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スーパーGT鈴鹿でワンツーのトヨタ・スープラから感じられる“キャラ変”「セクター1、2であの速さというのは、今までなかったこと」

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スーパーGT鈴鹿でワンツーのトヨタ・スープラから感じられる“キャラ変”「セクター1、2であの速さというのは、今までなかったこと」

 鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦では、37号車Deloitte TOM'S GR Supraが優勝、14号車ENEOS X PRIME GR Supraが2位に入った。またポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supraも62kgのサクセスウエイトを積んで5位に入るなど、スープラ勢の好調が目立つレースとなった。

 そんなスープラ勢とバトルを繰り広げた結果、3位に終わったのがホンダ陣営の16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTだった。レース前半はマシンバランスにも苦しみ、37号車Deloitte TOM'S、14号車ENEOSから離される展開となったが、第1スティントを担当した大津弘樹はスープラの印象について次のように語った。

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「タイヤの性能が落ちた時のコーナリングでのバランスがすごく良いように見えました」

「ストレートは全然負けている感じがしませんが、特にセクター1は結構差がありましたね」

 セクター1というと、S字~逆バンクが続くテクニカルな部分。ダウンフォースの多い車両が速い傾向にある。

 昨年までは、ダウンフォースマシンと言えばホンダのNSX-GTという印象が強かった。しかしホンダ陣営が今季から投入したシビック・タイプR-GTの車両特性は、ややレスドラッグ(空気抵抗低減)、レスダウンフォースの傾向となった。一方でかつては直線に分がある印象があったスープラは、今季に向けた空力アップデートでダウンフォースとドラッグが共に増えたようだ。

 結果的に各車の車両特性が同じような方向性に収束しているようにも見えるが、ホンダ・レーシングの佐伯昌弘ラージ・プロジェクトリーダーも「まるで同じクルマが走っているようなレースになっていますよね」と苦笑する。そういった車両特性の変化も、今回のレースに影響を与えたに違いない。

 実際、5位に入った36号車au TOM'Sの坪井翔も、スープラのダウンフォース増を鈴鹿で実感しており、特に前半セクターでのパフォーマンスはこれまでになかったレベルだと述べた。

「コーナーはとにかく速いので、その辺りのエアロ開発は上手くいっていると思います」と坪井は言う。

「その代わり、ドラッグがちょっと増えているなどネガティブな部分も当然ありますが、クルマ的にもう少しやれることは多分あると思いますし、しっかりとその辺りを組み立てていきたいです」

「12号車(MARELLI IMPUL Z)とのバトルを見てもらえば分かると思いますが、セクター1、セクター2で離してセクター3、セクター4で追いつかれるという状況でした。12号車とはサクセスウエイトの量が全然違うので、ストレートで追いつかれるのはしょうがないことですが、セクター1、セクター2であの速さというのは今までなかったことだと思います。その辺は良かったですね」

 ただ坪井は鈴鹿での手応えを口にした一方で、これまでトヨタの得意コースと言われてきたロングストレートを持つ富士では苦しんだ感覚がある様子。8月の第4戦富士がタイトル争いで最も重要なレースになるだろうと語った。

「逆に言うと、前回富士がちょっと辛かった印象がありました。次はまた富士なので、ちょっと鬼門のレースというか……今年の中で僕らにとって1番ポイントになるレースだと、なんとなく思っています」

「次の富士までに少し時間が空くので、何ができるかしっかりチーム、トヨタ全体で考えて準備していければと思っています」

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