予算を抑えても個性派輸入車が手に入る
コロナ禍で一大ブームとなったアウトドア。初夏にかけて、アウトドアフィールドが大いに賑わうことは間違いないところ。だからこそ、こだわりたいのが、アウトドアやキャンプに乗っていくクルマだ。このオートメッセウェブで、常々紹介しているのは主に国産SUVやクロスオーバーモデル。
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そして車中泊はもちろん、意外にアウトドアやキャンプで活躍してくれるミニバンなどだが、ちょっぴり人と差がつき、見栄まで張りたい……というなら、迷うことなく輸入車である。とはいえ、アウトドア用品、キャンプ用品などで出費はかさむもの。そこで、予算150万円コミコミで手に入りそう、アウトドアにバッチリ似合う輸入中古車を紹介したい。
オシャレと走りの良さを両立したフィアット500X
中古車の年式で新しい順に並べると、まずはイタリアのオシャレグルマ、フィアット500のクロスオーバーモデルであるフィアット500Xだ。年式的には上限となる2017年式と比較的新しいモデルも選べ、チンクチェントならではのキュートさと下半身のタフネスさを見事に両立した、オシャレ度満点の1台。
プラットフォームは同じFCAグループのシープ・レネゲードと共用するため、ボディサイズもレネゲード同等の全長4250×全幅1795×全高1610mmに達するものの、それでも日本の路上で扱いやすいBセグメントのコンパクトSUVだ。
気になる、アウトドアやキャンプの荷物を積み込むラゲッジは、幅95cm、奥行き73cmのスクエアなスペース。フロア地上高は約75cmとちょっと高めながら、2~3人分の荷物なら無理なく積み込めるはず(後席は7:3分割だから、大人3人+子どもひとりの乗車で、3部分を倒してラゲッジルームを拡大することも可能)。わが家の大型犬、ラブラドールレトリーバーも余裕で横になれる広さだった。最低地上高にも余裕があり、ちょっとした悪路でも走破性は問題ナシと言っていい(FFと4WDあり)。
本格派なルックスも手に入るジープ・コンパス
より本格的なクロカンテイストを望むなら、あのシープ。150万円以下コミコミだと初代シープ・コンパスの2016年式を上限に狙えるはずだ。上記のフィアット500Xの兄弟車となるが、兄弟にしてクロカン感、ワイルド感はこちらが遥かに上。ジープの認定中古車も意外とあり、安心して乗ることができるかもしれない。
シープのエントリーモデルであり、悪路走破性に特化したモデルではないものの(シープの本格的な走破性の証であるトレイルレイテッドバッジが付かない初のモデル)、内外装にシープらしさが詰まっている。
キビキビとした走りも楽しめるミニ・クラブマン
ゴーカート的な走りの楽しさと、アウトドアに似合うデザイン性を両立させた、誰もが知る輸入車ブランドのクロスオーバーモデルがBMWミニ・クラブマンだ。いわば、ミニのステーションワゴンで、バックドアが観音開きになるのが大きな特徴。クルマ通、アウトドア通から一目置かれること間違いなしのチョイスであり、予算コミコミ150万円だと、上限は第四世代となる、2015年に日本に導入されたばかりの2015~2016年式が狙える(台数は極端に少ない。2014年以前の第三世代なら中古車は豊富)。
ラゲッジルームはフロア全体が床下収納になっていて、後席4:2:4分割可倒式だから、4人乗車でも長尺モノの積載が可能。筆者の場合、愛犬とのアウトドアラブにも重宝した思い出がある。ラゲッジルームは奥行き720mm、幅1020mm、高さ680mm。後席格納時のフロア奥行きは1350mmに達する。
大型犬をラゲッジルームに乗せたとしても、後席4:2:4分割の中央2部分を幅広アームレストとして倒すとスルー空間ができる。大型犬でも後席側に顔を出せ、飼い主&愛犬ともに安心・快適なドライブが楽しめるのである。このクラスとしてなかなかない後席エアコン吹き出し口を備えているのも、アウトドアドライブでの快適性につながる。もっとも、「ミニ」と言ってもクラブマンになると、けっこうデカいが……。
このほか、本国では働くクルマとしても大活躍している広大なラゲッジルームとアイデア満載の収納を備えたルノー・カングー(上限2013年式)、ポルシェ・カイエン(上限2008年式)も、コミコミ150万円以下で手に入る中古車。だが、ポルシェの場合は中古車であっても、新車価格基準の維持費や修理代は覚悟する必要がある。
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