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F1“ペナルティ”ポイントランキング、不名誉な一等賞はレッドブルのペレスが受賞

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F1“ペナルティ”ポイントランキング、不名誉な一等賞はレッドブルのペレスが受賞

 2023年シーズンのF1では、22戦中21勝をあげたレッドブルがコンストラクターズタイトルを獲得。そのうち19勝をあげたマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得した。レッドブルとしてはドライバーズランキング2位にセルジオ・ペレスが入ったことで、チームとして初めてドライバーズランキングでのワンツーを達成した。

 そのペレスは2023年、ある“不名誉”な一等賞を獲得。危険行為に対して与えられるスーパーライセンスのペナルティポイントをシーズン中に最も多く科されてしまったのだ。

■レッドブル、ペレスの2025年シートは「素晴らしい仕事ぶりなら、延長しない理由はない」

 ペナルティポイントシステムは2014年からF1に導入されたモノで、ドライバーが12ヵ月間で12点のペナルティポイントを積み重ねた場合、1戦の出場停止処分が言い渡される(ポイントの有効期限は12ヵ月)。

 F1でこの処分が下った事例はないが、F2では2019年にマハーヴィール・ラグナタン、2022年にアマウリー・コルディールがペナルティポイント12に到達して出場停止となった。

 スポーティングレギュレーションでは明確な尺度が設けられておらず、科されるポイント数はスチュワードの裁量に委ねられているが、ほとんどの違反には判例があり、“スタンダード”なペナルティが存在する。

 ただ2023年シーズンを前に、アルピーヌのピエール・ガスリーが危険なドライビングではなく、トラックリミット違反などによるペナルティポイント累積によって出場停止寸前まで追いやられたことを受けて、FIAはペナルティポイントシステムに微調整を施した。

 これにより、トラックリミット違反など、より競技面に近いレギュレーション違反に対してペナルティポイントが科されることがなくなり、FIAは安全ではない違反に対してポイント付与を続けることとなった。

 FIAが慎重なアプローチを取り、ペナルティポイントの対照がコース上での接触やフラッグ無視、セーフティカー追い越しに限定されたことで、ペナルティポイントが科されたドライバーの数は2020年の15名、2021年の16名、2022年の17名から減少して12名に留まった。

 それでもペレスは4回のインシデントでペナルティポイント7を累積。日本GPではセーフティカー中の追い越しに加えて、ハースのケビン・マグヌッセンとコース上で接触を引き起こして一気に4点を稼いでしまった。

 ペレスと僅差でペナルティポイントランキングの2番手になったのは、ウイリアムズのローガン・サージェント。昨年同様にアストンマーチンのランス・ストロールもトップ3に入った。ストロールは、ラスベガスGPでダブルイエローが提示されている際にフェラーリのカルロス・サインツJr.を追い抜いたとして、最も重い3点を言い渡された。

 一方でウイリアムズのアレクサンダー・アルボン、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソ、アルピーヌのエステバン・オコンとガスリー、マグヌッセン、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、フェラーリのシャルル・ルクレールがペナルティポイント0で2023年シーズンを走りきった。

 シーズン途中に復帰となったアルファタウリのダニエル・リカルドも出場した8戦でペナルティポイント無し。そのリカルドが負傷欠場した際に5戦に渡って代役を務めたリアム・ローソンも同様だった。

■2023年シーズンに科されたペナルティポイント一覧

ドライバー(合計)
グランプリ(ポイント):ペナルティ内容 有効期限

1. ペレス(計7点)
シンガポールGP(1点):他車との接触(アルボン)2024/9/17
日本GP(2点):セーフティカー中の追い越し 2024/9/24
日本GP(2点):他車との接触(マグヌッセン)2024/9/24
アブダビGP(2点):他車との接触(ノリス)2024/11/26

2. サージェント(計6点)
イタリアGP(2点):他車との接触(ボッタス)2024/9/3
日本GP(2点):他車との接触(ボッタス)2024/9/24
メキシコシティGP(2点):イエローフラッグ無視 2024/10/28

3. ストロール(計5点)
イギリスGP(2点):他車との接触(ガスリー)2024/7/9
ラスベガスGP(3点):イエローフラッグ下の追い越し 2024/11/17

4. ハミルトン(計4点)
ベルギーGP(2点):他車との接触(ペレス)2024/7/29
イタリアGP(2点):他車との接触(ピアストリ)2024/9/3

5. ラッセル(計4点)
モナコGP(2点):危険な方法でのコース復帰 2024/5/28
ラスベガスGP(2点):他車との接触(フェルスタッペン)2024/11/18

6. ヒュルケンベルグ(計3点)
モナコGP(2点):他車との接触(サージェント)2024/5/28
カナダGP(1点):レッドブラッグ下の不十分な減速 2024/6/17

7. 角田(計3点)
スペインGP(1点):他車をコース外へ押し出した(周)2024/6/4
オランダGP(2点):他車との接触(ラッセル)2024/8/27

8. サインツJr.(計2点)
オーストラリアGP(2点):他車との接触(アロンソ)2024/4/2

9. デ・ブリース(計2点)
オーストリアGP(2点):他車をコース外へ押し出した(マグヌッセン)2024/7/2

10. 周(計2点)
ハンガリーGP(2点):他車との接触(リカルド)2024/7/23

11. ボッタス(計2点)
メキシコシティGP(2点):他車との接触(ストロール)2024/10/30

12. フェルスタッペン(計2点)
ラスベガスGP(2点):他車をコース外へ押し出した(ルクレール)2024/11/18

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みんなのコメント

1件
  • wat********
    F1ドライバーに必要なのは 誰にも負けない気持ち、少しでも自分を疑ったなら それが辞め時
    じゃなければ ベテランドライバーとして、若手エースドライバーに アドバイザー的精神で、アシストに専念するべきだ それであれば、心折れずにやって活ける
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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