断は“重要”だったと語った。
「ハードに切り替える判断を下したとき、不安定な状況になると分かっていたし、ピットから出てきたときはコースに留まるのがとても大変だった」
また彼は、スリックタイヤを装着した後の最初の数コーナーでは「曲がることすらできなかった。フルロックしたし、マシンは1速でも曲がらなかった」と明かした。
「振り返ってみると1周早すぎた。でもこれは試さなければならなかったことだ。潜在的な利益を得たいのなら、リスクを冒す価値は間違いなくあったからだ。その後は、実際に多くのマシンをオーバーテイクすることができた。温度を上げて、たくさんのドライバーを抜くことができた」
「レースの間中、同じリヤウイングを見ていた先週(モナコGP)と比べると、かなり楽しかった。少なくとも今週末は、多くのアクションがあったと感じたし、とても楽しむことができた」
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