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なぜ外国人が「大黒PA」に増加? いまや日本屈指の「観光名所化」理由は? インバウンドで注目される「DAIKOKU」とは

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なぜ外国人が「大黒PA」に増加? いまや日本屈指の「観光名所化」理由は? インバウンドで注目される「DAIKOKU」とは

■大黒PAはいつからインバウントの観光名所になった?

 首都高速神奈川5号大黒線の休憩施設である大黒PA(パーキングエリア)は1989年9月28日、横浜ベイブリッジの開通と同時にオープンしました。

【画像】「えっ…!」これが「夜の大黒PA」 スゴい状況の画像を見る!(32枚)

「クルマ好きの聖地」ともいわれており、昨今は平日の夜にも多くのカスタムカーが集まるようになり、それらを目当てに訪れる外国人観光客も急増しています。

 とくに増えたのはコロナが明けた昨年春以降。海外のクルマ好きが憧れるスカイラインやスープラ、RX-7、インプレッサなどの旧車スポーツカーをベースにしたカスタムカー。

 さらにはランボルギーニやポルシェなどのスーパーカーも人気です。

 日本の大都市圏では頻繁に見かける高級車も国によっては「一生に1度見られるかどうか?」という場所もあります。

 運が良ければそのオーナーたちとも話ができてエンジンルームを見せてもらえたり、エンジン音を聞かせてもらえたりすることもあります。

 何より、博物館に展示されているクルマではなく、「生きた」スポーツカーを間近で見られる可能性が高いことが大きな魅力なのです。

 また、日本は新車でも旧車でも左ハンドルでも右ハンドルでも様々な種類のクルマが販売されており、普通免許で乗れるクルマの選択肢も非常に多く改造が許可される範囲も広い国でもあります。

 しかし海外の国々では中古車の輸入そのものを禁止したり、日本と同じ左側通行のオーストラリアのように左ハンドル車を厳禁としている国もあります。

 世界一の自動車生産国、販売国となった中国では新車登録時に写真を撮って車検証に貼ることが義務付けられているのですが、写真の外観から大きく外れた改造は次回の車検に通らないのはもちろん、街中で交通警察に取り締まられることもあります。

 エアロパーツの装着はもちろんホイールを替えるのもダメ。ボディカラーの変更やラッピングを施すこと、ステッカーを貼ることすら許されていないのです。

 大黒PAを訪れた外国人に大黒PAを訪れた感想を聞いたところ、皆さん、興奮気味に答えてくれました。

「ここに来たらたくさんのクルマが見られると聞いていたから、日本に行ったら絶対に訪れたいと思っていました。家族全員クルマが好きなので大満足です!」(カナダから来た家族連れ)

「10年位前にも大黒PAに来ていますが、その時に比べると外国人がとても増えていて驚きました。カスタムカーもすごく増えた印象です」(フランスから来た男性)

「コロナがあけてやっと憧れの日本に来ることができました!友人が半年前にスカイラインのレンタカーを借りてとてもよかったといっていました。それで今回、私たちもスカイラインR34GT-Rをレンタカーで借りて運転してきました。運転して大黒PAに来ることができるなんて夢みたいだよ!」(ドイツから来たカップル)

■外国人観光客はどうやって大黒に来ている?

 外国人に大人気の大黒PAですが、中には違法な手段でフェンスを乗り越えてPAへの侵入を試みる不届き者も存在しています。

 これらを問題視した首都高速ではこれら外国人への注意喚起をする目的で2023年11月には、警告のための動画を公開しました。

 一定の効果はあったようですが、今でも後高いフェンスを乗り越えて侵入する外国人は存在するそうです。

 筆者は大黒PAができた頃から月に数回は訪れていますが、外国人観光客の姿が見られるようになったのは2017年頃からだと認識しています。

 2018年頃からは海外の有名テレビ番組がこぞって取材に訪れるようになり、動画の拡散によってイッキに世界中のクルマ好きが憧れる場所になりました。

 もちろん、スカイラインやRX-7、スープラなどの旧車スポーツ人気とあいまって盛り上がりは続きましたが、2020年から約4年はコロナ禍にあり、外国人の姿は激減しました。それが再び増えてきたのが2023年春以降です。

 ところで、大黒PAは首都高速の休憩施設であるためクルマで来るのが当然なのですが海外から旅行で訪れた人々はどうやって大黒PAに来ているのでしょうか。以下のいくつか方法があります。

ーーー
 1日本の友人や知人に連れて来てもらう
 2レンタカーを借りて自分で運転して訪れる
 3タクシーを利用する
 4大黒PAを回るガイドツアーに参加する
ーーー

 なお、レンタカーを運転できるのは日本で有効な免許証を保有しているか、ジュネーブ条約締約国で発行された&ジュネーブ形式の国際免許証を持つ人に限られます。

 レンタカー会社の中には、ウィーン条約の国際免許証で外国人に貸し出しを許可しているところもありますが、これは完全な違法です。

 また2023年に比べて増えているのが3と4です。

 かつてはタクシーを呼んでも行き先を大黒PAというと断られるまたは、大黒PAまで行ってくれても帰りのタクシーを呼ぶのに苦労する、それで徒歩で大黒PAの外に出ようとする外国人もいて大変危険な状況でした。

 しかし2024年4月からのライドシェア解禁も関係している関係なのか、緑ナンバーのタクシーがドッと増えた印象です。

 駐車スペースで客待ちをする空車のタクシーの姿も現れるようになりました。

 そして4のガイドツアーを行う会社も増えつつあります。

 ほとんどの会社は法令順守のもとにガイドツアーが行われていますが、中には無許可で行う会社もあり大黒PAでトラブル発生の原因にもなっています。

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