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存続か!? 廃止か!? 先行きが不透明なロングセラー車3選

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存続か!? 廃止か!? 先行きが不透明なロングセラー車3選

■ ロングセラーなモデルに未来はあるのか!?

 クルマに限ったことではありませんが、工業製品は長い期間にわたって販売が継続されると、商品の魅力が薄れていってしまうことが一般的です。

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 なかには例外もありますが、クルマの場合は一定期間でフルモデルチェンジをおこなって、すべてを一新するか消滅するかの判断が迫られます。

 そこで、ロングセラーといわれるモデルのなかから、先行きが不透明なモデルを3車種ピックアップして紹介します。 

●トヨタ「ランドクルーザー」

「キング・オブ・オフロード」の称号にふさわしい悪路走行性能と、長い歴史を誇るのがトヨタ「ランドクルーザー」です。

 砂漠や草原、岩地や湿地など、道なき道を走るために選ばれ、いまでは世界150か国で活躍し、高い人気を維持しています。

 現行モデルのランドクルーザー 200系は2007年9月に発売され、幾度かのマイナーチェンジを経て現在に至ります。

 国内仕様に搭載されるパワーユニットは4.6リッターV型8気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力は318馬力を発揮。組み合わされるトランスミッションは6速ATのみです。

 走る場所によって5つの走行モードが選択可能で、あらゆる路面状況に適した4輪制御をおこなうなど、高度な電子制御により高いオフロード性能を実現してします。

 また、ランドクルーザーの特筆すべき点として、砂地などで車輪が埋まってしまっても、アクセルとブレーキを自動でコントロールして脱出が図れるという走行モード「クロールコントロール」が搭載されています。

 これは、砂漠でタイヤが埋まって走行不能になった場合は、命の危機と直結してしまうので、とくに中東でランドクルーザーの人気が高い理由のひとつとなっています。

 なお、2015年のマイナーチェンジで先進安全装備の充実が図られていますが、性能的にはすでにひと世代前のものです。トヨタ製SUVのフラッグシップとしてさらなる安全性能の向上が待たれますが、発売から12年以上経過していることもあり、そろそろ次期型の登場に期待が高まります。

●トヨタ「プリウスα」

 2011年に登場したトヨタ「プリウスα」は、3代目「プリウス」をベースにした5ドアステーションワゴンで、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りをラインナップしています。

 外観は3代目プリウスのイメージを残しつつ、日本人の平均的な体格の大人がゆったりと座れる居住空間に、最大1070リッターの荷室容量を確保したうえで、空力性能など相反する課題をクリアして設計されたといいます。

 単にボディを伸ばしただけという安直な作りではなく、リチウム電池(3列シート車)をプリウスに先駆けて搭載するなど、技術的にも意欲作でした。

 しかし、ベースとなった3代目プリウスが2015年に4代目にモデルチェンジされてシャシを一新しており、乗り心地や走行性能に関して高く評価されていることから、プリウスαのシャシの古さは否めません。

 なお、2014年のマイナーチェンジでフロントフェイスが大きく変わり、2017年の改良では先進安全装備の充実が図られています。

 現在は2列シート、3列シートのハイブリッドミニバンとして「シエンタ」が好調なセールスを維持しているため、プリウスαの存在意義が問われるのも時間の問題ではないでしょうか。

■新型の登場が待たれる日本を代表するスポーツカーとは!?

●日産「フェアレディZ」

 2008年12月に発売された日産6代目「フェアレディZ」は、初代に原点回帰するコンセプトが話題となりました。

 搭載されるエンジンは「スカイラインクーペ」などで採用された、最高出力336馬力を発生させる3.7リッターV型6気筒で、高レスポンス、高出力、低燃費、低排出ガスを高い次元で実現。

 組み合わされるトランスミッションは、シフト操作時に自動でエンジン回転数を制御する「シンクロレブコントロール」が装備された6速MTと、7速ATが設定されています。

 ボディはクーペとソフトトップ・オープンカーの「ロードスター」がラインナップされていましたが、2014年にロードスターが廃止され、現在はクーペのみです。

 サイズは全長4250mm×全幅1845mm×全高1315mmと大柄ながら、5代目よりも100mmのショートホイールベース化とボディ剛性を向上させたことにより、運動性能がアップしています。

 発売後にも進化は続き、エンジンの中速回転域のトルクアップを図るコンピューターチューニングや、ほかにもボディ補強パーツの追加、サスペンションマウントブッシュの見直しなど、細かなチューニングが施されました。

 2013年6月には、高性能版の「フェアレディZ NISMO」がラインナップされ、改良を続けられながら現在も販売中です。

 また、2019年7月には「GT-R」と併せてフェアレディZ誕生50周年記念モデル「50th アニバーサリー」が、2020年3月末までの期間限定モデルとして発売されました。

 発売から丸11年が経過し、日産車のなかではGT-Rと並んでロングセラーとなっていますが、いまのところ次期型の噂は聞こえてこない状況です。

 もし次期型があるならば、日産の方針として電動化は必須のため、純粋な内燃機関モデルは6代目が最後かもしれません。

※ ※ ※

 2019年はトヨタ「マークX」や「エスティマ」、三菱「パジェロ」などが販売を終了し、2020年は、すでに日産「ジューク」と「キューブ」が、在庫のみの販売に移行しています。

 かつてヒットしたモデルでも、販売が長期化するとライバルに対して商品の魅力が低下してしまうことは避けられません。

 そうした状況を打破するためにフルモデルチェンジやマイナーチェンジをおこなって存続させるか、もしくは販売を終了するか、メーカーには難しい選択が迫られるのです。

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みんなのコメント

1件
  • 長く作ってもただ単に放ったらかしのと改良を重ねてるのとあるから横並びにはできませんがそれにしても日産はロングモデルが多いなぁ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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