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ランボルギーニ、デイトナに向け「少なくとも5台」のウラカンGT3エボ2投入を目指す

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ランボルギーニ、デイトナに向け「少なくとも5台」のウラカンGT3エボ2投入を目指す

 ランボルギーニは、来年1月に開催されるデイトナ24時間レースのグリッドに、GTデイトナ・プロ(GTDプロ)カー1台を含む新型ウラカンGT3エボ2を「少なくとも5台」投入する予定であることを明らかにした。

 ランボルギーニのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナがSportscar365に語ったところによると、イタリアのメーカーは2023年1月28~29日に行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦に、相当数の車両を出すことを目標としている。

ランボルギーニ、ウラカンGT3エボ2を発表。空力、新エンジンエアインテーク、安全性などを向上

 来季のデイトナ24時間は、現行のウラカンGT3エボの後継として今年5月に発表された新しい『ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2』のデビューレースとなる。

 サンナはまたランボルギーニが、デイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)からなる“ミシュラン・エンデュランスカップ”でGTDプロへの参戦をサポートする予定であることを確認した。

 昨年、ランボルギーニはフロリダに拠点を置くTR3レーシングに対しデイトナとセブリングでサポートを提供したが、ウラカンGT3エボはそれ以降のプロレースには参戦していない。

「(デイトナでは)GTDプロクラスに1台が参戦するのは確実で、全体では少なくとも5台が走ることになると思う」とサンナはSportscar365に語った。

「来年はミシュラン・エンデュランスカップにGTDプロカーを投入する方向で動いている」

「北米では、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのすべてのプログラムに対する関心が非常に高い。スーパートロフェオのマシンや、GT3への要望も大きいんだ」

 デイトナ以降、GTDプロカーを走らせるのはどのチームであるか尋ねられたサンナは「いずれ分かることだ」と回答。「私たちはそれに取り組んでいるが、(IMSA開幕戦では)少なくとも5台のマシンを想定している」

 この台数は、同じく2023年に新型GT3カーを導入するポルシェがデイトナに投入すると名言している992型『911 GT3 R』の6台に次ぐ数字だ。

 サンナは、現在までにランボルギーニが新しいウラカンGT3エボ2を20台受注していること、残りの車両は現行のエボ仕様からアップグレードされることを確認した。

「過去2年間に開発された車両については、キットによるアップグレードが可能だ」とサンナは述べた。

「来年、エボ2仕様で走るクルマは全世界で40台以上になる見込みとなっている。それらは常にもっとも重要なチャンピオンシップに参加することになるだろう」

「すでに確定している20台には、アメリカで使用される数台も含まれている」

「現在の課題は全員にクルマを届けることだ。とくにアメリカのチームには、デイトナで始まるIMSAレースがあり、GTワールドチャレンジ・アメリカも3月に開幕する」

■バサースト12時間などは現行エボモデルでの参加に

 同氏は新型GT3カーのデリバリーについて、「12月から納車を開始する」と説明している。

 一方、既存のウラカンGT3エボは来季の早い時期に予定されている、いくつかのイベントには引き続き使用される見込みだ。

 SROモータースポーツ・グループは先日、ウラカンGT3エボ2と新型ポルシェ911 GT3 Rが、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジのリキモリ・バサースト12時間およびキャラミ9時間の対象外となることを確認した。

 これは、SROがデータを収集し、新型モデルを既存車のフィールドにどのように統合するかを特定するためのバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)テストの前に、これらのイベントが開催される予定であるためだ。

■エボ2開発はやがてLMDhプログラムにつながる「自然な成長」の一部とサンナ

 ランボルギーニ・モータースポーツのボスであるサンナは、ウラカンGT3エボ2がランボルギーニ・スクアドラ・コルセのレーシング部門にとって「自然な成長」の一部であると述べている。

 ランボルギーニは、GT3マシンに独自の開発を徐々に施しており、最新のバージョンは公道仕様のウラカンSTOバージョンへのリンクと、5.2リッター自然吸気V10エンジンのアップグレードが含まれている。

「最初のウラカンGT3からエボ2までを比較すると、私たちはスクアドラ・コルセの観点から大規模な介入をしてクルマを開発した」と説明したサンナ。

「今この瞬間、クルマは私たちの側で完全に開発されている。シャシーとギアボックスはアウディと共有しているが、それ以外の部分は完全に我々の手で設計・開発されているんだ」

「これは、クルマのライフサイクルに合わせた戦略の一環だ。GT3をスタートさせた頃は、技術面の体制は今の3分の1程度だった。だから、プロジェクトの初期に私たちの味方になって助けてくれたアウディに感謝している。今でも、必要なときには彼らと非常に良い関係、パートナーシップを築いている」

「しかし、我々の目標は能力と経験の面で成長することであり、今もそうであることは明らかだ。エボ2では、モータースポーツ部門が正しい方向へ自然に成長することを期待している。そして(2024年から開始される)LMDhはさらに重要なステップとなるだろう」

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