8年目で最高の盛り上がりを見せるトロフェオ・アジア
6月22~23日に開催された「ランボルギーニ・スーパートロフォオ・アジア・シリーズ」第2戦鈴鹿ラウンド。このレースのために来日を果たした「スクアドラコルセ」の責任者、ジョルジオ・サンナ(写真)に、ランボルギーニのモータースポーツ活動の現状について聞いた。
「ランボルギーニのレースに対する姿勢」トロフェオを起点にGT3へのステップを促す
2012年のスタート以来8年目を迎えた「スーパートロフォオ・アジア」は、並み居るワンメイクシリーズと比較しても多くのエントリーを集めている。今回の鈴鹿にもアジア、オセアニア、ヨーロッパから19台のウラカン スーパートロフォオが集結した。
「今シーズンはどのレースでもコンスタントに18~20台が常時グリッドに並んでいることを考えると、我々の想定通りに成功していると言えるだろうね。非常に満足できるレベルだよ」
スクアドラコルセからの手厚いサポート
多くのエントラントを集めている理由を、サンナはランボルギーニ・スクアドラコルセからのサポートに体制にあると考えている。
「すべてのドライバーが手厚いサービスを受けていることが大きいと思う。これは技術的なアドバイスや、迅速なパーツの供給だけじゃない。この居心地の良いホスピタリティも含まれるんだ。あらゆるサポートがドライバーやチームだけでなく、その家族や友人にも与えられる。これが現在のトロフェオの成功につながっていると思う」
しかし、世界にはランボルギーニだけでなく、様々なスーパーツスポーツメーカーがワンメイクレースを展開している。なぜ、スーパートロフェオなのか?
「答えはシンプルだ。まず第一にクルマが優れていること。ウラカン・スーパートロフェオは、ワンメイクレーシングカー最速と言われている。そして、ドライブしやすいことも大きい。ジェントルマンドライバーや若いドライバーにとって、本当に重要なことなんだ。将来的にGT3へのステップアップを考えているドライバーにとって、これ以上に相応しいクルマはない」と、サンナは断言した。
「ウルスST-X」でのワンメイクは検討段階
さらに昨年のワールドファイナルにおいて、開催が予告された「ウルスST-X」でのワンメイクシリーズも控えている。
「昨年のヴァレルンガで、オンロードとオフロードをミックスしたワンメイクシリーズのコンセプトを発表した。現状はレースの概要を固め、開発コンセプトを調査している段階だ。今後、このカテゴリーが持続可能なレースとなるのか、しっかり検証する必要があるだろう。ランボルギーニが正式にローンチするならば、レースとして続けていけることが重要だからね」
Eスポーツからのドライバー抜擢は時期尚早か
最後に昨今世界中で盛り上がりを見せる「Eスポーツ」について聞いた。
「ランボルギーニはゲームシリーズの『アセットコルサ(Assetto Corsa)』とパートナーシップを結んでいる。このゲームはEスポーツの世界でも、最も参加プレイヤーの多いシリーズのひとつだ。現在、オンライン大会の上位3位に入ったプレイヤーにランボルギーニの実車をドライブするチャンスを与えている」
Eスポーツ出身のレーシングドライバー、ヤン・マーデンボローのようにル・マン24時間レースやSUPER GTで活躍している存在も出てきているが、サンナは抜擢に慎重な姿勢を見せた。
「彼らをレースに参戦させるには、まだ少し時間が必要だと思う。Eスポーツがさらに盛り上がりを見せているのは確かだが、まだ色々と検討すべきことがある」
REPORT/入江大輔(Daisuke IRIE)
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