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2023スーパー耐久開幕。第1戦鈴鹿の予選は5ZIGEN GTR GT3がST-Xデビューポール

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2023スーパー耐久開幕。第1戦鈴鹿の予選は5ZIGEN GTR GT3がST-Xデビューポール

 3月18日、三重県の鈴鹿サーキットでENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankookの第1戦『SUZUKA S耐』の公式予選が行われ、ST-Xクラスの500号車5ZIGEN GTR GT3(HIROBON/川端伸太郎/塩津佑介/金丸ユウ)が総合ポールポジションを獲得した。

 近年多くのエントラント、ファンを集め盛況となっているスーパー耐久シリーズの2023年シーズンが開幕を迎えた。第1戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキットとなり、予選日の18日は午前中のフリー走行を経て、14時から公式予選が開始された。

【順位結果】2023スーパー耐久第1戦鈴鹿 公式予選

 セッション開始時のコンディションは気温14度、湿度68パーセント。午前に降った雨の影響で、路面にはウエットパッチがあるもののドライでの予選開始となった。なお、予選はまだ路面が乾ききっていないことから、当初予定されていたジェントルマンが中心のAドライバーではなく、プロ中心のBドライバー予選から行われた。

 GT3車両7台が争うST-XのBドライバー予選で速さを披露したのは、今季からST-Xへの参戦を開始した中升 ROOKIE AMG GT3を駆る蒲生尚弥となり、2分00秒076というタイムを記録してST-XのBドライバー予選をトップで終える。

 2番手には同じくメルセデスAMG GT3を使用するTKRI松永建設AMG GT3の元嶋佑弥が2分00秒402、3番手にはDENSO LEXUS RC F GT3の小高一斗が2分00秒540で続いた。なお、このST-XのBドライバー予選はKCMG NSX GT3以外の全車がアタック最終周にベストタイムを記録するという白熱の争いが繰り広げられた。

 だが、その後のAドライバー予選をトップで終えたのは、こちらも今季からST-Xへと参戦クラスを移した5ZIGEN GTR GT3をドライブするHIROBONとなった。HIROBONはBドライバー予選で2分01秒244というタイムを記録し、2分02秒735で2番手につけた中升 ROOKIE AMG GT3の鵜飼龍太を1.481秒引き離す走りをみせる。

 各車ともセッション終了までアタックを行うが、トップタイムを更新するマシンは現れず、5ZIGEN GTR GT3はBドライバー予選で川端伸太朗が記録した2分00秒899と、Aドライバー予選でのHIROBONのタイムを合算した4分02秒143で総合トップとなり、ST-X初戦でのデビューポールポジションを獲得した。2番手には中升 ROOKIE AMG GT3、3番手にはDENSO LEXUS RC F GT3が続いている。

 第1戦ではGT4規定車両11台が争うST-Zは、Bドライバー予選ではPorsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSを駆る千代勝正が首位で終えるも、続くAドライバー予選では今季からST-Zに戦いの場を移す埼玉トヨペットGB GR Supra GT4の山崎学が2番手に1.062秒差をつけてトップタイムを記録。合算でも4分21秒994となり、Bドライバー予選を担当した吉田広樹とともにST-Z初戦でポールポジションに輝いた。

 1.935秒差の2番手にはシェイドレーシング GR SUPRA GT4が続き、3番手には今季デビューを果たすニッサンZ GT4を使用するraffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4がつけた。

 開幕戦には4台がエントリーした開発車両で争われるST-Qは、Bドライバー予選で大嶋和也が2分17秒968、Aドライバー予選で加藤恵三が2分19秒706を記録したORC ROOKIE GR86 CNF conceptがクラスポールに。2番手には急遽不参加となってしまったORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに代わって参戦する32号車TOYOTA GR Yarisが続き、ORC ROOKIE RacingがST-Q最前列を独占した。

 クラス3番手には廣田光一と山内英輝が合算で4分39秒587を記録したTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept、寺川和紘と井尻薫がアタックを行ったMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが4分48秒643で4番手となった。

 シンティアムアップルKTMとD'station Vantage GT8Rの2台が一騎打ちを行うST-1の予選は、Bドライバー予選で加藤寛規が2分07秒688、Aドライバー予選で井田太陽が2分09秒320をマークし、合算で4分17秒008というタイムになったシンティアム アップル KTMに軍配が上がった。

 ST-2は、昨年同様に鈴鹿での速さを披露したシンリョウレーシングチームの6号車新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10がクラスポールを獲得。2番手にはFL5型ホンダ・シビック・タイプRでの2戦目を迎えたHonda R&D Challenge FL5が1.628秒差で続き、3番手にはそのシビックから1.608秒差でENDLESS GR YARISがつけている。

 ニッサン・フェアレディZニスモRC、レクサスRC350の2車種が争うST-3は、39号車エアバスターWINMAX RC350 TWSが4分33秒099でクラストップにつけると、僚友である38号車ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSも2番手に続き、TRACYSPORTS with DELTAのRC350がワン・ツーを独占。3台のZが3~5番手となった。

 そして今季は大幅に台数が増加したのがST-4クラス。予選ではトップ2台が僅差で争い、昨年も同クラスで熟成を進めたシェイドレーシング GR86が影山正彦と国本雄資のドライブでポールを獲得する結果になった。2番手にはST-4に今季から参戦するTRACYSPORTS with DELTAのエアバスター WINMAX GR86 EXEDYが0.231秒差で2番手に続いた。

 なお、今季からトヨタGR86/86が主戦場としているST-4にマツダ・ロードスターRFで挑戦を行うodula TONE MOTUL ROADSTER RFはクラス6番手、名門ENDLESS SPORTSが投入するENDLESS GR86は7番手となったが、こちらは今後の熟成に期待したいところ。

 マツダ・ロードスター/デミオ、トヨタ・ヤリス/ヴィッツ、ホンダ・フィットがエントリーしたST-5は最多12台での争いに。予選では村上モータースMAZDAロードスターが5分01秒539でクラスポールを獲得するも、0.408秒差の2番手にodula TONE 制動屋ロードスター、0.795秒差の3番手にLOVEDRIVE ロードスターが続いており、このクラスは明日の決勝レースでも白熱した争いが繰り広げられそうだ。

 2023スーパー耐久第1戦の決勝は、3月19日の11時45分に全クラス参加の5時間レースがスタートを迎える予定になっている。

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