内燃機関モデルは来年初頭に終了
text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)
【画像】元は軍用車両になるはずだったモーク【電動モークを写真で見る】 全7枚
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)
復活して間もないミニ・モークは、来年初頭からEVのみが販売されることになる。
新型EVの受注は現在欧州で始まっており、英国では価格が3万2480ポンド(約500万円)からとなっている。内燃機関を搭載したモデルの最終受注は、2022年1月1日までとなっている。
EVのモークには右ハンドル仕様と左ハンドル仕様があり、44psのモーターで後輪を駆動する。車重はわずか800kgで、0-55km/h加速4.5秒、最高速度は100km/hに達する。
バッテリーのサイズは明らかにされていないが、航続距離は143kmで、フランスのサン・ジャン・カップ・フェラとモナコの間を5回走行するのに十分だという。充電は、タイプ2充電ポートから4時間で完了する。
サイズは、全長3225mm、全幅1660mm、全高1546mm。最低地上高は18cmとなっている。
ロールス・ロイスの製品責任者を務めた経験を持つモーク・インターナショナルのイゾベル・ダンドCEOは、次のように述べている。
「モークがEVになることで、英国で最も愛されている自動車の魅力を何世代にもわたって確保することができます。楽しさ、個性、そしてオープンエアのスリルというモークの魅力は、電動パワートレインの性能と静粛性によってさらに高まることでしょう」
「わたし達は、英国の自動車史における最高のラブストーリーの1つに、新たな章を書けることを誇りに思います」
英国政府による補助金も活用
電動モークは、英ノーサンプトンシャーに拠点を置くFablink Groupが運営する「最先端の施設」で製造される。モーク・インターナショナルによると、同社は約4万6000平方メートルの生産スペースを自由に使うことができ、英国内の6つの拠点で約700人を雇用しているという。
モーク・ブランドは2017年に復活し、さまざまなスペシャル・エディションの成功により、長期的な将来性を確保するための投資につながったという。
また、英国政府のニッチ・ビークル・ネットワークによる補助金や、ブレグジット後の貿易協定により、「英国の自動車事業者は、原産地規則に基づきEU市場に無関税でアクセスできる」ことから、製造拠点として英国にコミットすることができたとしている。
そのため、同モデルのバッテリーセル、モーター、インバーターのすべてを「欧州の一次サプライヤー」から調達する。
電動モークの納車開始は、2022年の夏を予定している。パワーステアリング、回生ブレーキ、フロントガラスのヒーターなどを標準装備し、購入者が自分の好みに合わせてカスタマイズすることができる。
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