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ホントにいいのかウェット性能!? 低温、雨の中、ブリヂストン「バトラックスハイパースポーツS23」を試した!!

掲載 更新 2
ホントにいいのかウェット性能!? 低温、雨の中、ブリヂストン「バトラックスハイパースポーツS23」を試した!!

サーキットで堪能した高性能

 ブリヂストンモーターサイクルタイヤが筑波サーキットで開いたメディア向け試乗会で、「バトラックスハイパースポーツS23(バトラックス ハイパースポーツ エスニーサン)」がもたらす軽快なハンドリングと抜群の安定感を、用意されたさまざまなカテゴリーの車両で存分に味わいました。

【画像】「迷ったらS22」が更に進化! ブリヂストン最新タイヤ「バトラックスハイパースポーツS23」を画像で見る(13枚)

 従来型“S22”は、排気量やカテゴリーを問わずさまざまなモデルでメーカーの標準指定タイヤとして選ばれ、セールスにおいても好調。販売店では「迷ったらS22」と言われるほど、定評のある人気定番タイヤであり、“S23”はその後継モデルとなる最新作です。

「特に不満はない」「十分」とユーザーが意見するなか開発に着手し、NEWタイヤをリリース。全方位でさらに上回る性能を発揮していたから驚きを隠せません。しかし、ひとつだけ筆者が自分自身で確かめていないことがありました。ウエット性能です。

 トレッド面を見ると、溝は細いし浅いデザイン。排水性が高いようには見えません。果たして、大丈夫なのだろうか。記事が公開されて以来、どうしても気になって仕方がありません。

 しつこいと言われれば、それまでですが、もし自分が購入するのならクローズドコースの良好なドライコンディションだけで性能が高くても、濡れた路面でまるでダメなら避けたいところ。雨天時の性能は、とても重要だと思います。

最悪の状況で試す

 というわけで、路肩にまだ雪が残り、気温も低い雨の中、ワインディングで乗ってみました。ときおり雨が激しく降り、路面に水膜ができてしまうような、二輪車にとっては最悪の状況です。こんなときに新作タイヤを試すなんて、我ながら意地悪としか言いようがありません。

 しかし、冷え切ったタイヤであるにも関わらず、走り始めるとすぐに暖まり始め、水をかき分けて路面にしっかりと接地している“グリップ感”が伝わるではありませんか。

 水を効果的に排出しているのは、脈を打つような独自のトレッドパターンで水の流速を高める「パルスグルーブ」(リアタイヤに採用)による効果。路面とタイヤの接地性を高め、強力なグリップ力を引き出します。

低温からグリップするコンパウンド

 タイヤのグリップを失うのではないかと、濡れた路面ではコーナーアプローチから身体に余計な力が入ってしまい、ブレーキレバーをしっかりと握れなかったり、車体をスムーズに寝かせられなくなってしまいがちですが、不安なくバイクを傾けることができ、立ち上がりでもアクセルを開けてカーブを駆け抜けることができるのでした。

 もちろん、トレッドの端までを使うことはできませんが、浅いバンク角の領域でのグリップ感がしっかりとあり、一般道の荒れた路面も凹凸に対し柔軟に粘着している感覚が得られます。

 ウエット性能を考えるとき、トレッドパターンを気にしがちですが、実際はコンパウンド特性の影響がかなり大きいことがわかります。低温からグリップしてくれるコンパウンドが、ウエットでも信頼できるのだと、改めて知ることができるのでした。

深く寝かさなくてもメリハリのある走りができる

 降りしきる雨の中、安心感が高いから「これならもっといける」と、スロットルを大胆に開ければ、踏ん張りが効き、高い剛性も感じられます。

 雨だとアクセルのオンオフだけで流すような走りになりますが、ブレーキを使うスポーツライディングもできるのでした。

 気がつけば、レインでは到底感じられないワインディングを走る楽しみを味わっているから信じられません。そして、リラックスしてライディングしているから疲れが少ない。

 バイクで走るには、最悪のコンディションであるにも関わらず、ワインディングを不安なく走れるブリヂストン「バトラックスハイパースポーツS23(バトラックス ハイパースポーツ エスニーサン)」。

 ドライでのサーキット走行テストでは、「S22」と比較してコーナリングスピードが最大5%、ラップタイムにおいては1%の短縮を達成しているというデータがあり、ウエットでは制動距離を3%、ラップタイムで4%それぞれ短縮するとメーカーは発表しています。今回、数値は計測していないのでわかりませんが、実際の荒天時に高いウェット性能を実感することができました。

 サーキットで満足がいき、街乗りやツーリングでの普段使いでも耐摩耗性において8%の向上を果たすなど、高いレベルで応えてくれます。オールマイティに使え、間違いのない選択だと確信が持てました。

 サイズは以下の通り。ミドルクラス・スーパースポーツとの相性がとても良かったことも報告しておきましょう。

■発売サイズフロント:120/70 ZR17M/C(58W)リア:160/60 ZR17M/C(69W)リア:180/55 ZR17M/C(73W)リア:190/50 ZR17M/C(73W)リア:190/55 ZR17M/C(75W)リア:200/55 ZR17M/C(78W)

文:バイクのニュース 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
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みんなのコメント

2件
  • motorider
    タイヤの性能が上がっても雨の日は絶対に道路の白線の上で安易なアクセル操作、ブレーキングはコントロールを失い事故原因になりますのでご注意ください。
  • ******
    観光地だけど雨の日に乗ってくる根性あるヤツいない
    ファッションライダーなんてその程度
    他人に迷惑掛けるしか能がない
    いや脳がないのか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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