現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 安心・安全なアイテムはあとから追加できる! 最新デジタルルームミラーの威力とは

ここから本文です

安心・安全なアイテムはあとから追加できる! 最新デジタルルームミラーの威力とは

掲載 更新 2
安心・安全なアイテムはあとから追加できる! 最新デジタルルームミラーの威力とは

■最新のデジタルルームミラーの実力とは?

 内燃機関を搭載したクルマが発明されて以来、すでに120年以上もの歳月が経ちました。その間、クルマは劇的に進化を果たしたといえるでしょう。

誰もが憧れた「光るナンバー」 大流行から激減へと変貌した理由とは

 とくに2000年代になって目覚ましく技術発展を遂げたのが、安全性能です。

 万が一の事故が起きた時に乗員を守るモノとして、シートベルト、エアバッグ、そして効率良く衝突エネルギーを吸収しつつキャビンを強固にする車体構造の採用が拡大。

 さらに、事故を回避するABSや横滑り防止装置などは次々と装着が義務化され、事故の予防技術、もしくは事故を回避できないと判断しても被害を最小限に抑えるプリクラッシュセーフティが2000年代から一気に普及し、現在も進化を続けています。

 自動運転の実現にも通じる安全運転支援システムですが、これに欠かせないのがクルマの目となるレーダーと光学系のデジタルカメラです。

 とくにデジタルカメラは技術革新によって安価に製造が可能で、クルマの各部に取り付けられるようになりました。

 衝突被害軽減ブレーキに使われる単眼カメラとステレオカメラ、カーナビのモニターやディスプレイオーディオと連動するバックカメラ、フロントカメラ、クルマを擬似的に俯瞰で映すサイドカメラ。

 事故が起きた時などの状況を記録するドライブレコーダー、そして、これまで鏡を使うしかなかったサイドミラーとルームミラーもデジタルカメラで撮影する映像を映すデジタルミラーも実用化されるなど、クルマの全方位に光学カメラが配置されています。

 これらのカメラの多くは、当初、メーカーオプションとして設定されるにとどまり、オプション設定されていないモデルや、中古車などでは装備できませんでした。

 しかし、現在は社外品のカーナビで当たり前のようにバックカメラが追加でき、さらにデジタルルームミラーも後付けできるようになり、数多くのメーカーから販売されています。

 なかでもデジタルルームミラーは、自動車メーカーによってはオプションでも設定されているモデルが少ないケースや、そもそもオプション設定されていないメーカーもあるのが実情です。

 そこで、「くるまのニュース」編集部員が自家用車にデジタルルームミラーを取り付けて、試してみました。

■死角が大きく減ると同時に夜間に絶大な効果を実感

 今回、試してみたデジタルルームミラーはケンウッドの「DRV-EM4700」で、正確にはデジタルルームミラー型ドライブレコーダーです。

 ラインナップは12型液晶のDRV-EM4700と、10型液晶の「DRV-EM3700」の2タイプがあり、今回は12型で検証しました。

 そして、取り付けたクルマはルノーのトールワゴン、2代目「カングー」です。カングーはすでに本国フランスで新型の3代目が販売されており、数々の安全運転支援システムが搭載されていますが2代目には搭載されおらず、デジタルルームミラーのオプション設定もありません。

 さらに2代目カングーのリアゲートは横に開く観音開きで、開閉に大きな力を必要とせず、後方にスペースがあまり無くても荷物の出し入れができるなど、使い勝手は良好なのですが大きな欠点が真後ろの死角の多さです。

 観音開きという構造上リアウインドウが2分割され、センター付近に幅広のピラーがあり、リアウインドウの面積も小さくなっています。

 そのため純正のルームミラーも必要最低限の画角で、一般的な国産トールワゴンやミニバンと比べても、かなり死角が多い印象です。

 そこで、リアゲートにカメラを取り付け、DRV-EM3700の本体を純正ルームミラーに重ねるかたちに設置。大きさ的には市販のワイドミラーと同等のイメージで、とくに気になりません。

 実際に走ってみると、当然ながらリアゲートの形状に関係なくクリアな視界となりました。画質は良好かつ実像とのタイムラグはわずかです。

 画角も左右にワイドとなり、真後ろだけでなく両サイドの視野も広くなって、サイドミラーによる目視だけよりも合流時はかなり安心できます。

 また、夜間のドライブでは後続車のヘッドライトによる眩惑もなく、街灯の明かりだけでもかなりクリアな映像となっています。さすがに街灯もあまり無いような場所では映像は荒くなりますが、プライバシーガラス越しに目視するよりもよく見えます。

 後退時はカーナビのバックカメラと併用することで上下方向の広い視界が得られ、リアカメラは本体のモニターをタッチすることで角度も調整できるので、後退時により死角を減らすことも可能です。

 そして、本機のメインはドライブレコーダーでは、リアのカメラは後方用、本体右側のカメラはフロント用として機能し、フロントカメラの映像はリアルタイムにモニターに映すこともできます。

※ ※ ※

 カングーのように使い勝手の良いトールワゴンは、フル乗車や、荷物を大量に載せることも珍しくありません。そんな状況でも人の頭で後ろが見づらいこともなく、リアウインドウが隠れるほどの荷物を積んでもデジタルルームミラーなら視界は良好なままです。

 同様なシステムの製品はすでに数多く販売されており、オプション設定されていないクルマでも後付けすることで、安全性が向上するのは間違いないでしょう。

 これも技術の大きな進歩といえますが、過信は禁物です。とくに後退時はサイドミラーも併用しつつ後方を直接目視して、安全確認を忘れないようにしましょう。

こんな記事も読まれています

F1イギリス決勝速報|ハミルトン、母国で2021年以来の優勝! フェルスタッペン&ノリス下す。角田裕毅10位でポイント獲得
F1イギリス決勝速報|ハミルトン、母国で2021年以来の優勝! フェルスタッペン&ノリス下す。角田裕毅10位でポイント獲得
motorsport.com 日本版
7度のF1王者ハミルトン、母国優勝! 2年半ぶりの劇的Vに涙を禁じ得ず。RB角田裕毅は10位入賞|イギリスGP決勝
7度のF1王者ハミルトン、母国優勝! 2年半ぶりの劇的Vに涙を禁じ得ず。RB角田裕毅は10位入賞|イギリスGP決勝
motorsport.com 日本版
EV600kmドライブで見えた!! 日本でEVが普及しない、魅力的に感じられない最大の理由
EV600kmドライブで見えた!! 日本でEVが普及しない、魅力的に感じられない最大の理由
ベストカーWeb
松下信治の交代経緯をTGM Grand Prix池田和広代表が説明。第4戦に向け「外国人ドライバーと交渉中」
松下信治の交代経緯をTGM Grand Prix池田和広代表が説明。第4戦に向け「外国人ドライバーと交渉中」
AUTOSPORT web
ルノー・セニック 詳細データテスト 及第点の走り 長い航続距離 乗り心地や質感は今後の向上に期待
ルノー・セニック 詳細データテスト 及第点の走り 長い航続距離 乗り心地や質感は今後の向上に期待
AUTOCAR JAPAN
英国の自動車博物館ハシゴ旅! 空港でのトラブルを乗り越えて、ジム・クラークが乗った「BRM P83」を見ることができました
英国の自動車博物館ハシゴ旅! 空港でのトラブルを乗り越えて、ジム・クラークが乗った「BRM P83」を見ることができました
Auto Messe Web
色々許せちゃう多能ぶり! スズキ・イグニスへ英国試乗 オフロードタイヤなら悪路も得意
色々許せちゃう多能ぶり! スズキ・イグニスへ英国試乗 オフロードタイヤなら悪路も得意
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】今季初表彰台と好調オリベイラ、その要因はよく分からない? 「バイクは前戦オランダと似たようなものなんだ」
【MotoGP】今季初表彰台と好調オリベイラ、その要因はよく分からない? 「バイクは前戦オランダと似たようなものなんだ」
motorsport.com 日本版
マルティン痛恨の転倒0ポイント! バニャイヤ4連勝でランキング首位浮上&マルケス兄弟が表彰台|MotoGPドイツ
マルティン痛恨の転倒0ポイント! バニャイヤ4連勝でランキング首位浮上&マルケス兄弟が表彰台|MotoGPドイツ
motorsport.com 日本版
SUVでも参加OK! コスパ最高の”価値あり”イベント「マツダ スピリットレーシング ジムカーナ エクスペリエンス」を体験
SUVでも参加OK! コスパ最高の”価値あり”イベント「マツダ スピリットレーシング ジムカーナ エクスペリエンス」を体験
くるまのニュース
プリウスに嫉妬した男 「ボブ・ルッツ」が携わった名車・迷車 25選 BMW、GMで活躍
プリウスに嫉妬した男 「ボブ・ルッツ」が携わった名車・迷車 25選 BMW、GMで活躍
AUTOCAR JAPAN
「現状EVスーパーカーの需要は極めて低い」とマクラーレン。10年先まで販売されるHVスーパーカーの未来も含めて英国政府に要望したこととは
「現状EVスーパーカーの需要は極めて低い」とマクラーレン。10年先まで販売されるHVスーパーカーの未来も含めて英国政府に要望したこととは
Auto Messe Web
生産を継いだのはリッチな「日本人」 ミドルブリッジ・シミターGTE(1) 王女ご愛用スポーツワゴン
生産を継いだのはリッチな「日本人」 ミドルブリッジ・シミターGTE(1) 王女ご愛用スポーツワゴン
AUTOCAR JAPAN
1日にスピード違反2回! ミドルブリッジ・シミターGTE(2) 王室へピッタリのグランドツアラー
1日にスピード違反2回! ミドルブリッジ・シミターGTE(2) 王室へピッタリのグランドツアラー
AUTOCAR JAPAN
史上最強330馬力! 国産スポーツカーの代表格 ホンダ新型「シビック タイプR」は年収いくらなら買えますか? 60回払いのローンならどうでしょう?
史上最強330馬力! 国産スポーツカーの代表格 ホンダ新型「シビック タイプR」は年収いくらなら買えますか? 60回払いのローンならどうでしょう?
VAGUE
あおり運転 コロナ禍後に遭遇率が「大幅上昇!」依然として深刻だが期待される“装備”の存在も
あおり運転 コロナ禍後に遭遇率が「大幅上昇!」依然として深刻だが期待される“装備”の存在も
乗りものニュース
ハミルトン初日6番手「マシンは改善しつつあるが、マクラーレンほど速くない」メルセデス/F1第12戦
ハミルトン初日6番手「マシンは改善しつつあるが、マクラーレンほど速くない」メルセデス/F1第12戦
AUTOSPORT web
500馬力超え! 日本専用の「新型スーパーカー」発表! 鮮烈レッドの「V8エンジン」をミッドシップ搭載! 情熱の“炎” モチーフの「レッドフレイム」とは
500馬力超え! 日本専用の「新型スーパーカー」発表! 鮮烈レッドの「V8エンジン」をミッドシップ搭載! 情熱の“炎” モチーフの「レッドフレイム」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

2件
  • デジタルミラーは、技術としてはまだまだ改善しなければならないと思います。

    夜間はもちろん、昼間でも画像が荒く見づらい。
    最大の難点は、遠近感というか距離感がわからないことと、遠くが見えない。

    やっぱり鏡が一番いいと感じます。
  • カングーなんて欠陥車に乗ることが間違ってますよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村